織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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簪の任務

ココさんとの話はその後、無事にまとめられた

1日1万ドルの報酬の一部は簪に出さなければならない

身辺警護に関しては簪とセシリア・オルコットはしばらくは寮の部屋は同室にしなければならない

男性である俺が同室で警護するのは問題がある。色々な意味で

そこで簪の価値が大きく出てくるというものだ

 

「簪。しばらくは大変だろうが頼めるか?」

 

「一夏さん。私も覚悟はできています。これがどれほど辛い仕事であることも」

 

簪はよく自分の立ち位置を理解していた。

自らの命に代えてでも守り抜く。それが身辺警護というものだ。

アサルトライフルを常に持っているわけにはいかないが拳銃は装備しておかないと

IS学園の窓ガラスは今は防弾ガラスにする工事が進んでいる

リスクを減らすにはハード面からお金をかけることも必要になる

学園長にもそのことを伝えているので円滑に作業が進められている

 

「簪。仕事を引き受けた以上はどんなことがあろうと守り切れ。お前の実力を見させてもらう」

 

「わかりました」

 

簪はやる気がかなりある様子だ。

彼女の力量について見極めるのにちょうどいい感じの仕事だ

IS学園に直接攻撃を仕掛けてくる連中はかなり限定されてくる

それでも警備体制には厳重にすることが求められる

隔離されているとはいっても、完ぺきというものは存在しない

完ぺきに守り切れるかどうかを見極めることができるにはもってこいの仕事である

 

「簪。わかっているだろうが対応できないような事案に発展する前にすぐに連絡すること」

 

しっかりとやれと俺は彼女に伝えると簪は手に負えなくなる前に連絡すると答えた

簪で対応できない事案になること。それは相手がISを使ってきた時だ

俺と簪は束さんが特注で作ってくれたものを持っている

だがそれは伏せられている情報だ。

もしこれが漏れたらとんでもない大スキャンダルに発展する。

それはこちらとしてはいろいろと都合が悪い。

こちらの情報漏れはあってはならないのだ

必ず情報封鎖をしなければ今後の活動に影響してくる

 

「とにかくしっかりとな」

 

簪はわかりましたというとセシリアと同じ部屋に向かった

それにしてもココさんからの依頼となると守り切るしかない

イギリス政府からの正式要請となるとなおさらである

あちらの国にとってもセシリア・オルコットが国益に重要な人材であることはわかっている

もし危害が加えられることになれば大騒動になることは誰の目から見ても明らかだ

何としても守り切るしかない。そのためには簪に頑張ってもらわなければならない

彼女はいろいろな意味で優秀だ。短期間で様々な訓練を受けてきた

それだけに簪の能力が試される

 

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