織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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一夏と襲撃と後始末

 

俺は戦闘の後始末に追われていた。正面ゲートの修理をすぐに依頼しておいた

工事が完了するまでは警備担当を常時配置して対応するしかない

それまでは懸念材料が増えるがやむ終えない

今回の襲撃により猟犬である俺がここで警備している事は裏社会に漏れるだろう

できればそういう事態は避けたかった。下手に注目が集まれば警備する側にとっては面倒な事になる

 

「こちらの死傷者は?」

 

「重傷者はいません。弾がかすったりした軽傷者はいますが」

 

「引き続き警戒態勢を維持しつつ、学園関係者の安全を確保せよ」

 

俺の指示に各警備担当はそれぞれ動き始めた

これは嵐の前の静けさなのかもしれないと俺は考えていた

猟犬である俺がいることが分かれば、他の勢力がこちらに手を出してくるかもしれない

そうなればこの学園も戦場になる事は確実だ

そうなる前に何か手を打たなければならない

 

「ココさんに情報をもらえるように頼んでみるか」

 

ココ・ヘクマティアルさんなら何か情報を握っているはずだ

この際、仕方がない。金を払って情報を得る必要がある

そうでもしなければ護衛対象の箒にも影響が出る可能性は極めて高い

学園も危険にさらされる。学園だけなら俺は関知しないが箒の安全が絡むとなると面倒な事になる

 

「まったく厄日だな」

 

俺はそんなことを愚痴りながら他のセンサーに反応がないかどうか調べたが

今のところは異常は確認されなかった

 

「どうしてこんなに余計な仕事を増やしてくれるんだろうな」

 

俺はそんなことを愚痴りながら、情報が必要だという事を考えていた

多少はこちらの情報を流す必要があるが。規則に違反しない範囲で提供する事は合意されている

俺はひとまず警備室に戻った。衛星携帯電話でココさんに連絡を取った

 

『は~い。一夏君から連絡とは珍しいわね』

 

「実は調べてほしい事があるのですが」

 

『こっちは情報料を払ってもらえるならいくらでも受け付けるわよ』

 

IS学園を狙っているような組織についての情報が欲しいので調べていただけますかと一夏が頼む

ココ・ヘクマティアルはできるだけ早めに情報を揃えておくわと言って通話が切れた

これで保険はかける事はできた。

 

「あとは情報待ちだな」

 

そこに楯無がやってきた。

来て早々どうしてと。あなたがここに来てからこんなにトラブルが発生するのかしらと言ってきた

それはこっちが聞きたいことだ

 

「さぁな。もしかしたら俺は神様に試されているのかもしれないな」

 

「あなたが神を信じるなんて酔狂な話にしか聞こえないわよ」

 

確かにその通りだ。殺し屋が神に祈っていたら仕事なんてできるはずが無い

むしろ神様の中でも死神に愛されている方が幸運なのかもしれない

俺はそんなことを考えながら警備室で報告書作りを始めた

 

 

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