織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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依頼とさまざまな思惑

 

俺は学園長執務室を退室するとすぐにフェンリル先生に衛星電話で連絡した

裏社会に情報を流すなら先生から流れたほうが真実味が増して効果的であるからだ

 

「フェンリル先生。実はお願いがありまして。報酬は支払います」

 

『お前がそんなことを言ってくるとはどんなトラブルだ?当ててやろうか。IS学園には猟犬がいると宣伝しろ』

 

さすがはフェンリル先生である。こちらのことはお見通しのようである

裏社会でナンバー1の力量を持っている先生である

 

『依頼料は1万ドルで引き受けてやる。裏社会からCIAなどの情報機関までいろいろな組織に情報を流してやる』

 

背後には俺がついているとも宣伝しておくとのことだ

先生の考えはある程度理解できる。先生も大義名分が欲しいのだ

暴れるための。仮に宣伝後にこちらに攻撃してきたらフェンリル先生が行動に出ることができる

つまり動くための理由ができるのだ。だからこそ簡単に了承したのだろう

 

「ずいぶんと気前が良いのですね。そんなに暴れたいのですか?」

 

『俺にも刺激が欲しいからな。IS学園が襲撃されたら俺が直接行動するとでも垂れ込んでおく』

 

刺激的な日常が遅れることを期待しているというとフェンリル先生は電話を切った

これはこれで本当に。とんでもない大きなことになることは間違いない

IS学園のバックのフェンリルがいると知れば裏社会では大きな動きを見せることになるだろう

もともと独立的な立ち位置であるIS学園だが、それは表社会においての話である

今後は裏社会においても独立的な立ち位置を築くことができる

そうなれば大きなトラブルは減少することになる

 

「平和になれば少しは余裕ができるな」

 

俺は簪にある訓練をさせようと考えていた

それはIS学園の沖合から学園内に潜入するためのスキューバダイビングによる上陸訓練である

まずはスキューバダイビングの訓練から始めていかなければならない

本格的な上陸訓練はまだまだ先の話だが、まずはあらゆる状況にも対応できる訓練をするための下地である

俺は簪が持っている携帯情報端末に連絡を入れた

 

「簪、警備室に来い。ある訓練を行う」

 

『どんな訓練ですか?』

 

「お前はスキューバダイビングの経験はあるか?」

 

『いえ、まったくないです』

 

それならまずは初歩的なところから訓練を行うと伝えると、

警備室にとにかく来るようにと伝えて通信を切った

何事も経験が一番早い。

俺もフェンリル先生に教えられた時も何事も経験してみることが一番手っ取り早いと言われたものである

おかげでひどい目にあったこともあるが、それでも今は良かったと思っている

 

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