ISの世界の強き竜の者   作:大鉄人ワンセブン

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一日遅れてますが、皆さん、明けましておめでとうございます。今回はエンジンがまだ掛かっていたお陰で前回よりも早く投稿できました。でもただドライブしているだけ(つまりずっと車の中での話)だからか、地の文がメチャクチャ少ない……。申し訳無いです。

あとこの作品の時期はまだ7月頭です、そこを踏まえて読んでください。ちょっと怖いかもしれませんが。


ブレイブ24 『車でGO!カオスなドライブ』

 〈ナレーションSIDE〉

 

 

IS学園の生徒達が旅館に辿り着く少し前、大牙達は……。

 

 

『~♪』(『OVER THE TIMES~(いま)を超えて』)

 

 

大牙が運転する車の中でCDをセットして特撮ソングを聞いていた。

 

 

「~♪」(『正義のために』)

 

 

色々違う別の特撮ソングを歌いながら……。

 

 

「何やってんだぁぁぁぁ!」

 

 

助手席にいる睦月から登頂部にチョップを決められて片手をハンドルから離して痛そうに頭を擦る大牙であった。

 

 

「何って……特撮ソング聞いてんだよ! (わり)いか!」

 

 

「歌うか流すかどっちかにしろよ! 同じ曲ならまだしも、ジャンルもテンポも違う曲歌われるとかとんだ迷惑だわ!」

 

 

車の中で曲を流しながら違う歌を歌うのもリズムが狂わされたりするのである意味スゴいが今はただの迷惑行為でしかない、そしてその後部座席には……。

 

 

「いや、僕はいいと思うよ。ジャンパーソンは好きだし」

 

 

「何でこんなことになっているんだ……」

 

 

光汰と瞬もいた。と、言うのも彼らで温泉へ行こう! と言うことになったのが事の切っ掛けである……まあ睦月は『何で野郎と行かなきゃ行けないんだ!』等と言っていたがいざ行こうとなると『1人置いてけぼりは止めて!』とかめんどくさい事を言い出したので結局は4人とも行くことになったのだが……。現在彼らは大牙の車、以前デーボ・バティシエ戦の時に造ったガブリスコードに乗って安全運転で走行している。

 

 

「けどこの車凄いね。冷暖房完備でカーナビは最新式、しかも上から液晶画面が下りてきてテレビも見れるなんて・・・」

 

 

光汰は今ガブリスコード内に設置された後部座席用の液晶画面で特撮ヒーローのBlu-rayを再生していた。その場面では怪人が主人公の助手を誘拐し、主人公が来るのを待っていたのだが彼は戦いの場に来られないと仲間が言い、代わりにサポートロボットを呼び出し、変形して到着していた。

 

 

『ダメダメダメ! シャンゼリオンじゃなきゃダメなんですよ!』

 

 

『ワタシをバカにするのですか!』

 

 

『そう言う問題じゃないの! 大体ね、お宅達が手伝ってそうやって甘やかすから、ご主人様があんな風に、なるんでしょうが!』

 

 

『え、えぇ~……そう言われれば・・・帰りますか』

 

 

そう言ってシャンゼリオンのサポートロボの一体であるクウレツキは大のヒーロー好きで普段だらしないシャンゼリオンを正統派ヒーローに更正させようと暗躍するその回の敵怪人であるゴハットからの説教を受け、肯定して何とも愉快なBGMと共に歩いて帰ってしまった。

 

 

「帰るのかよ」

 

 

「いや瞬、その話はその後が良いんだよ」

 

 

大牙が瞬にシャンゼリオン第30話『ヒーローの先生』の回を運転席から聞きながら説明している。すると何処からともなく響くトランペットの音、そこから颯爽と登場し、シャンゼリオンへと変身していく涼村暁。そこから彼は怪人を倒して終わる……と言う流れなのだが……。

 

 

「おい、何でこの怪人は自分の弱点を敵に教えたんだ?」

 

 

「だから、それはゴハットが暁を正統派ヒーローにしようとした事と、死ぬならヒーローに倒されて死にたいと言う夢を持つ彼の思いから──」

 

 

「何でヒーローに倒される事が夢なんだ?」

 

 

「だからそれはあくまで"仮に死ぬとしたら"の話で──」

 

 

「戦いの中でこんなことを考えるやつは普通いないだろ」

 

 

「……ダメだ。こいつに何を言っても通用しなさそうだな」

 

 

