織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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一夏と簪とナイフ戦闘訓練(挿絵追加)

 

【挿絵表示】

(織斑一夏と更識簪がナイフ戦の訓練をしている時の絵)

俺は簪が待っている格闘訓練室に入ると俺は戦闘服を着用した

今回もナイフ戦だ。ただし練習用のため、使うのはゴム製のものなので刺されても痛みはない

 

「俺を殺すつもりでかかってこい。さもないと簪、自分が死ぬと思え」

 

俺は手加減しても良いが、簪は本当に殺すつもりでやってこないとこの訓練の意味はない

 

「分かっています」

 

彼女は素早く行動して距離を詰めるとまずは格闘術で対応した

なかなか切り替えの早い判断だ。ナイフ戦ではいかに相手を動けなくするかで勝敗が変わってくる

無駄な動きを一切見せず的確に急所を狙ってくる。確実に殺せるように

なかなかの実力の持ち主だ。1度経験して失敗したら2度目では同じ失敗はしない

俺は今でもフェンリル先生に教えてもらったのと同じ訓練をしているが。

彼女はそれについてくるどころかそれ以上に上達している

ナイフ戦をしているが俺の方に分があるようだ。まぁ当然と言えば当然だ

経験がものをいう社会だ。簡単にこの手の格闘術を、それも短時間でマスターできるわけではない

もちろん俺もある程度技量を判断するために本気は出さなかった

それと手加減をしていたため、俺は簪の首元にナイフをつきけけてやり一時休憩を取る事にした

 

「この短時間でなかなかの成長ぶりだな」

 

「そうですか?私にはまだまだ弱点があると思うのですが」

 

「こうやって訓練を続けていたら、すぐに体が慣れてくる。気にするな」

 

その後も俺と簪は訓練を続けた。見た目以上に彼女には体力があるようだ

負けても負けても立ち上がってもう1度と挑戦してきた

俺は1時間を経過したのを見て今日はここまでだと言った

あまり長時間の訓練で詰め込み式でやっては効率が悪い

じっくり時間をかけてきた得ていく方が効率的だ

 

「これから定期巡回だが付き合うか?」

 

「もちろんです」

 

俺は簪と一緒に巡回を始めた。簪の腰にはグロック17が収まったホルスターがあった

俺と同じ銃だ。俺はあえて一緒のものを支給した。万が一のときお互いマガジンを瞬時に交換できるからだ

予備のマガジンを俺は3つ装備している。簪も同じだ。いつでも交換ができるようにしている。

 

「一夏さん、どうして私を認めてくれたんですか?」

 

「それはいずれ分かる。それまでは頑張ってついてくるんだな」

 

俺の言葉に彼女は「はい!」と元気に返事をした

俺も体は子供だが、思考回路は大人だ。それに彼女の気持ちは痛いほどわかる

簪は姉のせいでいろいろと苦労をしてきた。俺も同じだ。

それもあの計画を知っているおかげで余計に腹が立つ

人間の尊厳を何だと思っているのかと

千冬姉との関係は家族でも遺伝子上では違いかもしれない。そんなことは今さらどうでも良い

俺はドイツでの拉致事件以降、フェンリル先生に教えを受けたおかげかもしれない

そして生まれ変わった。法律では罰することができない犯罪者を殺す役目を持った殺し屋に

 

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