織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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組織の力を借りて・・・

 

「簪。情報収集を継続しろ。俺は亡国機業の連中の裏を調べてみる」

 

俺の言葉に簪は簡単に尻尾を出すでしょうかと聞いてきた

確かに簡単に出すような連中ではない。だが穴というのは必ずどこかに存在する

そこからこぼれる情報というのは貴重なものである

最新の情報になればなおさらだ

 

「俺には独自のルートがあるからな。簪も俺と一緒に仕事をしていればコネづくりは簡単にできる」

 

そのコネが効果が出ることを俺はよく知っている

作戦実行時には最新の情報がなければ任務遂行などできるはずがない

 

「CIAのブックマンさんに話を聞いてみるしかないか」

 

国家最高機密を扱う資格を保有しているCIAの『通称ブックマン』に連絡を取れば、

内部の情報提供を受けることはできるだろう

彼には以前に貸しがある。少しは返済してもらわないとこちらの損失になる

それにアメリカとイギリスの外交関係にも影響することになる

上手く交渉すればさらにコネづくりに成功する

かなりリスクが伴うがCIAも亡国機業の情報は喉から手が出るほど欲しいはず

俺は連中と情報を流さないという取り決めをしていない

つまり好き勝手にできることを示している。

文句が言いたいなら事前交渉の時に提案しなかったことを後悔しろ伝えるだけだ

 

「ブックマン課長、一夏です」

 

『久しぶりに聞く声だな。今はIS学園の警備スタッフをしていると聞いているよ』

 

君は収まるところに収まったのかなと言ってきたのでこれも依頼主から任された仕事の一環ですと回答した

確かに嘘は言っていない

 

「亡国機業がイギリス政府によって開発された新型のISを奪取するために動いています」

 

『それは驚きの情報だ。どこでその情報を?』

 

「情報源を明かすことはできませんが、この作戦は近日中に行われることは間違いないです」

 

『君からの情報は極めて貴重の物だ。あとは我々で対応する』

 

「どう対処するかはお好きにしていただいて構いませんが、相手は時にはとんでもないことをしてくる連中です」

 

『それで一夏君は何を知りたいのか教えてもらえるか?』

 

「亡国機業の連中に関する情報はCIAではどの程度持っていますか?」

 

『連中に対する情報工作活動はあまりうまくいっていないのが実情でな』

 

俺からの情報はかなり有益なものにつながるとのことだった

それはそれで困った話だ。CIAほどの諜報機関があまり情報を持っていないとなると大変である。

 

「何か情報があれば提供していただけませんか?あなたには貸しがありますよね?」

 

『我々政府内にも内通者がいることはわかっている。摘発にはかなり苦労しているよ』

 

「何か情報が入り次第連絡をしていただけますか?」

 

『もちろんだ。君には借りを作っていることが多いかならな。できるだけ早く返済するよ』

 

俺は気を付けてくださいというと彼との通話を終えた

あとは彼らが独自に対応するだけだ。もともとこちらには特に関係があるわけではない

もちろんISが奪取されて亡国機業が強くなることは好ましくない

できるならうまくバランスをとってくれている方がまだ良い方だ

下手に力を持たれるといろいろな意味で面倒になる

組織というのは力を持つと数多くの災いをばらまくような連中なのだから

その組織が武装勢力となるとかなり危険な状態になることは間違いない

だからこそ俺は警告しているのだ。危ない状況にあるから警備を厳重にしろと

こちらの行動を阻害されるようなことは認めるつもりはないし、

仮に邪魔をするなら徹底的に攻撃するだけである

 

 

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