織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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狙撃訓練を終えて

ヘリからの狙撃訓練は極めて難しい。簪が発砲した初弾は見事に外れてしまった

簡単にできるようであれば苦労はしない。俺でも簡単にうまくいくことはない

より正確な観測情報がなければ、初弾命中をすることなどできるはずがない

 

「初弾は外れたな。簪、心配するな。発砲した弾は海の中に落ちていったから心配するな」

 

弾が地上にいる人物に当たることを避けるために陸地から海上側に向かって発砲している

問題はないはずだ。海上についても閉鎖がされている

 

「難しいですね。照準では確実に当たるはずなんですが」

 

簪の言う通りだ。

狙撃銃の照準器では的に当たるコースであっても風でそれてしまうことは当たり前である

何か目印があれば風の風速を読むことができるが今回はそれがない

風向きの読む方法では地上では木や草の揺れ方でおおよその推測を立てることができる

しかしヘリからターゲットを狙う場合はかなり難しい

風を読む目安となるものがほとんどない状態なのだ。

これでも見事に狙撃ができることで一流のスナイパーと言えるのだ

 

「俺でも100%完璧に狙うことができないからな。難しいことは嫌というほど知っている」

 

それでも頑張ってもらわないとプロとは言えないぞと俺は簪を再度発砲するように指示した

簪は慎重に狙いを定めて狙撃銃の引き金を引いた

今度は標的の風船に直撃した。

 

「2回目で当ててくるとは驚きだな。今度は何を基準にした?」

 

俺がそう聞くと簪は勘ですと答えた。予測するのが難しいのでと答えた

本来それではだめだが、まずは慣れていくことだ

スキューバダイビングとして同じで経験がものをいう世界なのだ

今俺たちが生きている世界は。何度も訓練で練習するしかない

今度は俺の順番である。

俺は雲の流れる速さなどを考えながら、風向きを計算して初弾を発砲した

弾は見事に標的の風船に直撃して風船は破裂した

 

「さすがですね」

 

「秘訣を教えてやる。雲の流れを見ることだ。そのほかにも風の影響を受けているあらゆるものを参考にして風速を予測」

 

「難しそうですね」

 

それは当然である。俺でもこれは簡単にできることではない

時には運を味方につけることが求められることがある

 

「本当に苦労する世界だ。命がけだからな」

 

「そうですね」

 

今回はここまでで終わらせると俺は言うとヘリを地上に戻させた

どちらにしても経験がものをいう世界である。

実力がなければ死が待っている世界なのだから訓練をしていくしかない

何度も訓練をしていくしかない。地上のヘリポートに戻ると装備を返還することにした

俺は簪で私服警備員として巡回作業に戻るようにと指示した

銃をもちろん装備した状態であることは言うまでもないが

俺は簪の装備品を持って銃器保管室に返還しに行った

その作業を終えると警備室に戻ると校内の監視カメラの映像を調べていった

何か異常がないかどうかを中心にであるが

 

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