『とある日の織斑一夏の1日』
織斑一夏として、猟犬としてIS学園の警備にあたっているが、
俺はこのIS学園の警備がかなり手ぬるいことを分かっている。
『IS』が『絶対的な最強兵器』とされているが、
ココ・ヘクマティアルさんに製造してもらった対IS弾薬を使えばIS操縦者を直接攻撃できる
絶対防壁は意味がなくなる。今は大量生産を止めているが、それもいつまでもつかわからない
それに今の俺はかなり忙しいスケジュールだ
新しい相棒である更識簪の教導官をしなければならない
格闘術などを体に覚えさせなければならないからだ
肉弾戦において男女は関係ない。強者だけが生き残ることができるのだから
弱者には死という名の罰が待っている。もう生きることは許されない
俺たち裏稼業をしている者にとってはどんな汚い手段を使ってでも任務遂行を行い、
確実に生き残ることが求められてくる
「苦労は多いがな」
今日は俺個人の訓練と点検作業を行うことになっている
IS学園の周辺の海底調査である。スキューバダイビングで異常な点がないかどうかの点検作業に入ることが求められる
今度、簪にスキューバダイビングの訓練をする前の下準備も兼ねている
この周囲の海の状況を確認することで安全に訓練ができる場所と警備網の抜け穴のチェックを同時に行う
スキューバダイビングの訓練は何度もしてきた。
裏稼業の仕事の中にはスキューバダイビングを一緒に体験レッスンに潜り込んで海中で殺しをした経験もある
かなりハードな訓練も受けたことがあるので今さらダイビングに驚くことはない
ダイビング機材はすべてIS学園にあるのでそれを借りることにした
ウェットスーツはいつも使っているものを着用する
もちろんこんなことは千冬姉は知らない。
俺の体は血まみれの状況にあるのだから、今さら引き返すことなどできるはずがない
前に進み続けるしかない。どれだけ暗い道だとしてもその道を歩んでいくしかない
それが俺自身が選んだ道なのだから仕方がない
「とりあえずIS学園の浜辺から潜っていくとするか」
本来ならプレジャーボートを出してもらう必要がある。
まずは学園周囲の海中に設置されている警備システムが正常に機能するかどうかを確認することが極めて重要になる
IS学園に侵入するにはルートはある程度絞り込まれている
最も楽な方法は海からの侵入である
海中の警備システムを突破されたらIS学園には楽に侵入できる
そんなことを許すわけにはいかないのだから確認作業は極めて重要になってくるのだから
俺は更衣室でウェットスーツに着替えてスキューバダイビングの機材を持ってIS学園の浜辺に向かった
(スキューバダイビングの機材をチェックする織斑一夏)
そこからエアタンクを背負ってレギュレーターを装着すると海の中に入っていった
久し振りの海中の安全確認だ。入念に行う必要がある
スキューバダイビングは俺は正直なところ好きである
警備機材の点検をしながらも自由に海の中を潜水できる
この開放感が何よりも貴重な時間に思えた
そこで俺はある物を袋から取り出した
その袋には小魚のえさになりそうな粉末状の粉が入っている
それを出して海中で出すと小魚たちが寄ってきて一緒に泳いでいる気分になった
これが一番の楽しみである
海の中で魚と触れ合いながら楽しくリフレッシュを行う
息抜きにはちょうど良い
ダイビングをしながら小魚のえさを巻き魚と共に泳ぐ
この辺りにはサメなどの危険な魚類は数年は確認されていないので問題はないはずだ
何事にも確実などという言葉はないが。
それでも確認されていないということはある程度は安全であるということだ
IS学園周辺の海には各種センサーが設置されている。
人間が潜水で接近してきた場合は俺の警備用端末に情報が送られてくる
その情報は簪にも共有されているのであちらもわかっているはずだ
スキューバダイビングの訓練を行いながらセンサー類をチェックしたが異常はなかった
再び浜辺に戻ると背負っている思いエアタンクを下すと更衣室に戻りシャワーを浴びて海水を落とす
いつもの私服に着替えると銃なども装備するとダイビング機材を返却すると警備の任務に戻っていった