大牙は瞬の自分とは違った見方をした意見にこれ以上は無理だなと感じて運転に戻る。大牙としては自分の命を掛けてでもシャンゼリオンこと涼村暁を正統派ヒーローにしたかったのだろうと言う考えがあったが、ヤハリ命を散らしてしまうと言うのは悲しいことだ、ゴハットはシャンゼリオンに直接関係ある人物以外には冒頭の幼稚園バスを乗っとる程度の事しかしてないために比較的に善の怪人であった可能性もある。それゆえに他にも何か方法はなかったのかと思うときもあるのだ。

 

 

「あ~……もう、何かラジオでも聞くか?」

 

 

睦月が気を紛らわせようとして、ラジオのチャンネルを回そうと周波数を調整していくと次第に何かの番組の声が聞こえてきたのでそこでつまみを止めると、丁度番組のワンコーナーが始まるところらしく、幼い子供たちによるタイトルコールが流れた。

 

 

【教えて~! 黒岩先生~♪】

 

 

「……え? 何この番組?」

 

 

色々と突っ込みたいところもあったが、睦月はその番組の内容をよくは知らない故か、隣にいる大牙に話しかける。

 

 

「お前……黒岩先生知らないの?」

 

 

「いや、知るか!」

 

 

【こんにちは、今週も"教えて、黒岩先生"の時間がやって来ました。司会の黒岩省吾です】

 

 

「おい、司会者の名前どっかで聞いたことあるぞ!」

 

 

「気にしな~い、気にしない。例え何処かの(元)都知事と同じ名前出されても気にしない」

 

 

「気にするわ!」

 

 

黒岩省吾とは、シャンゼリオンに登場した敵怪人の1人、暗黒騎士ガウザーの人間体の名前である。彼は黒岩相談所の所長を勤め、そこで人間社会に馴染めない同族に職を紹介し、彼らがそこで得た給料の一部を貰うことで何と都知事選挙に出馬して見事に当選しているのだ。そんな彼であるが、その衝撃的な最後は今でもファンの間で語り草となっている。その彼と同姓同名の人物がラジオの司会をしていることについて睦月が一々突っ込み始めていたが、大牙は特に気にすることもなく受け流し、そのままラジオのチャンネルを変えずに聞くことにした。

 

 

【では早速最初のお便りだ。東京都のラジオネーム"アンバランス"さんからのお便りだ。『こんにちは、黒岩先生』こんにちは。『先日の放送で、世界初の外科手術は紀元前235年のインドにて麻酔無しで行われたと紹介していましたね、大変勉強になりました。では世界最初の麻酔手術は何なのでしょうか?』おお、私の意見に賛同してくれるとは、やはり私の方が正しかったな。(全く……あいつは裁判中に)(私の事をいい加減な奴だとか抜かしおって、)(おまけにあのやたらと右斜め45°)(を好む悪徳弁護士の)(せいで無罪にされるわ……)おっと、話しが逸れてしまって申し訳ない。ではリスナーの皆さん、知っているか! 歴史に残る世界初の麻酔手術は1804年、日本の江戸時代、華岡(はなおか)青州(せいしゅう)による乳癌(にゅうがん)の手術だと言われている。華岡は人体実験することに躊躇いを感じていたが、これを見かねた妻と母が人体実験の志願をしたことにより……妻の失明と母の死と言う大きな犠牲の元に麻酔薬を完成させたという!】

 

 

「……あれ? おかしいな、目から汗が……俺こんなキャラじゃないのに……」

 

 

睦月が黒岩先生の蘊蓄を聞いて目から涙が溢れそうになり、それをごまかすためか手でまぶたを掻いている。その横で大牙が物思いに更けているかのように顔を上にあげていると何かを思い出したかのように口を開く。

 

 

「あぁ、確かその患者って結局は4か月後に亡くなったんじゃなかったっけ?」

 

 

「俺の感動を返せ!」

 

 

「睦月君、汗って言ってるけど涙の原料は血だよ」

 

 

「お前はちょっと黙ってろ!」

 

 

大牙と光汰に色々と空気をぶち壊されてストレスが貯まっている睦月であった。

 

 

【続いてのお便りにいくとしよう。今度は愛媛県の"キャッツワーク商会"さんからだ】

 

 

「……アンバランスに続いてまた特撮関係のラジオネームか」

 

 

「え? そっち気にしてたの?」

 

 

「やっぱ1ファンとしちゃあね~」

 

 

