ISの世界の強き竜の者   作:大鉄人ワンセブン

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『ブレイブ』とは正義と友情のエネルギーを現し、『デーボス』とは地球の平和を乱す悪を言う。
キョウリュウジャーは『キョウリュウチェンジ』で変身するのだ。


ブレイブ16 『誕生!気高い車体を君は見たか』

 〈ナレーションSIDE〉

 

 

あれから数日……氷結上では…。

 

 

「やったやった!」

 

 

「やりましたよキャンデリラ様!」

 

 

喜びの柱が選ばれた事にキャンデリラとラッキューロが2人してはしゃいでいるとそこから新たなデーボ・モンスターが現れる。

 

 

「デーボ・バティシエです」

 

 

「染みるわぁ!こいつは一体何ができるんだ?」

 

 

アイガロンの疑問にキャンデリラはスキップしながらデーボ・バティシエに近づく。

 

 

「この子はね〜……美味しいケーキを作れるの!」

 

 

「「「………ハアァァ!?」」」

 

 

 〈千秋SIDE〉

 

 

とある休み時間、僕は鈴ちゃんからとある誘いを受けていた。

 

 

「え、ケーキ?」

 

 

「ええ、最近評判のケーキ屋が今日に限って特に味がいいって評判なのよ。ここから遠くないみたいだからせっかくの機会と思ってね。セシリアと箒も誘ってるわ」

 

 

セシリアさんと箒ちゃんも行くのか…。別に断る理由もないからいっか、たまには息抜きが必要だし。

 

 

「大丈夫だよ、二人にも連絡入れといて」

 

 

「分かったわ。…まずはセシリアに成功の連絡を…」

 

 

ん?鈴ちゃん今何て言ったんだろう?『分かった』ってのは聞こえたんだけど…。

 

 

「連絡できたわ。放課後、校門前に集合よ!」

 

 

「え?あ、うん…」

 

 

鈴ちゃんはそう言って部屋から出ていってしまった。

 

 

う~ん……聞きたいことが聞けなかった。

 

 

 〈ナレーションSIDE〉

 

 

その頃、光汰と瞬は光汰と同じ動物係の後輩と一緒に下校していた。光汰が食事に誘われ、彼が瞬を誘ったのである。光汰を誘った後輩も難なく了承したのだ。

 

 

「そう言えば、今日行く洋菓子店…名前は確か…『シャルボン』だったかな?そこのケーキ屋が今日はかなりいいらしいっすよ」

 

 

「何それ?まさか店長がオカマみたいなこととか無いよね?」

 

 

「流石にそれはないだろ?何の事を言いたいのかわかるがあれはまず化物じみてると言うきだい、色んな意味でな」

 

 

「瞬先輩乗り悪いですよ、そこはそこは笑いながら否定するんすよ〜」

 

 

「悪かったな…それで光汰場所はわかるか?」

 

 

瞬に言われて光汰はスマホの地図アプリで店の位置を検索していた。

 

 

「あ、こっから近いよ。歩いて5分もかからないみたい」

 

 

「それじゃ行きますか」

 

 

3人はこうして洋菓子店へと向かって行く…これから起こる事件の幕開けになるとも知らずに……。

 

 

         ◇

 

 

「ここかぁ…なんか結構並んでるね」

 

 

「ま、ネットでこんだけ評判がいいってことだろ?特に今日は今までで一番いいんじゃ普段行かない人たちも行く気になるだろう」

 

 

瞬の言う通り、ネットのコメントによる影響で行列ができていた。

 

 

そこへ……

 

 

「ここよ、噂のケーキ屋」

 

 

「うむ、中々いい感じの店ではないか」

 

 

「確かに…これは結構期待できますわね…」

 

 

「結構並んでるようだけど…ん?あれって…」

 

 

3人の女子と1人の男子がやって来て瞬と光汰と一緒にいる男子を見つけて駆け出す。

 

 

「弾くん!?弾くんじゃないか!」

 

 

「うわぁ!お前、千秋か!?」

 

 

千秋と同じ中学に通っていた五反田弾との再開であった。実は彼は光汰と瞬と同じ学校に通っていたのである。

 

 

「弾、あんたこんなところで何してんのよ…」

 

 

「鈴!帰ってきた事は聞いていたけどまさかこんなところで会うなんてな」

 

 

千秋、鈴、弾は再開を喜んでいたが同時にある哀しみも思い出しそうになった。しかし、その事は深く考えずに昔話をしているが光汰と瞬はIS学園の生徒である彼女たちに自分たちがキョウリュウジャーである事を知られるのはまだ都合が悪いため半ば焦っていた。

 

 

