織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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冷徹な目線

俺はセシリア・オルコットの情報について裏まで念入りに調べた

小さなトラブルから国を巻き込むような大きなトラブルも含めて

 

「両親の死亡は何か裏があるな。あまりにもタイミングが良すぎる」

 

その結果はあるものに行きついてしまった

セシリア・オルコットの両親が死亡したのはある犯罪組織が絡んでいた

彼女を利用するために実の両親を殺して事実の隠ぺいをした

全ては自らの発言力と影響力を確保するために、彼女の近親者が動いていた

結末としては最悪なものだ。彼女は両親が死亡したことを受けて努力した

だがそれすらも計画に組み込まれたことだった。

 

「俺と同じだな」

 

俺の織斑計画と同じでセシリアは利用されている。

問題なのは彼女が代表候補であることだ。表立って吹聴するわけにはいかない

裏でこっそりとするしかないことはわかっている。

状況が悪化した時に俺の立ち位置が問題視されたらトラブルが大きくなりすぎる

俺は現状において唯一の『ISを使える男』なのだから。

この事実は何が何でも封鎖しなければいけない。

情報が漏れたらもっと危険なことになりかねない。

何か攻撃を仕掛けてくるなら当然お返しはするつもりではあるが

それもこっそりと俺が関与していることを伏せて。

裏社会では俺に手を出したらどうなるかを分からせることが重要だ。

表面に浮き出ることは避けなければならない。

俺がここにいることを分からせることで先生の存在価値をうまく利用する

こんな方法はできればしたくはないが文句を言っているような暇はない

大きなトラブルに発展する前に対処しなければ、問題が大きく膨らみ続けるだけに。

 

「問題はイギリスか」

 

今は簪に護衛をさせている。

だがこの手の仕事は経験がものを言ってくる。

それだけにトラブルが発生した場合にはすぐに対応方法を思いつくことが最も求められてくる

それができなければ俺がいつもしている『仕事』をできるはずがない。

冷徹に、必要なら親や兄弟だけでなく、

どんな立ち位置にいる人間も殺すことができなければ自らの立ち位置を悪くするだけである。

 

「それにしても大きなトラブルになるのは十分予測できる」

 

今のうちに手を打つことが安全確保のためには必要になる

この事実は嘘偽りのない事実だ

俺はその事実をもとに人脈をフル活用して対応することが求められているのだ。

俺がこのIS学園に入り最大の理由は束さんから箒を守るためであり、

箒の安全を守るためなら血まみれの道を歩むことが必要がある

箒が無事なら他の連中がどうなろうと俺は関係ない。

千冬姉が危険な状況があっても、束さんから依頼された箒の安全確保ができるなら、

家族や親友がターゲットになっても知ったことではない。

束さんから依頼された箒を守れればそれでいいのだ

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