織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

124 / 129
本国の派閥争い

俺は警備室でセシリアに関連する情報を集めていた

何かわかるきっかけになる情報がないかと考えての行動である

 

「何もないか。それがもっと怪しいな」

 

人が生きていたら必ず黒い部分が存在する

それがないということは怪しいと言っているようなものである

セシリア自身には何も黒いところがないところが俺には納得できなかった

何者かがもみ消しているのかもしれない。そこが分かればある意味では面白い展開になるかもしれない

真実というのは暴くにはかなりの労力が必要になる

それが楽しいというところではあるのだが

 

「もっと掘り下げてみるか」

 

今度はイギリス政府のデータベースに侵入してみた

何か手掛かりがないかどうかを調べるにはこの方法が最も早いといってもいい

もちろんバレたらとんでもないことになってしまうが、今は時間的余裕はないのだから仕方がない

これ以上、IS学園にトラブルを持ち込むわけにはいかない

俺たちの人生は茨の道になっている。簪の人生もそうだ

茨の道である。殺し屋の道は厳しいものだ

休む暇などありはしない。自分がいつ殺されるかわからないのだから

違法ではあるがイギリス政府のデータベースを確認するとあることが分かった

一部の軍部派閥でトラブルという名の覇権争いが起きていることだ

 

「どこも権力を持つと大変だな」

 

ISという強力な兵器を持つと既得権益の軍部派閥は権力を失うことに

それを阻止するためにいろいろと裏工作をしているのだ

その工作の中にセシリアが組み込まれているということもわかった

自国の問題をIS学園に持ち込まれたくない

だからと言って俺が勝手に動くわけにはいかない

国家内の争いに介入するのは好ましいことではないが手がないわけではない

ココさんに話を流せばうまくいけば面白い展開になるかもしれない

それにアメリカ合衆国のCIAにも情報を流せばさらに面白くなるかもしれない

俺は高みの見物に入るだけで良い。

国家の問題は国家で解決してもらわなければならないのだから

こちらに影響が出る前に対応することが求められるならこれが最も最良といえる方法だろう

 

「ココさんとCIAに情報を流しておくか」

 

俺はすぐに連絡をするため衛星電話でココさんにこの情報を流した

あちらにとっても通常兵器が売れなくなるのは好ましいことではないことはわかっている

IS関連兵器はそれほど売り上げが上がる商品ではない部類に入るからだ

ココさんが扱う通常兵器は既得権益側にとっては重要である

だからこそ利用価値があるのだ。ココさんにとっても重大な問題だととらえるはず

ココさんにこちらが把握している情報を提供すると意外なほどに高値で情報を買い取ってくれた

さらにCIAにも連絡するとあちらも高値で買い取ってくれた

あとは今後の展開次第であるが、それは状況を見守るしかない

 

「あとはセシリアの身辺警護を強化するしかないな。学園内の警備もだが」

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。