「話を聞く限り3人は中学時代の友人ってことでいいのかな…?」

 

 

「そうみたいだな…ん?アイツは…」

 

 

瞬は箒と目が合うなり彼女の事を思い出す。

 

 

「…思い出した。お前は確か篠ノ之流の師範の娘だったな」

 

 

「私を知ってるのか?」

 

 

「俺は斑鳩流の人間だ、同じ剣を嗜むものからしたら篠ノ之の人間の名前と顔はすぐに分かる。篠ノ之束がいた道場だからな」

 

 

「え?あの人って道場の人間だったの?」

 

 

「あぁ、豆知識程度に覚えとけ」

 

 

そこへ昔話を終えた千秋たちが来る。

 

 

「そう言えば弾はどうしてここにいるのよ」

 

 

「…蘭に頼まれたんだよ、男子1人で行くのは気まずいし…」

 

 

「それでクラスメイト誘ったってわけ?ま、弾じゃ男子しか誘えなかったみたいだけどね」

 

 

「…一応先輩なんだか」

 

 

「「よく誘えたね(わね)!?」」

 

 

人によっては異性を誘うよりも先輩を誘う方が難しい人もいるからだ。そこを考えると随分すごいことをしたものである。

 

 

「そんな事よりよ。お前らも最近大変じゃないのか?何でもISが効かないバケモンが出たって話じゃねぇか、大丈夫か?」

 

 

「…あぁ、デーボス軍ね」

 

 

「でもキョウリュウジャーという存在がそのデーボ・モンスターを退治してくれていますが…やはりISでは敵わないというのは悔しいですわね…」

 

 

「マジかよ!?そんなのがいるのか!?スゲェ!」

 

 

弾がキョウリュウジャーの事に感激している中、光汰と瞬もそれ関係の会話に入る。

 

 

「でもさすがにデーボス軍もここまでは来ないよね」

 

 

「当たり前だろ、いくらなんでもケーキ屋現れるという事は…」

 

 

「痛いよーーーー!」

 

 

「痛い痛い!」

 

 

「歯が、歯がーーー!」

 

 

「「「「「「「!?」」」」」」」

 

 

「何今の!?」

 

 

「ま、まさかとは思うが…」

 

 

「とにかく店に入って確認しよう!」

 

 

         ◇

 

 

一方、ケーキ屋の厨房では…

 

 

「さあさあ、人間の喜びを集めるためにた~くさんのケーキを作るのよ!デーボ・バティシエ!!」

 

 

「はい、分かってます。今もこうして一生懸命ケーキを作っているのですから」

 

 

デーボス軍に乗っ取られていた。そしてケーキを作って人間の喜びの感情を集めていたのだ。

 

 

「でもこれなんか人間に奉仕しているようで……屈辱です…」

 

 

人間の喜びを集める為とはいえ彼らの本来の目的は人間の絶滅、ラッキューロは何だか自分のやっていることに気が引けた。

 

 

「ふっふふ〜ん…」

 

 

そんなのお構い無しにケーキを作るデーボ・バティシエであったが…

 

 

「……フハッ!」

 

 

その時、黒い何かがデーボ・バティシエの中に入って行く。…

 

 

          ◇

 

 

一方、氷結城では…

 

 

「ふむ。順調に喜びの感情が集まっているな…」

 

 

カオスが喜びの柱を見て人間の感情が集まっているのを見る中、アイガロンは

 

 

「でもさ~キャンデリラちゃんやラッキューロも妙な事をやるよな~染みるわぁ!」

 

 

「言うなアイガロン、これも全てはデーボス様の…ん!?」

 

 

その時、カオスは喜びのゲージが減っていく異変に気が付く。これにはアイガロンとドゴルドも慌てていた。

 

 

「うそ!なんで!?これ何が起こってるの!?」

 

 

「! おいアイガロン、お前の柱見ろ!なぜか哀しみのゲージが増えてるぞ!!」

 

 

「あれれ!?」

 

 

「アイガロン…貴様…!」

 

 

「知らない知らない!俺様何も知らない!」

 

 

「では一体…」

 

 

この異変が起きた直後、ケーキ屋で悲鳴を上げる人々で溢れかえっていた。

 

 

          ◇

 

 

光汰達は店の中に入ると口元に手を当てている人々がたくさんいた。

 

 

「これは…」

 

 

「一体どうなってますの!?」

 

 

皆がその光景に驚く中、光汰は一人の子供に駆け寄る。

 

 

「ねえ!一体何があったの!?」

 

 

「歯がぁ、歯がぁ〜」

 

 

「! ちょっと口開けてみて!」

 

 

光汰に言われて子供は口を開けると歯全体が黒くなっているのを確認する。

 