【ふむ、なになに? 『私は怖い話が好きなのですが、折角のこの時期なので何か飛びっきり怖い話を紹介してください』成る程、怖い話か……】

 

 

「あぁ~、よくある怪談話か? 花子さんとかこっくりさんとかの?」

 

 

「ダメダメダメ! ぼ、僕そういう話全然だめなんだよ……」

 

 

「そうかぁ~? 大体ああいう話って最後に"それはお前だぁぁぁぁ!"とかそんなのばっかじゃん」

 

 

黒岩先生に送られたお便りに関してそれぞれが考察を述べているとラジオから黒岩先生の声が聞こえ、お便りの続きを紹介する。

 

 

【……キャッツワーク商会さん、知っているか! かつて日本で製作され、映画を観に来た子供たちを震え上がらせた『マタンゴ』と言う作品があるのを!】

 

 

「ま、まさかのそれ……? あ、いや、確かにある意味時期的には合ってるかもしれないけど……それはさすがに不味いだろ」

 

 

「そんなに怖いの?」

 

 

「キノコの怪物が出てくる話なんだけどな、そのあまりの怖さにキノコを食する事が出来なくなった子供達が続出したらしい……」

 

 

「トラウマ与える程かよ……一体どんだけ怖かったんだ」

 

 

「聞くより見た方が早い」

 

 

あの怖さは1度見ると忘れることは出来ないだろう……特にクライマックスのあのシーンは……。

 

 

『確かに、私としてはこの時期にあの作品を見るのは怖くてたまらないな』

 

 

「「「「!?」」」」

 

 

大牙達とは違う声、でもラジオから聞こえる黒岩先生の声でもない……謎の声が彼等の耳に響いてきた。大牙達は何処から聞こえてきたのか首を回して探していると再び声がする。

 

 

『探す必用など無いさ、私は今君たちを乗せて走っているのだから』

 

 

「ん? まさか……それって」

 

 

「お前、ガブリスコードなのか?」

 

 

『ああ、こうして話すのは初めてだな。大牙、睦月』

 

 

「え!? 大牙! ガブリスコード(こいつ)が喋れるなんて聞いてないぞ!」

 

 

「イヤイヤイヤ! 俺もそんなプログラム積んだ覚え無ぇよ!」

 

 

「え? じゃあ誰が?」

 

 

睦月達はガブリスコードが喋り始めたことに驚いていたが、開発者である大牙自身もそれについては何も知らないと言うのだ。彼の反応からして嘘をついているようには見えなかったので何者がこんな機能を積んだかについて、心当たりのある人物について考えていたが、それを見透かすようにガブリスコードが呟く。

 

 

『今はその話はあとにしよう。大牙、何故マタンゴがこの時期に見るのが特に怖いか説明はできるか?』

 

 

「え? うん、まあ……結論から言おう! それは梅雨だからだ!」

 

 

「何で梅雨?」

 

 

『マタンゴは本来、作品の舞台であるとある無人島に生えている特殊なキノコを指しているんだ、これを食べた人間が変異して次第にキノコの化け物、第3の生物"マタンゴ"となるのだ、そしてそのマタンゴは雨の日に増殖する、つまり……』

 

 

ガブリスコードが出した言葉から次第にその答えが見えてきた睦月、光汰、瞬の3人は順番に口を開く。

 

 

「梅雨の時期……」

 

 

「真夜中に……」

 

 

「1人で見るのが……」

 

 

「「「怖いってこと(か)?」」」

 

 

『ああ……』

 

 

「で、でもさ? それだけだと怖さが伝わりにくいぜ?」

 

 

『目の前に……何十体もの……マタンゴが……一斉に……バルタン星人の……声を……出しながら……襲ってきてるのを……想像してみるといい……』

 

 

「因みにマタンゴの画像はこれだ」

 

 

大牙がカーナビをネットに繋げてマタンゴの画像を写し出すとそこにはいかにも気味の悪いキノコの化け物が写っていた、そして先程の説明からそれが元は人間だったとすると……自分達までこんな怪物になってしまうとかと考えてしまい、とんでもない恐怖が彼等の背筋を凍らせる。そして先程ガブリスコードが指示した内容を想像し……。

 

 

 

 

『フォッフォッフォッフォッフォッフォッフォッフォ!』

 

 

「「「ギャアアアアアアアアア!」」」

 

 

「うわぁ! ビックリさせんな!」

 

 

