織斑一夏の裏家業   作:アイバユウ

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事情聴取と裏世界

 

俺は女子生徒を連れて警備室の取調室に入った

 

「誰の差し金だ」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「答えるつもりはないなら。それなりの覚悟があるといことか?」

 

強く押しても効果はないようだ。俺はある事をするべきかと考えた

はっきり言ってあまりに人道的な事ではないが、他の学生の命を救う手段がこれしかないなら

やって見せるだけの度胸はある。元々先生に教えてもらった。

必要なら手段を問うなと。どんな些細な情報もこちらがうまく誘導すればたどり着く

脅しとしてパフォーマンスは重要だということも

 

「答えないならそのつもりでいろ。だがな、俺は警察と違って手段は問わない」

 

俺は取調室から出るとあるものを取りに行った。

車に使われているバッテリーとケーブルだ。

本気でだんまりを決め込むだけの度胸があるならだが、

女子生徒は俺が持ってきた物を見て表情を変えた

 

「残念だが時間がない。人道的に話をするのはここまでだ。知っていることを全て喋る気がないなら電気ショックで死ぬかもな」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

仕方がないというと俺はケーブルをバッテリーにつないだ。

 

「俺がやらないと思っているなら大間違いだ。俺はどんなことをしても吐かせるからな」

 

俺はケーブルを彼女に近づけるとさすがにやばいことを知ったようだ

 

「わ、わかりました!喋ります」

 

さすがに俺のパフォーマンスに素直にしゃべり始めた

それによると彼女が所属する国は研究開発に行き詰っていた

最新の情報を得ようと倉庫に侵入することになったのだ

それにしても俺がいる事は知っているはずなのにわざわざ襲撃するとは

その国の連中はかなり頭のねじが緩んでいるようだ

 

「本国に連絡したところでおそらく彼女の独走だというだろうね」

 

水野ユウ一等陸佐の言うとおりだ。まさか国が諜報活動を彼女に指示していたとなれば

国家活動に影響を及ぼす。なら彼女を切り捨てるほうが効率的だ

世の中きれいごとだけでは生きていけないのだから

俺は決断を迫られていた。このままただ追放していただけでは同じようなことを繰り返すだろう

綺麗事だけで世の中は回らない。手段は限定されていた

 

「仕方がないか」

 

俺は先生に電話した。久しぶりに暴れてもらおうと

衛星携帯電話を手にすると先生への短縮ダイヤルで連絡を取った

 

『面白いことになっているようだな』

 

さすがは先生だ。つい数分前の情報も掌握しているとは

 

「先生の力をお借りしたいのですが」

 

『ちょうどいい暇つぶしになるそうだ。俺の端末にデータを送れ。あとはこっちで始末しておく』

 

先生への連絡を終えると生徒の母国の状況が一気に悪くなることは容易に想定できた

先生を敵に回して生きていけるはずがない。一度食らいついたら意地でも離さない

相手が死ぬまで

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