 

「これ虫歯だ!」

 

 

「「「「「「虫歯!?」」」」」」

 

 

光汰の言葉にそれぞれ店に来ていた他の客の口の中を確認すると皆同じようになっていた。

 

 

「こりゃあ虫歯に蝕まれてるな…」

 

 

弾がそう口にすると全員が彼を睨みつける。彼は最初はなんの事か分からなかったが直ぐに気付く。

 

 

「ち、違げぇよ!俺はそんなつもりで言ったんじゃない!!」

 

 

その時、瞬が何かに気付き、竹刀を向けながら叫ぶ。

 

 

「そこにいる奴出てこい!」

 

 

「ア〜ハハハハハ、バレちゃった〜?」

 

 

「アンラッキュー…」

 

 

()()()()()()()じゃなくて()()()()()だった!」

 

 

弾が何か勘違いしている中、その姿を見たIS学園のメンバーは驚愕する。

 

 

「お前たちは!」

 

 

「デーボス軍の!」

 

 

「キャンデリラと!」

 

 

「えっと…ラッキョウ…だっけ?」

 

 

ガクッ…

 

 

鈴の言葉に全員ズッコケる。

 

 

「おいそこのツインテール!僕の名前はラッキューロだ!人の名前を間違えるとか最低だぞこの貧乳!」

 

 

ブチッ!

 

 

「言ったわね…言ってしまったわね…決して言ってはいけない禁断の言葉を!許さない!許さない!絶っっっっ体に許さない!!!!」

 

 

鈴は拳を上げようとするが千秋に後ろから止められる。

 

 

「ちょっと鈴ちゃん落ち着いて、何か流れ的にガチでゴールドプラチナムが出てきそうなくらい怖いから!!」

 

 

「手を話して千秋!私はこれからあの人形モドキを衝撃砲でぶっ飛ばすんだから!!」

 

 

「ここでIS展開する気!?」

 

 

そんな光景を見た瞬と光汰は半ば呆れながらキャンデリラ達の方へと向く。

 

 

「で?お前たちは何を企んでるんだ?」

 

 

「何って、私達は私達は人間を喜ばせるためにケーキを作っていただけよ!」

 

 

「そうだそうだ!ケーキ作ってただけなのに!!」

 

 

「その結果がこれ!?酷すぎるよ!」

 

 

「知らない知らない!これは私達にもわからないのよ!」

 

 

「いや、その通りだ…」

 

 

「「えぇ!?」」

 

 

キャンデリラとラッキューロ、そして光汰達は声のした方向に向くとそこにはデーボ・バティシエがいた。しかし、その姿は悍ましくなっていた。

 

 

「…どう見たって虫歯にしそうな感じだな」

 

 

「アーハッハッハッハッハ!俺を追えるものなら追ってみろ!」

 

 

「ちょっと待ちなさいよデーボ・バティシエ〜!」

 

 

「うわぁー!置いて行かないでくださいよキャンデリラ様〜!」

 

 

「待て、逃げるな!」

 

 

瞬はデーボス軍を追いかけていき、光汰は…

 

 

「え、えっと…えっと…‥と、取り敢えず弾君!病院へ電話頼む!」

 

 

弾は光汰に言われた通り携帯電話を取り出すがここであることに気づく。

 

 

「ちょっと待ってください!俺病院に『虫歯になっている人が多数いるので救急車をお願いします』とか言わなきゃいけないんすか!?」

 

 

確かにそんな電話が来たら普通『は?』となるだろう。

 

 

「何言ってるのさ!虫歯は感染するんだよ!!」

 

 

「マジっすか!?」

 

 

マジです。

 

 

注)ただし、大人から大人への感染はあまり意味がない。ここではデーボ・モンスターによる攻撃によるものなのであえてこのことを無視する。

 

 

「だから早く!僕は瞬君を追い掛ける」

 

 

光汰はその場を後にし、弾は病院へ電話をかけ始めた。

 

 

「…なんかあの人たちだけじゃ心配だな‥僕も行ってくる!」

 

 

「千秋さん!?」

 

 

「千秋、無茶だけはするな!」

 

 

「分かってる!」

 

 

こうして千秋も店の外へ出ていき、箒達によって店の人も無事に見つかったが弾は病院への電話の状況説明に手間取っていた。

 

 

          ◇

 

 

デーボス軍を追っていた瞬であったがしばらく追いかけているうちに見逃してしまった。

 

 

「クソッ、見逃した」

 

 

そこへ光汰も追いつき、瞬と合流する。

 

 

「瞬君、デーボ・モンスターは…」

 

 

「悪い、見逃した」

 

 

「そっか…取り敢えず大牙君達に連絡を」

 

