〈ナレーションSIDE〉
美喜はシャルル・デュノアが実は女であると指摘して部屋に沈黙が続いていたが…それを破ったのは千秋であった。
「何言ってるのさ歌原さん、シャルルは男だよ?今朝の紹介でm「よくわかったね…」えっ!?」
千秋はシャルルの告白に驚いていた、確かに女の子っぽい感じもあったがまさかそんな漫画みたいな事ある訳がないと思っていたからだ。
「…やっぱりね」
あまり興味無さそうに霧花が言う。
「ちょっと待って!二人共シャルルが女だって気づいてたの!?」
「最初っからよ」
「右に同じ〜〜」
『僕モ〜〜』
「シムは黙ってて!」
千秋は取り敢えず2人にシムの事がバレたら厄介だと思って隠そうとするが…。
「あっ、シムちゃん!元気だった?」
『お嬢コそ!』
「…え!?」
お嬢、それはシムが自分の製作者のことを指す言葉であった。それを美喜に対して言うということから導き出される答えは…。
「……まさかとは思うけどシムって歌原さんが造ったの?」
「当たり前だのクラッカー!」
「古ッ!」
三度笠である。
「話が逸れてるわよ、デュノアさん…でいいかしら?何でこんな事を?良ければ話してくれないかしら?」
霧花はシャルルに何故男としてIS学園に入ったのか、一体何が目的なのかを問い出す。
「分かった、でもまずそれには僕の家のことを話さなきゃいけないね…」
「家の事?」
「うん、僕はね‥愛人の子なんだ…」
その言葉に千秋達は何も言えずに黙っていた。だがそこから語られる彼女の過去は更に重い出来事であった。
「2年前にお母さんが亡くなってから引き取られたんだ、そこでたまたまIS適正が高かったから非公式ではあるけどテストパイロットになったんだよ。でもそこである問題が発生したんだ…」
「ある問題…?」
千秋はシャルルが語る問題というのに疑問を持つ、デュノア社のISのリヴァイヴはIS学園にも使われているほどの性能がある機体だ、それを製造できる会社に一体何の問題が発生したのか。
「経営危機だね…」
美喜がシャルルに言うと彼女は何も言わずに首を縦に振る。
「え?でもデュノア社ってISのシェアが世界第3位のハズじゃ――」
『考えテも見なヨ、所詮は第2世代機、今の時代は第3世代機が普通なノ、つまり遅れテるって訳サ』
するとシムの目が光りだし、そこから空中にある画像が映し出される。それにはグラフが表示されていた。
「え?何これ?途中からグラフが駄々下がりしてるんだけど…」
『デュノア社の政府かラの予算ノデータさ、簡単に言エば大幅カットさレたっテ事だネ』
この時、千秋は思った……何故そんなデータを知っている、というか持っているんだ…と。
「つまり男装したのは…」
「そう、広告塔だよ。それに加えて同じ男子なら特異ケースと接触しやすい、可能であればそのデータを取ってこい…てさ」
「つまりあなたは…」
「うん。白式のデータを盗んでこいって言われたんだ」
霧花はシャルルを見て言う、最初はただクラスの人を騙しているのかと疑ったりもしたがそうでは無かった。彼女は実家にいいように使われている…言わば被害者といえる立場だったのだ。
『…無理だナ』
シムはその場を180°回転すると4人に対してそう言った。
「無理?白式のデータを取る自体は別に――」
『いヤ、僕が言いタいノはデータを取っタ後ノ事だ』
「…どういう事?」
霧花はシムに何故白式のデータを手にれても無駄なのか、その理由の意味を聞く。
『部屋にイる間にIS学園のセキュリティにハッk…ゲフンゲフン!アクセスして専用機の性能ヲ確認シたラ白式のデータに妙な点がアったンだ』
「ちょっと待て、今ハッキングって言おうとしなかったか!?それよりもロボットは咳しないよね!」
「今大事なのはそこでは無いわ…でどういう事かしら?」
『白式…正確にハ雪片弐型にハ未知の技術…『展開装甲』ガ使ワれテいル…』
「未知の技術?」
「展開装甲?」
『ソうダ、これはマだ何処ノ国も企業モ扱ってナい、考えラれるノは――』