睦月達3人はあまりの恐怖にまだ明るい時間帯にも関わらず大声を上げてしまい、ハンドルを握っている大牙の耳元に響いて危うく運転ミスをするところであった。因みにバルタン星人の声を指示したのはマタンゴの声を加工したものがバルタン星人(&ケムール人)の声として使い回されたからである。

 

 

「だって急にあの声が聞こえてきて……!」

 

 

「ガブリスコード、お前マタンゴの声出せたの?」

 

 

『マタンゴだけじゃないさ。古今東西ありとあらゆる特撮キャラクターの音声が私にはインプットされている、例えば『電光超人 グリッドマン』のカーンデジファーや『ダイヤモンド・アイ』のカボ子の声も出せるぞ』

 

 

「すごいなそれ……」

 

 

自分が製作した車にすごいけど役に立つのかよく分からない機能について素直に感嘆する大牙であったが、先程悲鳴をあげていた睦月が今も体を少し震わせながら大牙とガブリスコードに向かって話しかける。

 

 

「んなことよりもよ……てめぇ等のせいで怖い思いしたじゃねぇか!」

 

 

「想像しただけで言うなよ! そんなこと言うやつには『喰らえ、俺達の必殺技! 超超クライマックスバージョン!』でも喰らわせてやろうか! ってガブリスコード! お前何人の台詞被らせてんだよ!」

 

 

『済まない、今のは何処かの異世界からの電波をキャッチしてしまったようだ』

 

 

「え? 何それ怖い……」

 

 

「と言うか今の声ってモモタロスってよりもゲキレンジャーのレツみたいな声してなかったか?」

 

 

「……確かに」

 

 

睦月の疑問に対して頷いて肯定する大牙。しかし、異世界の戦いとは一体何なのか? そしてそこでは一体どのような戦いが行われているのか? それはいずれ知ることとなる……。が、考えてもすぐに解答へたどり着けなかったので、大牙達は一旦考えるのを止め、ラジオから再び黒岩先生の声か聞こえてきたのでそっちにに集中することを決めた大牙達。

 

 

【あ、そう言えばゲストの紹介を忘れてたな、今日のゲストはこの方、声優の翔堂美九さんだ】

 

 

【ちょっと紹介が遅れてしまいましたけど宜しくお願いしま~す♪】

 

 

「美九ゥゥゥ!? 何とんでもない回にゲストとして呼ばれてるの!」

 

 

「何か……スゴいことになってきたな……」

 

 

ラジオの向こうで妹がゲストとして出演しているのに驚く光汰、彼女のファンである睦月もまた同様に驚いていた。

 

 

【話を戻しますけどマタンゴってそんなに怖いんですか?】

 

 

【ああ、キノコの怪物が出てくる話で当時の観客にトラウマを植え付けたことでも知られていて──】

 

 

ラジオから先程大牙やガブリスコードが説明したのと同じ解説を話始める黒岩先生の言葉にスタジオから"へぇ~"や"ほぉ~"等の感嘆が聞こえてくる。

 

 

【じゃあ折角ですから今度の晩飯は家族にキノコ料理を振る舞うことにします!】

 

 

「ちょっと美九! 何とんでもない事言ってるの!? お兄ちゃん聞いてるからね! 暫くキノコ食べたくない気分だからね!」

 

 

何気にラジオの向こうでとんでもない発言をして兄を困らせる妹であったが彼女はそんな兄の言葉が聞こえるはずもなく(と言うか事前収録)、そのまま黒岩先生との会話を続ける。

 

 

【さて、次第に終わりの時間が迫って来ました、次は大人気コーナー『特撮クロス』へとバトンタッチする。今回は先月から続いている超光戦士シャンゼリオンと仮面ライダー鎧武のクロスの終盤戦。翔堂君、今日の回は君がナレーションをすることになるようだが意気込みはどうかね?】

 

 

【すっごく楽しみにしていたんですよこのコーナー! 今やってる話では1話の暁さんがドルーパーズに訪れた時、阪東さんから店内に貼ってあったポスターの連続強盗犯と勘違いされたり、その事で速水さんに追及されて必死に弁明する暁さんが面白かったです!】

 

 

【ああ、あれか。私もまさかマスターが一時期上京して弁護士の秘書をやっていたことには驚いたな】

 

 

「え? 何そのカオスな展開……」

 

 

ラジオの向こうから聞こえてきたのは製作したスタッフたちの狙ったとしか思えない展開、そしてそのまま黒岩先生が番組の終わりを告げる。

 