 

「すでにしている。大牙の奴は手が離せないらしいがな」

 

 

「?‥…何か忙しいのかな?」

 

 

光汰は瞬に大牙の事について質問するが…

 

 

「…俺に質問するな」

 

 

「…あの、何の話をしてるんですか?」

 

 

「うわっ!いつからいたの千秋君!?」

 

 

「今来たところですけど…」

 

 

千秋はどうやら今の会話は聞き取れなかったようである。2人はキョウリュウジャーの秘密が漏れずに済み一まず安堵する。

 

 

「しかし、デーボ・モンスターは逃してしまった…奴らは本当に何を企んでいるのか…」

 

 

「そうですか…一先ずケーキ屋に戻りましょう。犯人は現場に戻るとも言いますし」

 

 

(それって犯人がわからない時に言うセリフじゃ…しかもあれが現場に戻ってきたら騒ぎになりかねないし…)

 

 

光汰は千秋の意見に内心そう思いつつ、取り敢えずはケーキ屋に戻ろうとすると後ろから声が聞こえた。

 

 

「Hey!そこの君達、道を教えてくれないか!?」

 

 

その声に3人は反応する。振り向くとそこには見た目20代くらいの白人男性がいた。

 

 

「えっと…外人さん?」

 

 

ピクッ…

 

 

光汰のその一言に男性の眉毛が僅かに動く。

 

 

()()じゃない!()()()だろ!」

 

 

光汰は一瞬ビクッと震えるが直ぐに訂正し、男性の要件である道案内をする。

 

 

「あ、ここなら500m右にまっすぐ進んでから左折して2つめの信号機のところを右折すれば着きますよ」

 

 

「分かりました。これで大丈夫です!」

 

 

「それじゃ、頑張って下さい」

 

 

そう言ってその男性と別れた後、2人は現場へと戻るのであった。

 

 

(あれ?あの辺りって確か…誰か知ってる人が住んでいたような…ま、いっか)

 

 

千秋はちょっとした疑問を残しつつ、2人に続いて戻るのであった。

 

 

           ◇

 

 

その頃、キョウリュウジャーの2人を振り切ったキャンデリラ達はというと…

 

 

「ちょっと!一体どうしたのよデーボ・バティシエ!!」

 

 

「すみません、いつの間にか自分が自分じゃなくなるような感じがして…それで人間の食べているケーキに虫歯ビームを当ててしまってたみたいです」

 

 

「ホントにもう何やってんだよ!せっかくの作戦が台無しじゃないか!!」

 

 

デーボ・バティシエはラッキューロにポカポカ殴られながら注意を受けている。先程になってデーボ・バティシエの状態が元に戻ったため事情を聞き、そして再び作戦を開始しようとしたのだが…

 

 

「うグッ…グガガガガガガ…」

 

 

「どどどどどうしたのデーボ・バティシエ!?

 

 

「グ…グアァァァァァァァァァ!!」

 

 

       ◇

 

 

その後、スピリットベースでは大牙を除く4人のキョウリュウジャーとトリンが集まっており、そのテーブルには2つのケーキがあった。

 

 

「これが問題のケーキと実際に店で売られているケーキか…見た目は全く同じだな…恐るべしデーボス軍」

 

 

「でもさ、デーボス軍のケーキは変な臭いしない?」

 

 

「は?別に何もしないぞ?」

 

 

光汰の問いに睦月は疑問を持つ。他の二人も別にそんな臭いはしないと言うとトリンが補足する。

 

 

「光汰の能力には心を通じあわせた動物の力を使えるんだ。今のはおそらく嗅覚の強い動物、例えば犬だな」

 

 

「どっかで聞いたことあるような…あ、問題児か」

 

 

「何か問題児扱いされたんだけど…」

 

 

「でもそれなら相棒のステゴッチの力を使えばデーボ・モンスター相手に有利に進められたんじゃないかしら?」

 

 

霧花の疑問も最もだ。もし獣電竜の力が使えたらこれほど頼もしいことはないからだ。

 

 

「なんかよく分からないんだけど無理っぽいんだよね。僕の力不足なのかな?」

 

 

「いや、獣電竜は元は恐竜といえど今は機械の身体だ、恐らくそれが関与している可能性もある」

 

 

それ聞いてそれなら仕方ないかとなる3人であったが、霧花がある1つの疑問を問う。

 

 

「そういえば大牙は?」

 

 

「あー…あいつなら大玲音社で何か造ってるって話を聞いたぞ」

 

 

「何を造ってるんだ?」

 

 

「ま、あいつの事だから凄いの造ってんだろうけどさ」

 

 

ヒュウゥゥゥゥゥ…

 