「…篠ノ之束」
霧花が言うと千秋とシャルルの2人は非常に驚いた顔をしている。それぞれ自分が使用している、データを手にれようとした機体に
『ダな、ブラックボックスとされてイるISのコアを一人デ造リ出シたと言ワれてイる天才…仮に手に入れタとしテもそノ技術ヲ理解でキずにおジャン、出来タとしテも政府にどウやッてソの技術ヲ手に入れタと聞かレるのがオチさ』
「…そっか、意味…無いんだ…」
「デュノアちゃんどうしたの?」
「いや、僕がやって来た事は一体何だったんだろうなーって思っちゃって…でもバレちゃったし…僕は本国に送還されるのが落ちかな?」
シャルルは自分のこれからを語った。しかし、それでは彼女が可哀相すぎる。何度目かの沈黙の後、美喜があることを思い出した。
「そうだ!みんな、IS学園特記事項の第21項がどんなのか知ってる!?」
「第21項…そうか!その手があったか!!」
千秋も理解していたようでフィンガースナップを決めていた。シャルルはまだ学園に来たばっかりで全部を覚えてはいなかったのでポカンとしている。
「シムちゃん、簡単にご説明を!」
『IS学園ノ生徒にハ何処ノ国モ企業も本人ノ同意ナシで手出し出来ナい、以上!』
「なる程、
「え?」
「だから会社に戻ってこのままいいように扱われるか学園に残るか…の2択よ」
霧花はシャルルに問う。一体自分はどうしたいのか、どうありたいの、ふ普通なら後者を選ぶであろう…だが――
「…分からない」
「な、何で!?学園に残れば安全なんだよ!」
「でも…ここに残ればお母さんを殺した奴の足取りが掴めなくなるかも知れないから」
「えっ…殺されたって…」
「うん。実は…2年前にお母さんは殺されたんだ…怪物に…」
『「「「!?」」」』
シャルルが語った新たな事実…それは母親は殺されておりそれが人間ではなかったという事だ。あまりの事にシムまでもが驚いていた。
「それってまさか…デーボス軍の事?」
「デーボス軍?」
「人類全滅を企んでいる悪い奴らだよ!」
「でも…何故あなたは怪物だとわかったの?」
「…僕、実は殺されたところを見てるんだ…」
「じゃあ…どうしてデュノアさんは無事なの?」
確かに気がかりなことだ。シャルルの母親は殺されたのになぜ彼女だけ今もこうして生きているのか…
「それはね、その時助けてくれた人がいたんだ」
そう言って彼女は首にかけてあるネックレスを見せる。
「あ…これ」
「知ってるの?」
「いや、今朝何となく気になっただけだよ」
「そう…それでその人がこれをくれたんだ」
「それって誰だか覚えてる?」
今度は美喜が問う。その彼女を助けた相手が気になったからだ。
「わかんない…けど」
『「「「けど?」」」』
「キョウリュウジャー…たしかそう名乗っていたよ」
「うそ、シャルルもキョウリュウジャーにあったことあるの!?」
「"も"って?」
「ここ最近、学園の近くでデーボス軍とキョウリュウジャーの戦いが頻繁に起こっているのよ」
「じゃあ…これをくれた人も…いるのかな?それに…お母さんを殺した奴も…」
シャルルはその琥珀のペンダントを握りしめ、怒気を含んだように言う。
「デュノアちゃんは…そのお母さんの敵を取りたいって気持ちがあるだろうけど…キョウリュウジャーの方は?」
美喜はシャルルに自分の事を助けてくれたというキョウリュウジャーについて尋ねた。シャルルは助かったが彼女の母親は助からなかった…人によってはそのキョウリュウジャーを憎む者もいるであろう、それを確認するためだ。
「……あの時、彼も物凄く悔やんでいたんだ。君の大事な人を助けられなかった…って、だから…別にお母さんが助からなかった事については別に恨んではいないよ。むしろ嬉しかったんだ、僕に生きる勇気をくれたんだから、だから…もう一度会いたい…」
(もう一度会いたい…か)
もう一度会いたい…それは千秋にもあった。嘗て一緒に住んでいて尊敬していた兄、織斑一夏に対してだ。そう考えていると千秋はシャルルにあることを聞いた。