 

【番組は一旦これで終わりとするが、今回は午後からの放送もある、それでは午前の”教えて、黒岩先生”を終了とする、午後のお題についても君は……知っているか! また会おう】

 

 

「……え? 終わったの?」

 

 

「ちょっと待て、俺この後の話が気になるから回さないで!」

 

 

「聞くのかよ!」

 

 

大牙がシャンゼリオンと鎧武の話が気になったためにチャンネルはそのままにしてドライブを続ける一行。そこから次のコーナーである特撮クロスの時間まで暫く時間があるためかCMが流れる。

 

 

【"力を付けるにはまず、栄養第一だ……" "(みなぎ)る! ユグドラ汁 不滅のバナナ味!"】

 

 

「……いや、何一つ間違って無いけどあの声でこのセリフはどうなの?」

 

 

「フレッシュオレンジの時のを加味すれば何一つ違和感無い……かもしれない」

 

 

「何でちょっと不安げ!?」

 

 

【"更に強い力を手に入れるには……より高い栄養が必要だ……" "溢れる! ユグドラ汁 執念のマンゴー味!"】

 

 

「だから間違ってはいないけどキャラ的に……」

 

 

睦月がユグドラ汁について文句を言っているとまたまた別の味のCMが流れる。

 

 

【"ここからは第2ラウンドだ……" "更なる力を求めて! ユグドラ汁 リベンジのレモン味!"】

 

 

「急にらしくなったよ! と言うか何と戦ってたの!?」

 

 

CMが明け、特撮クロスが始まりタイトルコールが流れると美九のナレーションによってサブタイトルがコールされる。

 

 

【もしも、沢芽市にシャンゼリオンの登場人物達が来たら……第5話 ユグドラシルコーポレーションにて】

 

 

「終盤とは言っていたけどもう5話目なのか」

 

 

【前回のあらすじ、葛葉紘汰は逃げてきた。そう、奴から……奴から!】

 

 

【紘汰さ~ん♪】

 

 

【超光戦士 シャンゼリオンに登場したストーカーのプロ、小夜子ことザファイアから……!】

 

 

「ちょっと待て、さっき話してた1話の内容からどうストーリーが進んだらそうなる!?」

 

 

一体2~4話の間に何があったのだろうか? と言うかそもそもザファイアは暁の事は諦めたのか? その辺りのストーリーを聞いてないために話に付いていけず、訳が分からなくなる一同(一部除く)。

 

 

【ハァハァ……くそ、しつこすぎるだろ……こうなったら──】

 

 

【葛葉紘汰は小夜子(彼女)から逃れるためにあらゆる所へ逃げてきたが、全て先を越されたりして彼女の神出鬼没なストーキングに心身共に疲れはてていた。だが、葛葉紘汰にはまだあてがあった。最後の砦とも言うべきあの場所が!】

 

 

【あそこしか、ねぇ!】

 

 

【場所は変わって、ここはユグドラシルコーポレーション。社員達が必死に仕事をしているなかで、入り口から入ってフロントへ駆け付ける足音が1つ……その人物、葛葉紘汰は受付嬢の前まで行くと"ダン!"と音を立てて、疲れきっているためか、顔を下に向けながら受付嬢に話しかける】

 

 

【すみません! 貴虎……呉島貴虎へと繋いでくれませんか! 急用なんです!】

 

 

【申し訳ございません、主任は今別の仕事で出張へ出ているので……】

 

 

貴虎がいないと言うことで、受付嬢に断られてしまうが、ここで諦めたら全てが終わるためか、ラジオのスピーカーから葛葉紘汰が必死になって受付嬢に話を付けようとする。

 

 

【そこを何とかお願いします! おね、が……い……】

 

 

「ん? 葛葉紘汰の奴、どうしたんだ? 急に言葉につまりだして?」

 

 

ラジオから聞こえてきた紘汰の声に違和感を感じる睦月達、何故受付嬢の声を聞いて言葉を詰まらせる必要があるのか? この時は全員ただ顔を傾けて疑問に思うしか無かったが、次のナレーションでその答えを知ることになる。

 

 

【葛葉紘汰は受付嬢の声を聞いて思った"この声は……まさか……"葛葉紘汰は恐る恐る顔をゆっくり上げるとそこにいた受付嬢は……】

 

 

【待合室で御一緒しましょうか♪】

 

 

 

 

小夜子()だった】

 

 

【~~~ギャアアアアアアアアアア!】

 