 

「皆!デーボス軍だ!!」

 

 

「よし、取り敢えずディノチェイサー…が無い!?」

 

 

睦月がディノチェイサー獣電池を取ろうとしたが2本しかなかったのだ。これには他のメンバーも驚いていた。

 

 

「心配はいらない。2本は大牙、もう一本はシアンが持っていった」

 

 

「ハアァァァァ!何であいつ2本も持って行ってるんだよ!てかシアンなんていたのかよ!?」

 

 

「シアンは今ヨーロッパとアフリカを中心に活動していたはずだ。世の貧しい子供達を救うためとか、大牙は恐らくその製造しているのと関係があるのでは?」

 

 

「どんな奴だよ。まあ、ここはアイツを信じるしかないか…トリン、あとであのバカに連絡頼む」

 

 

「分かった」

 

 

4人はスピリットベースを後にし、デーボ・モンスターの元へ向かう。

 

 

        ◇

 

 

「グハハハハハハハハ!苦しめ苦しめ!」

 

 

その頃デーボ・バティシエは再び禍々しい姿となり、街で暴れていた。そこへレッドを除くキョウリュウジャー4人が駆けつける。

 

 

「オイ、デーボス軍!ここで何しようとしてる!」

 

 

「フン!貴様らには関係のないことだ!!」

 

 

「ハッ!言ってくれんじゃねえか…行くぜ!」

 

 

「「「「ブレイブイン!」」」」

 

 

4人は獣電池にブレイブを注入してガブリボルバーに装填し、シリンダーを右腕に当てて滑らせる。

 

 

「「「「アームド・オン!」」」」

 

 

『『『『メッチャムーチョ!』』』』

 

 

4人は獣電アームズを召喚して戦うがそこへゾーリ魔たちが現れる。4人はゾーリ魔を蹴散らしていくがデーボ・バティシエは腕からビームのようなものをキョウリュウジャーの足元へと発射する。

 

 

「うわっ…これ何!?動けない!」

 

 

「まさか…生クリームか!?」

 

 

「その通りよ、この拘束生クリームによってお前たちの動きは止めた。これで身動き出来まい!」

 

 

「クソッ!ホントにあのバカは何やってるんだ!」

 

 

        ◇

 

 

一方大牙はというと…

 

 

「…とっ。よし、あとはこのブレイブインしたディノチェイサーのデータを入れて完成だな…」

 

 

彼は自分が経営している大玲音社であるものを造っていた、それは車である。もちろんただの車ではない、とある仕掛けがあるのだ。そして最終段階であるディノチェイサーのデータを入れ終えるとディノチェイサーの獣電池は空になる。そこへ1人の女性が入る。

 

 

「社長、例のものが完成しました。」

 

 

「美咲か、サンキュ!いつも悪いな」

 

 

大牙はそう言って円柱状のものを受け取るとその女性は微笑みを浮かべる。

 

 

「いえ、これも社長達『強き竜の者』をサポートするためでもあります。まあ、さすがにこれを造るように頼まれた時は驚きましたが」

 

 

「あぁ、まあ誰だって驚くだろ?ブレードの無い鍵なんて」

 

 

そう、彼が受け取ったのは車の鍵である。しかし、本来鍵穴に差し込むブレード部分が無いのだ。代わりにその側面には2㎝程の穴があった。その時、彼のモバックルから連絡が入る。

 

 

『大牙、街でデーボ・モンスターが暴れている!睦月達も向かっている。早く君も!』

 

 

「分かってるよ、今終わったところだ。にしてもぶっつけ本番か…よくある事だけどいざ自分がやると不安もあるな…本当にテレビのヒーローには感心するぜ、さて吉と出るか凶と出るか」

 

 

大牙は獣電池とガブリボルバーを取り出す。

 

 

「ブレイブイン!」

 

 

『ガブリンチョ!ガブティィィラ!!』

 

 

「キョウリュウチェンジ!」

 

 

彼はガブリボルバーのシリンダーを回してサンバのリズムに合わせて踊りだす。そして横に立っている美咲はそれを見るとボソッと一言

 

 

「特警ウインスペクター隊長の名は?」

 

 

「ファイヤー!」

 

 

「ハズレです。正解は香川竜馬です」

 

 

「何がしたいんだよ!?」

 

 

大牙はキョウリュウレッドへと変身すると車に乗り、エンジンを掛けて発進する。

 

 

         ◇

 

 

そして再び戦いの場、4人は動けないままでいた。あくまで足が動かせないだけなので手にしている武器で何とか応戦していたのだがそれでも限度があった。

 

 

「フッ!これでお前らも年貢の収めどきよ!!」

 

 

「くそっ!俺達はここで終わりなのか!?」

 

 

ブウオォォォォォォォン!!

