やはり俺が艦娘と共にいるのは間違っている   作:翔説1200

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低い評価が目立つなぁ。何かアドバイスください。
とりあえず嬉しいので頑張ります!


本物

9話 本物

 

「すごいな……お前は」

 

俺に話しかけてきたのはあの大和型2番間武蔵だ。俺は資料を見ていた……そろそろ休憩するか。

 

「何がだ?」

 

「私やゴトランドまで変えてしまった……もっと早く出会いたかったよ」

 

彼女はしみじみと言う。ゴトランドはもうそれはそれは元気になっていた。だが……

 

「だがな」

 

「速吸と瑞鶴の事か?」

 

速吸は仮面をつけているように見えた。

元気そうに笑顔を振りまく……だがそれも胡散臭い。どこか悲しそうだ。

瑞鶴は完全に精神をやられて部屋から出てこない。今はそっとしておこうの精神で放っているが……いつまでもって訳にも行かない。

 

「私が言うのもアレだが頑張ってるな。寝てないのだろ?」

 

「バレたか……」

 

「休む気は無いのか?」

 

「無いな。俺もアイツらもやっと出来た居場所だ。居心地のいい物にしてやりたいだろ?」

 

俺も変わってしまった。最初は変わる事は逃げ。どうして自分を愛せないとか思っていたが変わる事も悪くは無い。

だから頑張らなきゃ行けない。

 

「責めるつもりは無いさ。ただ速吸は……速吸を頼む」

 

武蔵は執務室を出て行った。

あの時、武蔵は妙に速吸の事を気にかけていた。少し探りいれるか……

 

---

 

「速吸……おはよ」

 

「提督さん、おはようございます!」

 

彼女は元気そうに声をかける。ここに来てからずっと上下ジャージ姿だ。俺は速吸の隣に座り鳳翔さんに注文する。

 

「鳳翔さん。鮭のホイル焼きセットください」

 

「フフ……了解です」

鳳翔さんは眩しい笑顔で注文を取り厨房へ向かう。ただその時、頑張ってと言われた気がした。

 

「速吸……お前なんでドックを使わない?。お前だけ小破状態なんだが」

 

「いえ……私を修理するよりも他の方を修理した方がいいかと思いまして。それに速吸は大丈夫です!」

 

「……後で執務室に来れるか?」

 

「……はい」

 

---

 

「速吸……腕を見せてもらっていいか?」

 

俺は速吸の腕を確認したかった。ある物を確認するために……別にフェチじゃないからね!?

 

「……提督さん」

 

速吸はキュッとジャージの袖を握る。

くっ……やめろ。いけない事してる気分になる!。煩悩を振り払い問いかける

 

「やっぱいい。そのかわり聞きたい事がある」

 

「はい?」

 

「お前は俺が武蔵を傷つけているのを見てどう思った?正直に言ってくれ……俺はお前を傷つける気はない。お前が良ければ武蔵について来てもらえよ。もし俺が危ない事をしそうになったら即46cm砲でドカンだ」

 

「……武蔵さんに迷惑をかける訳には」

 

「なら答えてくれるか?」

 

「はい。私は悲しかったです。武蔵さんが……あんな姿になってまでも……グズッ……」

 

「誰かが辛そうにしている所を見てるのは辛いよな……。他人の不幸は蜜の味なんて言うが飯も不味くなる。分かるか?みんなそうなんだ。例えばお前が暴力を振られて辛いのに笑顔で我慢している事とか……な?」

 

「私が悪いんです。大した仕事も出来ず……私には提督の気持ちを収める事しか……。提督は悪くないんです」

 

やっぱりか。DV被害者にありがちで加害者を守りたがる……自らの不甲斐なさのせいだと。原因を自分になすりつける。

 

「誰かが悪いって言ってるんじゃない。今はお前の話だ。誰かの気持ちとか善悪とかどうだっていいんだ。お前の……速吸の本音が聞きたいんだ」

 

「私に喋る権利なんてありません」

 

「権利?……必要なら与えてやるよ。俺が与えられる物ならなんだって与えてやる」

 

権利だとかそんな物は関係ない。俺はただ速吸の気持ちが知りたい。あの時、時雨が俺に問いかけた様に……誰かの本心が聞きたいんだ。俺の熱意に諦めたのか速吸が口を開く

 

「私は愛が欲しかったんです。痛い思いはしましたが提督に必要とされていました。だから私は頑張れた」

 

「暴力でしか感じられない愛が本物の筈無いだろ」

 

彼女は愛を欲しがった。誰かから暖かな温もりをもらう事。優しい言葉をかけてもらう事。

 

「提督……私は本物が欲しいです。ひどく傲慢な願いですが……本当に浅ましくおぞましくて、でも私は……私はそれでも本物の愛が欲しいです!。提督……貴方は言いましたよね……与えられる物ならなんだってくれるって!」

 

 

 

 

 

 

「あぁ言ったさ。お前が本当にもう要らないって言うまで渡し続けるさ」




最後の八幡の言葉は[Alexandros]prayから引用しました。
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