「ねぇシャルル、そのキョウリュウジャーが何色だったか覚えてる?」
「…ごめん。実はあの時、お母さんを亡くしたショックが大きすぎて…でも…寒色系だったのは覚えてる」
「寒色系…僕達が知っている中で当てはまるのはブラック、ブルー、グリーンだね」
(それに加えてシアンがいるのをこの間トリンから聞いたわね…ヨーロッパで活動しているって言ってたからきっと彼ね…でも確かデーボス軍が本格的に活動し始めたのは今年のはず…2年前のフランスで一体何が…)
『お嬢、ソろソろ見回りの時間だヨ、早く戻らナと鬼教官ノ鉄拳が――』
「げえっ!霧ちゃん早く戻ろう!ビルゴルディの体裁はもう沢山だよ!クロックアップだよ!!」
美喜はそういって一目散に部屋を出てってしまった。
「…ハァ、というわけだから今日はここまでね。今度またゆっくり話しましょう。それまでにどうするかを考えといて」
こうして霧花も部屋を後にした。
◇
その後、霧花は美喜が大浴場に行ったのを見計らってある人物に電話を掛けていた。
『おお、霧花か!?こうしてキョウリュウジャー関係以外での電話ってお前の入学前に織斑千秋の観察の件で依頼した時以来だっけ?』
「まぁそうね。ところで今空いてるかしら?聞きたいことがあるんだけど」
『今?別にいいけど…何だ?』
「…睦月はどうしたの?今日学園にいなかったんだけど」
別に興味は無かったがここ最近はよく来ていたので少し気になっていた、クラスメイトも心配していたのだ。更に自分からしたらキョウリュウジャーの仲間である、何かあったら心配するのが普通であろう。
『ぐすっ、あいつは…友人が犯した出来事を警察に連絡しようとしたら…正妻にダークネビュラに送らr『てねぇよ!』うわっ!何だいたのか?』
電話の向こうからもう一つの声が聞こえる。それは間違いなく睦月の声だった、霧花は気になって電話口に耳を当てる。
『いたのか?じゃねぇぇっ!何の話してるんだ!』
『あっれ〜?お前確か友人の加賀美真z『俺にそんな名前の友人はいねぇ!』…え!?』
『いや、え!?じゃねぇよ!今日丸一日大玲音にいただろ!』
(なる程、睦月は今日は大牙の手伝いをさせられていたのね、でも何で?)
『じょ、冗談、冗談だから…あぁー悪い霧花、実は対デーボス軍用の新しい戦力を制作しているところなんだ。そこを手伝ってもらったってわけ』
「新しい戦力?」
『ああ、とは言っても俺達用って訳じゃないけどな』
「それじゃ一体?」
霧花は新しい戦力が何のために使われるのか…気になって聞いてみるが。
『それはまだ言えねぇな。実は今俺達で製作中…つまりまだ未完成だし、そいつ等に使いこなせるか…ましてや資格があるかが分からねぇ…でも造るだけ造ろうとは思ってる』
「そう、ならいいわ。ところで本題は別にあるのだけどいいかしら?」
『?まぁ構わないけど』
「今日、転校生が来たんだけど…彼女の故郷のフランスで2年前にデーボス軍が出たって話しを聞いたのよ。それが気になって…」
霧花が言うとしばらく電話の向こうから何もなかったが暫くしてその返事が帰ってきた。
『…実は3年前から1年間の間、ある戦騎が一時的に復活して活動していたんだ。確かにフランスでもそいつによる事件はあった』
「それは一体………」
『それは…』
霧花は生唾を飲んで大牙の返事を待つ。一体シャルルが巻き込まれたであろうその事件がどんなものであったのか、どんな恐ろしい事件なのか…。
『子供から親を奪うという何とも外道極まりないものだ』
「……思ったよりは大したことないけど…確かに親を奪われた子供達にとっては嫌な出来事でしか無いわね」
それと同時に彼女は気付いた。その事件に関わっていた戦騎が誰なのかを…。
『話はそれだけか?そうなら俺は仕事に専念したいんだが』
「ええ…いいわ。こんな時間に迷惑をかけて済まなかったわね」
『お〜〜い睦月、そこのスパナ取ってくれ』