 

 

その時、どこからともなくエンジン音が聞こえてくる。デーボス軍達はその方向へ目を向けると…

 

 

「! 何だあれは!?」

 

 

そこへ現れたのはパッと見普通の乗用車に乗ったレッドであった。

 

 

「おい!アイツはホントにバカか!?何で車で来てんだよ!もしかしてあれを造ってて遅れたとかか!?」

 

 

「いや、でもレッドのことだから何か仕掛けがあるんじゃ?」

 

 

「仕掛け?」

 

 

「一体どんな…」

 

 

するとレッドは11番であるディノチェイサー獣電池を取り出す。

 

 

「ブレイブイン!」

 

 

そして先程受取った円柱状のブレードのない鍵を取り出し、ブレイブインした11番獣電池を円柱状の側面の穴に差し込むと車のキーのような形状となる。

 

 

「ディノチェイサーキー・セット!」

 

 

レッドはそれを車のエンジンキーとはまた別の鍵穴に差し込み、90°左に回す。

 

 

『ブルルンチョ!デノチェイィィィサー!』

 

 

『チャッカ!』

 

 

その音声とともに車体がみるみる真っ赤な車体へと変形し、ボンネットには目玉の模様、更には牙の形状を模したものとなり、正面から見るとまるでガブティラのようである。

 

 

「何じゃありゃ!?」

 

 

「何であろうが関係ない!やれゾーリ魔!!」

 

 

「「「ヌル!」」」

 

 

ゾーリ魔達はレッドの乗る車にハンドガンを放つがレッドはハリウッド映画のスタントマンの如き運転テクニックでこれを避ける。何発か当たったとしても特殊合金で出来たその車体には傷一つつかない。

 

 

「すごい…」

 

 

ブルーがそう感想を述べるとデーボ・バティシエが拘束生クリームをお見舞いする。

 

 

「喰らいやがれ!」

 

 

「そんなのが効くかよ、ワイパーバリアー発動!!」

 

 

レッドは運転席にある緑色のボタンを押すとワイパーが動き出し、デーボ・バティシエの攻撃を防ぐ。

 

 

「…おいブルー、アレの何処が凄い?」

 

 

「いや、だって色々スゴかったじゃん!」

 

 

「にしてもワイパースゲェ…デーボ・モンスターの攻撃を防ぎやがった。」

 

 

因みにワイパーとは車のフロントガラスに付いている雨などを弾くときに動かす()()の事である。

 

 

「まだまだこれじゃ終わらない!ハンディングフラッシャー発射!!」

 

 

レッドはまた別の黄色いボタンを押すとボンネットが開き、そこから大小合計7つの砲台が現れ中央の一番大きな砲台から極太のビームが放たれ、命中したゾーリ魔が葬られる。

 

 

「レッド、俺達の足元!」

 

 

「分かってるよ。溶解ビーム発動!」

 

 

今度は青いボタンを押すと両端の中くらいの砲台からビームが放たれ、4人を拘束していた生クリームを溶かすとレッドは車から出てくる。

 

 

「お前随分すごいもの造ったな、こりゃ時間がかかるわけだ」

 

 

「いやぁ…悪い悪い、よし!5人揃ったところでいきますか!」

 

 

「「「「OK!」」」」

 

 

「聞いぃぃぃて驚けェェェェェェェエ!」

 

 

5人は『よっしゃ』といった具合に気合を入れる。

 

 

「牙の勇者!キョウリュウレッド!!」

 

 

「弾丸の勇者!キョウリュウブラック!!」

 

 

「鎧の勇者!キョウリュウブルー!!」

 

 

「斬撃の勇者!キョウリュウグリーン!!」

 

 

「角の勇者!キョウリュウピンク!!」

 

 

「「「「「史上最強のブレイブ!」」」」」

 

 

「獣電戦隊!」

 

 

「「「「「キョウリュウジャー!」」」」」

 

 

「あぁ~れぇ~るぅ~ぜぇ~止めてみな!」

 

 

5人はデーボス軍に立ち向かっていき、デーボ・バティシエの攻撃を避けながら攻撃していく。

 

 

「ブレイブイン!アームド・オン!」

 

 

『メッチャムーチョ!』

 

 

レッドはガブティラファングを召喚してデーボ・バティシエの元へ向かっていく。

 

 

「ガブティラ岩烈パンチ!」

 

 

「グハッ!」

 

 

レッドはデーボ・バティシエを吹っ飛ばし、13番獣電池を取り出す。!

