織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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殺し屋の心構え

俺はいろいろと殺し屋をしているときに獲得した『友人』たちに連絡を取り確認作業を進めた

幸いなことにデジタルな情報収集は束さんがやってくれているが、簪もなかなか見どころがある

情報戦ではかなり役に立つことは間違いないだろう

様々なデータベースへのアクセスをしていた。それもCIAやNSAなどの諜報機関の情報にもアクセスしていた

これは新しい成長先を育てる必要があるだろう

簪はもう1度束さんのところで情報戦について学ばすことは極めて今後の活動に有益になることは間違いない

情報は鮮度が命だ。取れたての情報があれば大きな駆け引きに勝利をもたらすことができる

鮮度が落ちた情報はあまり役に立たないどころか意味がないのだから

 

「これは面白い展開になりそうだ」

 

亡国機業はイギリスから新型ISを奪取して『あの女』に渡すようだ

元々『あの女』は飼い犬だ。だがいつかは飼い犬にかまれることを理解していない

マイクロマシンで飼いならしているつもりかもしれないがそれもいつまで続くことか

亡国機業は理解していない。あいつは陰でかなり黒い計画を練っている

死ぬ覚悟で攻撃を仕掛けてくることは容易に想像できる

組織にとっては今は都合の良い駒を演じているだけであろうが

いつかは大きな反撃を食らうことになることは間違いない

 

「それにしてもイギリス政府はこれからとんでもない問題を抱えることになるだろうな」

 

「彼らに伝える必要はありますか?」

 

「簪、俺は中立的な立場だ。どちらにも関与しない。それに俺は政府の仕事はあまり好きじゃない」

 

俺は諜報活動する人間ではないのだから。

俺は殺し屋だ。必要なら親兄弟親族全員皆殺しをする覚悟を持っている

だからこんな危険な仕事をすることができるのだ

 

「簪も気を付けることだ。いつかは家族の誰かを殺すように頼まれることをな」

 

「一夏さんは経験はあるんですか?」

 

「仕事仲間を殺せと頼まれたことはある。俺たちの世界は意外と狭いからな。同じ殺し屋同士の殺しも珍しくない」

 

殺し屋に恨みを持つから別の殺し屋を使って殺しをする

ややこしい方法ではあるがそういうことを選ぶ連中はかなりの人数になる

人間は復讐というものが大好きな人間なのだから

自らの大切なものを失ったら相手の大切なものを壊してしまえと考える

そんな短絡的な行動をする連中はかなりの人数になる

 

「俺は以前に一緒に仕事をした仕事仲間の殺しの依頼しか引き受けたことはないが必要ならどんなことでもする」

 

それが千冬姉を殺すことになったとしてもだ

冷たい血が流れていると言われたらそうかもしれない

もともと殺し屋に良いも悪いもない。依頼を受けて仕事をするだけ

それだけがただの存在意義なのだから

 

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