『はいよ、これでいいか?』
『………ってサバじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!!』
ピッ
霧花は興味がなかったので電話を切った。
「…親を奪われた子供は辛い思いをするはず、つまりその時事件に関わっていたのは…」
彼女は一拍置いてから静かにその戦騎の名を言った…。
「哀しみの戦騎、アイガロン…」
――翌日――
「ハァ〜、昨日は色々あったな~」
その日の昼休み、千秋は学校の外でそんな事をぼやいていた。男子だと思っていた転校生が女子であったり、クラスメイトが自分をサポートするロボットを造っていたりと…まぁとにかく色々な事があった。
「お願いです教官!我がドイツで再びご指導を!」
「ん?」
そこへもう一人の転校生ラウラ・ボーデヴィッヒが織斑千冬に何かを話しているのが見えた。恐らく内容はドイツでもう一度指導してもらうといったものだろうと千秋は思った。
「ここではあなたの能力は半分も生かされません!」
「ほう?」
「大体、この学園の生徒は教官が教えるに足る人間ではありません!」
「何故だ?」
「ISをファッションか何かと勘違いしているような程度の低い者達に教官が時間を割かれるなど――」
「そこまでにしておけ小娘」
「!」
ラウラは千冬の言葉に何も言えずすくんでしまった。
「少し見ない間に偉くなったな。その年齢で選ばれた人間気取りか?」
「わ、私は…」
「それに一つ言っておく、最近はISが効かない正体不明の怪物が出てきている。そしてそいつらを退治する専門家もな」
「それは他の者達がぬるいからです!私なら――」
「倒せるとでも思っているのか?」
「奴らを倒す専門家もいるのでしょう!ならISでも倒せるはずです!」
(それがそう簡単にはいかないんだよなぁ…)
この時、千秋は彼女が実際にデーボス軍と対峙したことがないから言えることなのだろうと思った。それと同時に…デーボス軍退治の専門家、即ちキョウリュウジャーの武器などは一体誰が造っているのか…そこも気になっていた。
「そこの男子、盗み聞きとは感心しないな」
「って姉さん!そんなこと言ったら…あれ?ボーデヴィッヒさんは?」
「あいつなら教室に戻った」
なる程、と千秋は考えた。彼女を教室へ行かせたから自分を呼んだのか…と。
「にしても姉さんの事を教官って呼んでるってことは軍人だよね?」
「あぁ、そうだが…それがどうした?」
千秋はボーデヴィッヒについて今まで思っていた事を言う。
「でも何か…ボーデヴィッヒさんって姉さんを絶対視している感じだね何というか…」
「綾小路麗子か?」
「…ま、まぁそんな感じ」
『まッタく、アんナに偉そうな15歳初メて見タよ…』
「な、何だ今の声は!」
『別に隠しテおク必要なイでしョ?どウせ後々バレるンだしサ』
すると千秋の制服のポケットからシムが現れ彼の肩に乗る。千冬はシムをまじまじと見つめて驚いた顔をしている。
「…こいつは一体なんだ?」
言い逃れようのない状況に千秋は堪忍したように話す。
「名前はシム8000、僕のサポートをするために歌原さんが造ったらしい…」
「あいつが?それよりもそいつは役に立つのか?」
「……………」
織斑千秋は言えなかった、まさかこの小さいロボットがIS学園のセキュリティをハッキング出来る程の高性能だという事を…。
「それよりもうすぐ授業が始まるぞ、急げ」
「げっ!?やばい!」
『ホらほラ、急ゲ、間に合わナったタらどウナるカ想像出来ルだロ?』
「したくない!」
こうして千秋は教室へ戻った。
◇
同時刻、学園のアリーナでは2人の生徒、歌原美喜と更識簪がいた。2人はあの事件以来趣味が同じこともありすっかり仲良くなっていた。そして今日は美喜が簪へあるものを渡すために呼んでいたのだ。
「というわけでかんちゃん!例のものをプレゼント!」
「私まだ何なのか聞いてないんだけど…」