 

 

「ブレイブイン!」

 

 

『ケントロスパイカー!』

 

 

「ケントロスパイカー・獣電ブレイブフィニッシュ!」

 

 

『スパパーン!』

 

 

「ギャァァァァァア!」

 

 

ドカァァァァァァアン!

 

 

「たくっ、どうなってんだよー、取り敢えずスクスク〜ジョイロ〜」

 

 

デーボ・バティシエは復活水の影響で巨大化する。キョウリュウジャーも獣電竜を呼び出す為に獣電池を取り出す。

 

 

「「「ブレイブイン!」」」

 

 

「来〜い!ガブティラ!!」

 

 

「来て!ステゴッチ!!」

 

 

「来なさい!ドリケラ!!」

 

 

「カミツキ合体!」

 

 

『キョウリュウジン!』

 

 

「「「「「完成!キョウリュウジン!!」」」」」

 

 

キョウリュウジンの完成とともにデーボ・バティシエの攻撃をものともせずに攻撃する。

 

 

「さっきはよくもやってくれたな…一気に決めるぞ!」

 

 

「「「「あ、ああ…」」」」

 

 

ブラックの怒涛に4人は少々ビックリしたがそれを合図に必殺技を決める。

 

 

「「「「「キョウリュウジン・ブレイブフィニッシュ!」」」」」

 

 

こうして一連の事件は解決した……かに見えたが…。

 

 

「ハッ…使えない奴だ。にしてもこの時代には中々面白いものがあるな、IS…か。まあいい()()()()()()()()()()()……」

 

 

謎のモンスターがその戦いを影から見ていた。

 

 

        ◇

 

 

その頃、歌原美喜はIS学園の端の方と散歩に来ていた。何故かというとただの気分転換である。今日はISの特訓は休んでいたのだ。彼女と久留宮霧花が持つ大玲音社製のISは強大な力を持っている。それはどれくらいかと言うと…。

 

 

「ん?あれは…ただの霧じゃない?」

 

 

彼女は気になってそこへ入ってみると…そこはIS学園とはまた違った不思議な空間であった。

 

 

(…何これ?)

 

 

「あ、歌原さん!どうしてここへ!?」

 

 

そこにいたのは同じクラスの相川さんと鷹月さんそしてみんなからのほほんさんと呼ばれている布仏本音がいた。

 

 

「みんなこそ何で?」

 

 

「だって〜かんちゃんが〜」

 

 

「かんちゃん?」

 

 

「4組の簪さんよ!専用機がやっと出来てそのテスト飛行中に反応が消えて帰ってこないから…心配して来てみたらこの変な霧があったのそれで入ったら…」

 

 

「ここに着いたってわけ?」

 

 

「…うん」

 

 

4人はお互いの状況を確かめあっていたがその時、彼女たちの方へミサイルが飛んでくる。

 

 

「危ない!アメシスター!!」

 

 

美喜はとっさにアメシスターを展開してケルベロスΔを取り出し、スラッシュモードにしてミサイルを次々と撃破する。

 

 

「今のって一体何!?」

 

 

突然の事に混乱する一同であったがそこへ1つの影が姿を表した、それは…。

 

 

「!…簪さん!?」

 

 

「うそ!?」

 

 

「かんちゃ〜ん?」

 

 

そこにいたのは打鉄弐式を展開した更識簪がいた。しかし、その目は正気では無かった。

 

 

「う、ウワアァァァァァァァ!」

 

 

簪はアメシスターに向かって近接用の夢現(ゆめうつつ)で攻撃する。美喜はハーメルケインを展開し、打鉄弐式の攻撃を防ぐ。

 

 

「さあ、Show Timeだよ!」

 

 

すると彼女はハーメルケインをフルートのような構えをとる。すると奇妙な音とが奏でられ打鉄弐式の装備が()()()()()

 

 

「こ、これって一体どうなってるの?」

 

 

「さ、さあ?」

 

 

「ふわぁ〜、みっちゃんすごーい!」

 

 

「ほう、中々面白いISを持ってるな貴様」

 

 

「「「「!?」」」」

 

 

そこへ現れたのは紛れもなくデーボ・モンスターであった。その体には鯉のぼりや五月人形等があった。

 

 

「俺はの名はデーボ・タンゴセック、ドゴルド様の命令でこの学園の人間に戦場(いくさば)の心を植えつけて元の世界に返す予定だったのだが…まさか専用気持ちが2人も来るとはな、好都合だ」

 

 

デーボ・タンゴセックがそう言うが美喜は話を聞いてないかのようにハーメルケインを吹き続けていたが突然音色が激しい曲調のものに変わる。

 

 

すると打鉄弐式の装備の1つ『山嵐』が再び展開され、タンゴセックに攻撃を仕掛ける。

 

