息抜きがわりにちょくちょく連載することにしました
俺の名前は織斑一夏。一応中学生だが、実は裏では妙な仕事をしている
簡単に言えば掃除屋だ。依頼されれば悪党に限るが殺しをする
まともに生きている人間を狙う事は無い。というよりも狙う必要はない
依頼主の多くは悪党によって被害を受けた人物だ。いつも特定のメールアドレスに依頼内容と金額を書いてもらう
そして納得がいけば俺は仕事を引き受ける。そして狙撃するのだ。いつも
そう、あの時まではいつもの事だった
「今日も依頼ありか。今度のターゲットも女か。男の恨みは怖いな」
依頼主は女至上主義の組織によってけり落とされて地獄の一丁目まで行ってしまった人物の被害者の男だ
依頼料は100万円。殺害してほしいと。俺は事前に調べた。なにかとセキュリティが固いと思っていたからだ
俺はいつものようにあるビルの屋上にいつも仕事で使っているライフル、M24 SWSを構えて発砲のタイミングを待っていた時だった
「こんな夜に悪い事をしているなんて。いっくん。だめだよ」
いっくん。そう呼んでくるのはこの地上で1人だけだ。
「束さん」
「にゃはは。元気そうだね。私のおかげで仕事に励んでいるって聞いたよ」
彼女は携帯中継基地のアンテナに腰掛けた。俺は気にせずターゲットに銃を構えながらこう言った
「おかげさまで商売繁盛していますよ」
そんなことをしゃべりながらもタイミングを計り発砲した。考えれば俺はどこかが壊れているのかもしれない
もう人を殺す事に何の抵抗もないからだ。もう仕事だと割り切っている
弾は奴の家の窓ガラスを貫通して頭に直撃した
「良い腕だね。他で生かしてみない?」
「例えばどこでですか?」
「束さんのセキュリティ面をやってほしいんだな~」
「あなたを狙える人がいますか」
そう、いろいろと技術を開発しているのだから自分の身くらい守れるだろう
俺にはどうでも良い事だ。この仕事が終われば依頼主との関係は消える。
金はすでに振り込まれている。100万円。それが依頼料だ
「いっくん。どうして」
「これが、俺の仕事です」
そう言うと俺はその場から撤収しようとしたとき、ちーちゃんはこのことを知っているのかなといってきた
「千冬姉さんにいうつもりですか?」
「それはいっくんの出方次第だよ」
「望みを聞きましょう」
「私を守って」
俺はその時から彼女のボディーガードを務めることになった。
そして、ISを動かすことになるまでずっと彼女と共に行動をし続けた
俺の手は血で汚れている。数多くの命を殺めてきた。
だから今更綺麗事など言うつもりはないが
大切な人を守るためなら俺は自ら汚れ役になる事を望む