美喜は持ってきた箱の中から自分宛に送られているISの装備を出した。それは…
「じゃじゃ〜ん!まっくすきゃりば〜」
美喜は『特警ウインスペクター』のファイヤー隊長が使う武器、マックスキャリバーを取り出した。
「! 本当にいいの!?」
「いいんだよ!私達の友情の証だよ!そしてそして〜〜!今ならこちらも付いてきます!」
丸で通販番組の如く美喜はもう一つの武器を取り出す。それは紫色のバルカン砲であった。それを見た簪は更に驚いていた。
「じゃ、ジャンバルカン!これってつまり!」
「そう!ジャンバルカンのデザインはギガストリーマーと一緒だからね。ドリルモードとガトリングモード、マックスキャリバーと合体させてより強力なマキシムモードに出来るんだよ!でも出力が強力だからしばらくは練習になるのかな?それにマキシムモードは結構シールドエネルギーを消費するから
「! うん!」
簪はマックスキャリバーとジャンバルカンを打鉄弐式に装備し、美喜の指導の元これ等を使い慣らす練習に励んだ。
――その日の夕方――
大玲音では大牙と睦月が新しい戦力の製造の最終段階に入っていた。
「っと、後はエネルギー源となる電気を供給すれば完成だ」
「まぁ今更電気で動くのもどうかと思うけどな…てかエネルギー切れたらどうなるんだよ」
「こいつ等のコアは一回電力を与えれば半永久的に動く設計なんだけど……」
大牙は睦月にそう説明すると彼はまるで目が飛び出たような顔をしている。
「……それ凄すぎないか!?」
「いや、考えたのは俺じゃねぇよ。元々俺が尊敬している科学者が設計したコアエンジンを元に造ってるから」
「それを造れるお前も十分に凄いよ…でも電気はどうするんだ?結構量が必要だろ?」
「安心しろ!確かにそれが問題で当時は実用に至らなかったが俺にはこれがある!」
大牙は腕を出すとそこから電気が流れていた。睦月はそれを見て何をするのか感づく。
「ライトニング系の能力か、確かにこれなら何とかなるかもな」
「
「お前はどこの神殺しだ?というかそんな能力があるなら
「何言ってんだよ、確かに
因みに電気の移動速度は光と同じ(秒速30万㎞)である。
「へぇ~…ちゃんとメリットデメリットがあるんだな……あ、そういやさ、お前おじさんとおばさん元気か?」
「…あ、あぁ…一応は」
「? 何かあったのか?」
睦月は大牙の曖昧な返事に疑問を持つ。別に夫婦仲も親子仲も別に悪くなかったはず、一体何があったのだろうか?
「実はさ…あの人達俺の本当の親じゃないんだってさ…」
「! それってつまり…」
「そ、俺は養子って訳だ。本当の親の顔は今でも分からない…」
睦月は幼馴染の意外な過去に顔を曇らせていた。何だか聞いてはいけないことを聞いてしまった感じがしてとても申し訳ない気がしたのだ。
「ま、今はそんな事どうでもいいじゃねぇか、どうして俺が養子に出されたのか…それは本当の親を見つけた時に聞けばいい事なんだからさ!」
「…お前は随分ポジティブだな」
「褒め言葉として受け取っておくぜ、じゃあこいつ等に電気を入れるぞ」
大牙はそうして造った3体のロボットを見る。そこにはそれぞれ赤、青、黄色のロボットがいた……。
――次回予告――
学年別トーナメントのペアは事の流れもあってシャルルと組むことになった千秋。
そして遂に開幕する第一回戦当日、しかしそこではデーボ・ウイルスンによる恐るべき作戦が実行されようとしていた!
そんな中、大牙はIS学園で一人の男性と出会う。
「あなたは……?」
「ただのしがない用務員さ…」
次回、ISの世界の強き竜の者
『開戦!学年別トーナメント』
今回の話を見て『ん?』と思った方もおられるかもしれませんがそうです!
電話に出てきた名前はULTRA-7さんの『ゲイムギョウ界に来てしまった!?』の主人公、加賀美真司君の事です。勿論ULTRA-7からの許可は承諾済みです。
因みにジャンバルカンは玩具ではドリルモードがちゃんと存在したそうです。