織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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一夏とトラブルとミサイル

 

剣道部の練習状況を見ながら俺は携帯端末はたびたび見ていた

定期的に他の警備担当官から連絡が入ってくる。今のところ異常はない

 

「今日もこのまま異常なく終われば良いんだがな」

 

だがそんな願いをしている時にかなわない事はよくわかっている

不幸は突然とやってくるものだからだ

 

『ピーピーピー』

 

「まったく今度は何だ?」

 

『すみません。ミサイルが接近中との通報あり。イージスシステム搭載型の護衛艦が迎撃態勢に入っています』

 

「到達所要時間は?」

 

『10分』

 

俺は携帯端末でレーダー情報をチェック。すると高速で飛行する飛翔体を確認した

 

「すぐに避難命令を出せ。急げ。それと自衛隊に連絡して迎撃を最優先にするようにリクエストオーダーを出しておけ」

 

『了解』

 

次の瞬間サイレンが鳴り始めた。緊急事態を示すもので俺は剣道部にいる全員にシェルターに避難するように指示する

IS学園には万が一に備えて地下シェルターが存在する。

もちろん使われたことは今まではなかったが。それが役に立つときが来た

 

「全員急げよ」

 

俺はすぐに情報端末でミサイルの軌道を計算していた。その結果学園ではなく護衛艦を狙っていることが分かった

一方護衛艦も迎撃ミサイルを発射したのを確認した

 

「いったいどこの連中だ」

 

IS学園を狙うなら理解できるが護衛艦を狙う理由が俺には理解できなかった

反政府組織の可能性もあるがわざわざここにいる護衛艦を狙うか

 

「あとで調べる必要があるな」

 

『ミサイル到達まで60秒』

 

しかし到達前に迎撃されたことが確認された。なぜ学園ではないのかを調べなければ

同じことが繰り返されては迷惑だ。俺はすぐに発射地点に関するデータを集めると共に避難命令の解除のタイミングを考えた

 

「同じことを繰り返すわけにはいかないからな」

 

生徒たちは次々と地下シェルターに避難していった。

まだ安全が確保されていない以上最大限の警戒が必要だ

 

『生徒の避難完了。自衛隊から入電、他に高速飛翔体は確認されずとのことですが』

 

「引き続き警戒態勢を維持しろ」

 

俺としては早めに生徒たちを解放したいがケガでもされた面倒なだけだ

今は安全最優先で対応するに限る

 

『発射地点は不明との情報ありです。どうしますか。一夏さん』

 

「念のため警戒態勢を維持しつつ生徒を寮に帰せ。今日の部活動はここまでだ」

 

『了解。報告書はできるだけ早く提出します』

 

そうしてくれと俺は伝えると自衛隊の関係者とコンタクトを取った

 

「織斑一夏だ。状況は?」

 

『発射地点は海上からだ。現場にいたのは大型貨物船であることまでわかっている。これから拿捕する予定だ』

 

俺は自衛隊関係者にも強力なコネがある。だからこそいろいろと貸しがあり、情報操作は容易だ

 

「わかった。感謝する」

 

 

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