夕方を迎えた時間に俺はプライベート用にに持っている分解式の狙撃銃を、
少し大きめのカバンに収めると簪と一緒にIS学園をバイクで出発した
狙撃ポイントである街に到着する頃には夜の闇が大空を覆っているはずだ
見ている者はいないはずだ。だが更識楯無が黙っているとは思えない
今までは学園の警備だけだが今回は本格的な殺しの仕事である
妹が可愛すぎて仕方がない人間が、いくら本人が望んでいるからといって暗殺することを認めるはずがない
だからこそ警戒はしておいたほうが良い。
「簪、お前の姉が妨害してくる可能性が高い。気を付けろ」
「了解です」
街に到着すると狙撃ポイントの近くにバイクを止めてオフィスビルの屋上に向かった
狙うのは初めてだろうがミスをすれば自らが死ぬと思えと俺は簪に脅しをかけた
俺はホルスターから銃を取り出すと簪に向けた
「しくじったら死ぬと思え」
「わかっています。覚悟はできています」
簪に狙撃銃が入ったカバンを渡すと銃を組み立ててすぐに狙撃態勢に入った
幸運な事に女は殺されるとは思ってはいないようだ
さらにリビングがこちらから綺麗に見えているので射撃するには楽なはず
距離もそれほど離れているわけではない。これでミスをするようでは実力不足として評価せざるえない
「いつでも狙撃準備完了です」
簪は腹ばいになっていつでも狙撃できる状態をキープしていた
(簪が狙撃態勢に入っている絵)
俺は双眼鏡で暗殺対象者の様子を見ながら拳銃を簪の頭に向けて狙っていた
「簪の好きなタイミングで発砲しろ。これはテストだと思え。本格的な暗殺訓練を行うための名の」
「了解」
簪は慎重に照準を合わせてついに発砲した。その弾は見事に標的の頭部に命中した。
俺は簪に上出来だと伝えると簪はこれでテストは合格ですかと質問してきた。
簪は思いのほかショックを受けている様子はなかった。真剣な表情を浮かべていた。
「初めての暗殺をしてみてどんな気分だ?」
俺の時はフェンリル先生から初めて暗殺任務を引き受けたときは戸惑いをかなり覚えたものである
少しブルーな気持ちになってしまったことは今でもよく覚えている
「実感が得られないというのが感想です。人の命は簡単になくなるんですね」
簪は俺は大きく異なるようだ。覚悟はできていることは間違いない
これはまだまだ成長が見込めると俺は感じた
「そうだな。俺たちの業界では命は簡単に消えてしまう」
「だから生きている時間を楽しむことが重要なんですか?」
そうだと伝えた
俺達は死人と相手をしていることのほうが多いと言っても良い
いつ死ぬかわからないから友人などは作らない。家族とも関係を断つ道を選ぶしかないのだ
悲しいがそうしなければ一流の暗殺者にはなることはできない