織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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組織の動きと簪へのプレゼント

 

『先ほど国連安全保障理事会の緊急措置としてIS学園の警戒レベル引き上げを非常任理事国の日本政府が要請しました』

 

IS学園は表向きは中立の立ち位置だが、国連の管轄とするべきことが多い

特に国連で物事が決定されることは珍しいことではない

中立という立ち位置にはなっている。しかしそれは表向きの話だ

実際なことを言うと、非公式に言えば国連の安全保障理事会を経由して横やりがある

疑いようのない事実であることはわかっている

そのため学園の運営というのは潜水艦と同じで慎重なかじ取りが求められる

 

「国連を動かすことができたが、問題はこの先だな」

 

俺としてはさっさと国連安保理が介入してほしい。

IS学園付近に広がっている海は海上自衛隊のイージス艦が常に配置されている

またアメリカ海軍のイージス艦も同様に

とにかくミサイル攻撃に対する備えは万全である

無線機を持つと簪と無線交信を行った。もちろんこの無線チャンネルは束さんの特徴だ

傍受されても内容までは解読されることはまずないと束さんは言っていた

束さんが作るものはいつも規格外の物だから、俺としては助かる

簡単に傍受されるといろいろと面倒になってくる

 

『こちら簪。現在は寮内のパトロールを行っています』

 

「簪に良いものをプレゼントしてやる。人殺しができる覚悟があるなら警備室に来ることだ」

 

簪を試すかのような口調で無線で伝えた

俺は少し考えるかと思っていたのだが、彼女の覚悟は相当できていることが分かった

すぐに警備室に来るとのことだ。俺はプレゼントとしてアサルトライフルを渡すことにした

もちろん俺が独自に組み込んだかなり高性能なアサルトライフルになるが

 

「こいつを常に持っておけ」

 

「これは・・H&KG36の改良型ですか?」

 

どうやら勉強熱心なことは良いようだ。

銃のタイプを把握することでその場で即座に対応方法を考えることができる

遠距離からの狙撃ならとにかく隠れる。近距離からの攻撃なら敵を『殺す』のだ

生かして確保などする必要はない。簡単にそんなことができるはずがないからだ

生かしておくと面倒なことになるかもしれない

それを避けるには殺すほか選択肢はないのだから

 

「その通りだ。知識はしっかりと持っているようだな。ISに隠しておけ」

 

さすがにアサルトライフルを持って常に警戒するわけにはいかない

俺たちが持っている束さんから送られたISと同じでできれば使わない方が良いと思っている

 

「保険をかけていると思っておけ。それと常に銃の扱いができるようにしっかりと学習しろ」

 

実戦で本気でやりあうにはもう少しの時間が必要だ

 

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