 

「バ、バカな!?奴は今俺には攻撃出来ないようにしているはずだ!こんな事ありえん!」

 

 

打鉄弐式はその後もしばらく山嵐によるミサイル攻撃を続けていたがしばらくすると打鉄弐式が解除される。

 

 

「…プハアァッ!シールドエネルギーが切れるまでやるのはさすがに疲れるよ〜」

 

 

「き、貴様それが狙いで!」

 

 

「そ♪君に操られていたとしてもISが解除されれば問題なし!」

 

 

「う…うん…」

 

 

「あ、簪さん大丈夫!?」

 

 

「かんちゃ〜ん…」

 

 

「本音…皆…」

 

 

簪も正気になって目を覚した。それを確認すると美喜はニヤリとして武器を展開する。簪はそれを見て驚愕する。

 

 

「!…うそ…無双セイバー…!?」

 

 

「本当は今度のトーナメント戦でお披露目するつもりだったんだけど…仕方ないよね♪」

 

 

彼女は無双セイバーを鞘に納めてポーズを取り叫ぶ。

 

 

「吹けよ嵐!…嵐!…嵐!トリャァァァァァァ!!」

 

 

彼女は無双セイバーを引き抜き、もう一度鞘に収めると周りに竜巻が発生し無双セイバーが振動する。

 

 

キュイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!

 

 

竜巻に一筋の斬撃が入り、完全装甲(フル・スキン)となったアメシスターがいた。

 

 

「何!完全装甲(フル・スキン)だと!?バカな、ありえん!!」

 

 

「世の中は何が起こるか分からないもんだよ!」

 

 

これは彼女の音声と掛け声、そして一連の動作をアメシスターが認識することで完全装甲(フル・スキン)プログラムが発動。ただでさえ従来のISより強力な通常(ノーマル)モードから並みのデーボ・モンスターとならまともに戦える程の完全装甲(フル・スキン)モードへと変化したのだ。

 

 

そして彼女は懐からあるものを取り出す。

 

 

『イチゴ』

 

 

無論ロックシード(大玲音社製)である。無双セイバーだけのはずが無い。彼女は無双セイバーにイチゴロックシードをセットするとカバーが自動で開くがハンガーは閉じずに刀身を下に向ける。

 

 

「秘剣・影写し!」

 

 

影写しとは刀身に相手の影を写して光を反射させ、タイミングを狂わせて攻撃するのである。

 

 

「ウッ……!」

 

 

デーボ・タンゴセックが怯んだ隙を見逃さず、美喜はロックシードのハンガーを閉じる。

 

 

『イチ・ジュウ・ヒャク・イチゴチャージ!』

 

 

「あの人が言っていたよ!人の命は地球の未来、それを蔑ろにするお前たちは!!」

 

 

彼女は無双セイバーを上に向ける。

 

 

「輪切りにしてやんよ!」

 

 

上空から大量のエネルギー刀が降り注がれ、デーボ・タンゴセックに次々と命中する。

 

 

「バ、バカな…この俺が…ISごときにぃぃぃぃぃぃ!」

 

 

デーボ・タンゴセックは断末魔を上げると木っ端微塵に散り、美喜達も元の世界に戻る。

 

 

「歌原さん、あれって一体…」

 

 

「そ・れ・は〜……内緒!」

 

 

「む~教えてくれたって良いではないか〜良いではないか〜!」

 

 

「私も…知りたい…その…カッコ…良かったから…」

 

 

「じゃあ簪ちゃんだけなら!」

 

 

「え~!ずる〜い!!」

 

 

「それと私のISの件、皆には内緒だよ?」

 

 

「「「「わかってるよ」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

――次章予告――

 

 

IS学園1年1組に2人の転校生がやってきた!しかも一人は男子!更にキョウリュウジャーについて何か知っている!?果たしてその真相は…。

 

 

そしてもう1人の転校生は千秋を目の敵にしているようだがそんな彼女の元にかつてヨーロッパで猛威を振るった伝説のデーボ・モンスターの脅威が迫る! 

 

 

第三章 『ヨーロッパから来たアイツ等!』

 

 

See you again! こいつはスゴイぜ!

 

 




前回原作第二巻入る的なこと言いましたがバランス的にキャンデリラのデーボ・モンスターを出したほうがいいと思ったのでオリジナル回にしました。


因みに変形パターンはウインスコード、ボンネットが開いて攻撃というのはライジンゴーがモデルです。


それと実は手術を受けることになってしまい、それ自体は大したことがないのですが抜糸やその後の検査を入れると3週間ほどかかるのでそれまで更新が遅れるかもれません。もう申し訳ございません。
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