織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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攻撃された部屋の対応

俺は女子寮に入ると他の生徒たちはおびえた表情で様子を見ていた

 

「簪!状況報告を!」

 

『銃撃戦は終わりました!しかし部屋はかなりひどいです』

 

銃撃戦が終わったのは良いことだ

問題はどこの連中が攻撃を仕掛けてきたかである

亡国機業とは協定を結んでいる。簡単に一線を超えるとは思えない

となると他の反IS組織だろう。今はそんな組織は腐るほど存在する

小規模のものから大規模のものまで種類は様々である。

俺が殺し屋をしていた時の経験から考えて間違いない

俺自身も反IS組織の一員といえるからだ。ISというものを認めるつもりはない

今は違うが。だがここでの仕事が終わればまた元に戻るだけである

だからこそ普段は使用していないし簪にも緊急時以外の使用を禁じている

万が一漏れた場合は最悪の結果になることはわかっているからだ

そんなリスクを背負いたいなんて誰だっていやになることは当然のことであるはず

 

「まったく迷惑な客人だな」

 

セシリアと簪の部屋に到着すると窓ガラスに穴が開いていた

とりあえずセシリアと簪の2人を廊下に出てもらうことにした

セシリアの安全確保のためである。廊下なら窓がないので狙われる心配はない

それにしても今回の攻撃で使用されたのは対物ライフルである可能性が極めて高いことは明らかだ

IS学園の窓ガラスはすべて防弾仕様になっている

普通のライフルやけん銃やアサルトライフルでは窓ガラスを破壊するのはほぼ無理なはず

だが対物ライフルの弾なら無理ということではない。何発も撃ち込んだら穴くらいは開けることはできる

 

「酷いありさまだな。本格的に攻めてきたと言える」

 

窓ガラスの防弾フィルムをもっと分厚くしてもらう必要があると俺は感じた

そのあたりは報告書を作成して上に進言するだけだ

あとは上層部の仕事なのだから俺には関係ない

俺の仕事のメインは篠ノ之箒の護衛なのだ。それと依頼で引き受けているセシリアの護衛

セシリア・オルコットの護衛については簪に任せている

寮内の護衛を男である俺がするわけにはいかないのだから当然である

 

「この部屋はリフォームしないといけないな。ついでに改良工事も同時にしてもらうか」

 

俺が言う改良工事とは分厚い防弾ガラスにして対物ライフルでも簡単には破れないようにする

簡単に言ってしまえばパニックルームのような部屋にすることだ

お金はかなりかかるがここの運営をしているのは日本政府だ

金の心配は俺がすることではないし管轄外なのだから興味もない

俺は俺の仕事をするだけである

 

「簪。今日は窓ガラスがない個室があっただろ。緊急時用の。そこで休め。セシリア・オルコットと一緒にな」

 

「了解です」

 

数部屋だけ緊急時用に用意されている窓がない部屋。

そこなら狙撃される心配はない。窮屈な気分になってしまうかもしれないが

命のことを考えると安全なところにいるほうがいい

 

 

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