織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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銃弾が撃ち込まれた部屋で

俺は女子寮のセシリアの部屋を調べていた

数多くの弾痕が残されたその部屋に撃ち込まれた弾丸の多くが対物ライフルで使用される弾丸のものと一致している

そんなものを持ち出してこちらに宣戦布告をしてくるというのはかなりの根性があるともいえる

俺の縄張りで好き勝手にされたらメンツにかかわるからだ

俺がいることを分かっていて仕掛けてくるとなると俺に戦争を仕掛けてくることを意味している

今回の場合は裏の背景を調べて、俺なりの落とし前をしっかりとしておきさらにお返しをしなければならない

誰が狙ってきたのか。誰がターゲットだったのか

もしかしたらこれが俺への見せしめの可能性もある

あらゆる可能性を考えるのは当然であり、

考えられるものなら通常ではありえないものでも肯定しなければならない

 

「殺してくれと言わせるくらいの苦しめを与えてやらないと俺の看板に傷が多くつく」

 

何が何でも容疑者を確保しなければならない

生け捕りにして背後関係を洗い出さなければならない

 

「どうやって見つけるか調べるにはかなり時間が必要になるな」

 

俺に戦争を仕掛けてきたやつを白日に下にさらさなければいけない

 

「一夏君。今いいかしら?」

 

そこに入ってきたのは更識楯無だった

 

「楯無。今はどんな情報でも欲しいところだ。手を組まないか?今回だけ」

 

「良いわ。私としてもこの学園を守る義務がある。あなたと組むのは嫌だけど」

 

それは俺も同じ意見だ。だが今ははそんな文句を言っている暇はない

こっちは軍事関係にコネがある。もちろん裏ルートを通じてだが

楯無なら公式のルートを通じてあらゆるところから情報を引き出してくれるだろう

期待はできる。悔しいところではあるが

 

「それで一夏君の見解は?」

 

「これは俺の考えだが、相手はかなり派手なことが好きらしい」

 

「それはこの現場を見ればわかる」

 

確かにその通りだ。この部屋の状況を見れば一目瞭然だ。

窓ガラスに向けて派手に銃弾を撃ち込んだ。

バレットM82の有効射程は最大2Km。この部屋からは海が一望できていた

船かヘリを使って攻撃してきた。

残されたのは弾のライフルマークを照合すれば銃弾の犯歴がわかるはず

過去にどこかに使われていたのかもしれないという記録があれば、どこの組織の人間なのかわかるかもしれない

 

「楯無。銃弾をすべて回収してライフルマークを照合してくれ。銃弾の前歴がわかれば犯人がわかる」

 

前歴から犯人がわかれば背後関係を調べるのは容易になる

使われた過去だけでもわかるだけでも大きな手掛かりにつながるのだから

 

「わかったわ。こっちで銃弾のデータベースに照合させてすぐに結果を出す」

 

「今回ばかりはお互いのチームワークが重要だ。犯人は一見素人に見えるが攻撃は計画的だ」

 

「どうしてそう思うの?」

 

「セシリアの記録を調べた。彼女の母国では派閥問題が起きている。おそらくその関係で狙われた」

 

「つまり陰謀があると?」

 

「その可能性はあるがすべては証拠を調べないと確実なことは言えない。今回の一件はかなり根深いと言える可能性は高い」

 

 

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