織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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一夏と応援に来る自衛隊と簪

俺は自衛隊から出向してくる隊員たちのリストを見ながらそれぞれの配置を考えていた

渡された出向部隊の上官をしているのは俺に仕事を依頼してきたこともある人物だ

正確には自衛隊内のモグラ探し、つまりスパイを探すように依頼してきた指揮官だ

名前は水野ユウ一等陸佐。仕事にプライドを持っていて必要ならどんな手段も使う

俺と似たようなタイプだ。ただ組織内で動いているのと単独で動くかの違いだ

 

「信頼できる人物がいるなら交渉も簡単にいきそうだ」

 

俺が連絡を取ろうとしたとき衛星携帯電話に連絡が入ってきた

 

「織斑一夏だ」

 

『相変わらずだな。猟犬。水野ユウだ』

 

彼からの連絡に俺は良いタイミングだとすぐに思った

今ここである程度情報収集とそのほかのことについて情報共有をしておくべきと判断したからだ

 

「今回はご迷惑をかける形になって申し訳ないです」

 

『そちらにはいろいろと手伝ってもらったこともあるからな恩返しのつもりだ』

 

それで状況はと仕事の話に入った

 

「隊員たちのセキュリティチェックはどうですか?」

 

すると一通りのデータを今から俺の端末に送ってくれるとのことだった

感謝の言葉を言うと受信体制に入った。データはすぐに送られてきた

 

「なかなかの精鋭ぞろいですね」

 

『猟犬に戦闘訓練で鍛えられたことのある隊員を中心に人員を手配した』

 

つまりこちらから余計なことは必要最小限で済むということだ

俺にしてみればかなり仕事のやりやすくなる一方なので少し安心した

 

「では、いつこちらに?」

 

『2時間以内には到着する。一応装備はフル装備をさせている。バックアップメンバーもそっちに向かっている』

 

素早い対応だ。俺はご協力に感謝するというと後の話は会ってからと言った

あちらも詳細なことについては会ってからいろいろと調整したいとのことだった

電話では本音が語れないことも多い。俺はわかりましたと言うと電話を切った

すると衛星電話に着信があった。相手は簪からだった

 

「調子はどうだ?」

 

『厳しいです。束博士は』

 

「まぁしっかりと訓練を受けてこい。こっちのことは心配するな」

 

俺は簪の声がかなり疲れていることで束さんが手厳しい訓練を受けさせていることをわかった

まぁ俺との訓練に比べれば楽だとは思うが

俺はまぁ頑張れと言うと簪もわかりましたと言って通話が終了した

 

「苦労は多そうだ」

 

お互いに苦労している。今のところだが。俺の問題はどの程度修復できるか。

人的損害については今のところ何とかなるが。どこまで持つかはわからない

 

「面倒なことにならなければいいんだがな」

 

 

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