1年前。俺はある仕事を引き受けた
あまり気乗りのしない内容の仕事だったが、その時は俺はまだ気まぐれがあったのかもしれない
プロとしては失格かもしれないが、本当に気まぐれでその依頼を引き受けた
ある老朽化したビルで1人の少女に拳銃の銃口を向けた
(銃口を向けている織斑一夏の絵)
その少女は俺と同年齢に見えた。銀髪でロングヘアの女の子である
彼女もまた殺し屋の仕事をしていた。俺と同じである
引き受けた以上ミスをすることは許されない。俺の評判に影響してくるからである。
銃口を向けられた彼女は銃を捨てた。
「覚悟はできているということか?」
「ええ。この仕事をしてきてあなたと同じように私は殺される覚悟をいつでもできていたわ」
それにあなたにやられるならまだ良い方ねと彼女は言った
どうやら俺の立場を分かっているようだった
「そうか」
俺はいつでも発砲できる中で話を始めた
「俺の部下になるつもりはないか?」
「断るわ。私は一匹狼よ。あなたと同じ。そうでしょ。猟犬」
「そうだな。俺もバカな質問をした。それじゃぁな」
俺は引き金を引いた。
拳銃から発射された銃弾は彼女の額に直撃して貫通した
彼女は即死だった。俺は彼女の存在を抹消する必要があった
依頼では遺体そのものを抹消するようにと依頼されていた
依頼主はよほど彼女の存在が邪魔なようだ。
遺体そのものを抹消してくれとは珍しい依頼だ
俺は持ってきたガソリンをまくと死亡した彼女にかけてライターで火を付けて火葬した
どうしてそこまで執念深く存在抹消をしたいのかはわからないが俺には興味はない
ただ依頼された仕事をこなすことだ。それが俺たち殺し屋の仕事なのだから
詮索をしたらろくな結果にならない。そのことは俺はよくわかっている
俺は依頼主に衛星電話で依頼は完了したと報告した
『君の仕事は最高だよ。どうかね。我々の傘下に収まらないかね?』
どうやら依頼主はある組織の人間のようだ。だが俺にはそんなことは興味はない
「お前は組織として動いているならこれだけははっきりさせておこう。俺は猟犬だ。組織に興味はない」
『そうかね?先ほど彼女に部下にならないかと相談していたように聞こえたが?』
どうやら盗聴されているようだ。面倒な奴だ
何か裏で狙いがあるのかもしれない。どちらにしてもこちらにこれ以上深く関与されると面倒だ
「ただの気まぐれだ。無事に依頼は完了した。文句はないだろう」
『ああ。金はすでに振り込んでいる。猟犬。あとは我々に任せてくれ。あとの遺体の始末はこちらでする。では』
そう言うと通話が切れた
俺はため息をついた。何が正義なのかわからないと。殺し屋同士の対決を見たかったのか
それとも依頼主が所属する組織にとって彼女は面倒な人物になったのか
今となっては何もわかる事ではない
織斑一夏のIS学園に来る前の過去のお仕事の時のシーンについて書いてみました。
たまにはこういう短編物を出してみるのも気分転換になるかと思って書いています。