織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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一夏と楯無とヘクマティアルの関係

 

仮眠が思いのほか長引いてしまった。どうやら俺の体力が限界に近かったようだ

まだまだ俺は未熟者という事だろう。フェンリル先生ならそういうだろうからだ

あの人の体力にはついていけないところがある。どんな不可能でも可能にする

俺はあの人に様々な事を学ぶことができた

その多くが今の俺を作り出した。冷徹で時には非情な判断も下す

だからこそ俺は今まで生き延びることができた。

そうでなければ不可能だった。今の俺があるのは

幸せは勝手に来るものではない。自分から勝ち取っていくものだ

それがどれだけ周りから愚かに見えようとも、戦っていくしかないのだ

価値があると信じているから。戦うのだ

幸せになる方程式がないから

 

「さて、もう授業時間はは終わりか」

 

もう授業時間は終わり。放課後は多くの生徒が自主訓練でスタジアムでISの実践をしているころだろう

俺は携帯端末で箒の位置を調べると剣道部で練習をしていた

一応確認のために向かう事にした。その途中で楯無と出会った

 

「あなた、ヘクマティアルと関係があったのね」

 

「そのネタを掴むのにずいぶんと手間がかかったな。もう少し情報収集能力を高めたらどうだ。楯無」

 

「あなたに言われると癪だけど。今は悠長なことは言っていられないの。真実を話して」

 

真実か。それは人の数だけ存在する。どれを信じるかは人次第だが

俺はこう答えた。自分で探してみろと

 

「ヘクマティアルは情報封鎖のプロよ。簡単に情報提供をしてくれるとは思えないわ」

 

だから俺に聞いているのだと言った。俺が楯無に話す義理はない

 

「せいぜい頑張るんだな」

 

「あなたって本当に協調性っていうのがないのね」

 

「テロリストに協調性を求める方がどうかしている。あの人からこう教えられた。善意があればそこに罠を感じろとな」

 

良い事があれば必ず落とし穴がある事を示している。だからこそ俺は一匹狼なのだ

決して他人と交わる事はしない。契約を重んじている

俺は話がそれだけならもう行くというと剣道部の部室に向かった

剣道部では箒が練習をしていた。他の部員と共に

箒がこちらに気づいたようで近づいてきた

 

「一夏も練習に参加するか?」

 

「いややめておこう。俺はもう剣道は捨てた。それに知っているだろ。俺がどんなことをしてきたか」

 

箒は噂では聞いているが事実なのかと言ってきた

そう、学園内では誰が触れ回ったかは知らないが俺が殺し屋をしていることが分かっている

誰がしゃべったのかはおおよそ見当はついているが、

もう1度同じことをしたら地獄を見せてやると思い、今は行動にすることを控えていた

 

「まぁ、当たっているかもしれないし当たってないかもしれない。俺には答えられない」

 

俺はそう言うと剣道部での箒の鍛錬を見ていた

まぁ俺は剣道は今更できない。俺は殺しの技術の方に磨きをかけているからだ

 

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