織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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銃の扱い方の訓練

 

俺はとりあえず医務室を出ると警備室に戻った

狙撃された彼女に関する報告書を作成して本国に伝えなければならない

 

「面倒な仕事だな」

 

俺はそんなことを愚痴りながら情報端末で報告書を作成を始めた

報告書を作成していると簪が入ってきた

セシリアさんについてはどうしますかと聞いてきた

 

「一応、狙撃のターゲットにされたんだ。しばらくは警戒を促しておいてくれ。簪、お前が警護を担当しろ」

 

「わかりました。誰が撃ってきたのかは分かったんですか?」

 

「それについては今もわからない。狙撃されたということは彼女に恨みを持つ者かもしれない」

 

あるいはISに関して否定的な連中からの攻撃の可能性が十分疑われる

簪に俺はよく警戒して張り付いておくように指示を出した

男の俺や自衛隊員が警護するより同性の簪の方が警護も行いやすい

今は誰が犯人か突き止める方を優先すべきだ

第2や第3の狙撃があるかもしれないからだ

 

「まったく面倒で厄介なトラブルが発生したな」

 

「それには同意見です。セシリアさんはかなり動揺しています。学園長に依頼して部屋を同室にしてもらいました」

 

「仕事が分かってきたな。大切な護衛対象者だ。何としても守り抜け」

 

「はい」

 

「それと他にも攻撃を仕掛けてくる奴がいる可能性も忘れるな」

 

「了解です」

 

「もし良かったら少し訓練をしてみるか。銃の扱い方に関する力量も見ておきたいからな。いや、付き合え」

 

俺は半ば強引に簪にそう言うと射撃訓練室に向かった

簪に射撃訓練をさせた後は、俺はある試験を課題として出した

それはオートマチック銃の分解と組み立てにどれくらい時間がかかるかというタイムを競うものだ

どんな状況下でも銃は不具合が起きるかわからない以上、

いつでも銃を分解して組み立てなおす練習は体にしみこませておいた方が良い

 

「難しいですね」

 

「教本を読んでいる成果はあるようだな。銃の分解と組み立ての練習は重要だ。常に警戒を。それが俺達には必要だ」

 

簪に伝えると今度は俺がお手本を見せるかのように銃の分解と組み立てを見せた

俺にとっては慣れたものだからすぐにできた

 

「早いですね」

 

俺は簪にこれくらいの芸当は見えなくてもできないと死ぬことになると伝えた

確かにその通りだ。戦場ではいつ銃が壊れるかわからない。

そのためいつでもどんな銃でも使えるように訓練を受けてきたのだ。

フェンリル先生に。対物ライフルからリボルバーまで様々な銃の分解と組み立てを経験してきた

だからこそこんなことは手慣れたものなのだ

 

「そういえばいいものを渡しておく」

 

俺は武器保管庫からH&KG36を取り出してきた。

100発の銃弾が入った弾のケースと空のマガジンもセットでだ

弾は自分でマガジンに装填して使えとも指示を出しておいた

ちなみに装填されている弾はISの絶対防御を突破できる特別仕様の弾だ

つまり頭を狙えば死ぬということである

俺は当然のように覚悟を決めるように伝えると警備に戻らせた

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