 

「えぇ! 怖っ! さっきとは別の意味で怖い!」

 

 

【恐怖のあまりコケそうになりながらも少し後ずさりした後に必死になって逃げ出す葛葉紘汰……彼の明日はいかに……! 続く】

 

 

「続くんかい!」

 

 

【次回の特撮クロスは!?】

 

 

「次回予告まであるんだ……」

 

 

大牙達がラジオのスピーカー越しに次回予告を聞いて内容を確かめる。

 

 

【逃げても……逃げても小夜子に先を越される葛葉紘汰! そんな彼は町の真ん中に辿り着いた時、人々の異変に気付く……】

 

 

【みんな……俺の事を見ている?】

 

 

【ザックから告げられる恐るべき実態……!】

 

 

【紘汰! ネットでお前に関する情報が……!】

 

 

【何だって!?】

 

 

【もしも、沢芽市にシャンゼリオンの登場人物達が来たら……第6話 小夜子、SNSを駆使する お楽しみに♪】

 

 

「な、何……これ?」

 

 

「インターネットが発達したこの時代、何気なく使っている〈ソーシャル・ネットワーキング・サービス〉通称SNS。しかし、使い方を誤れば取り返しのつかない事になるその恐ろしさを理解してもらう為に作られたのか……スタッフ考えたな……」

 

 

ネットは便利であるが、使い方次第で良くも悪くもなりうるその恐ろしさは最近では小中高と学校で習う事もあるが、それを気にせずにやることで犯罪等に巻き込まれるケースも少なくないそうだ。そしてザファイアの場合はSNSをターゲットを探し出すために使うであろう……。

 

 

「止めだ止めだ! このチャンネル聞いてるとロクな事にならねぇ!」

 

 

睦月はチャンネルを変えるためにツマミを回して調整を始めるとまた違う局に合わさり、そこからラジオのアナウンサーの声が聞こえてくる。

 

 

【続いては、先週から始まった大人気コーナー"お兄さんの天気予報"です。では早速呼んでみましょう、おに~さ~ん?】

 

 

「ん? なあ、大牙。ここって普通天気予報士の名前を上げるもんじゃねぇのか?」

 

 

「確かにそうだよな、何でお兄さん? ん? まさか……」

 

 

「?」

 

 

大牙は何かに気が付いたように人差し指と親指を顎に当て、それを見ていた睦月はどう言うことなのかを気にしているとラジオから天気予報士の声が聞こえて来た。

 

 

【……私だ】

 

 

「お前かァァァァァァ! お前は"お兄さん"じゃなくて"ニーサン"だろうがぁぁぁぁぁ! つーかさっき受付嬢が別の仕事で出張してるって言ってたけどそれぇぇぇ!?」

 

 

「落ち着け睦月! 確かに声は似ているがあれは物語の中の人で、この人は天気予報士何だ! きっとそうに違いない!」

 

 

「大牙く~ん? テンパり過ぎてるのかどうか分からないけど自信無さげになってるよ~?」

 

 

大牙が突っ込みを入れるがそれに対して光汰が更に突っ込みを入れてると、二人は一旦落ち着ついて天気予報を聞き始める。

 

 

【では、本日の天気へと入ろう。この時期としては珍しく関東を中心に日本全国で快晴、又は晴れとなり、今日1日洗濯日和となる模様だ……】

 

 

「……意外とまともな天気予報だな」

 

 

「まともじゃない天気予報ってなんだよ……」

 

 

大牙達が感想を述べているとラジオでは天気予報士のお兄さんに通信が入ったらしく、お兄さんは回線を繋いだ。

 

 

【……私だ、どうした? 何? 巨大な積乱雲が関東に急速に接近している? 何をバカな事を……みんな、疲れているのか……】

 

 

「これ後ろにその積乱雲があるとか言うオチなのかな?」

 

 

「いや、知らねぇよ……」

 

 

『ん? 大牙、何処からか通信が入っているぞ』

 

 

「え? ……何処からか分かるか?」

 

 

『いや、それが発信源が何処からか分からないんだ、取り合えず出てくれないか?』

 

 

「わ、分かった……」

 

 

一体、ガブリスコードに通信を入れた人物は誰なのか? それてその目的とは……?

 

 

──次回予告──

 

 

ガブリスコードに入った謎の通信、その正体は如何に! そして大牙は大学に所属してた頃を思い出し……。

 

 

次回、ISの世界の強き竜の者

 

 

『大牙の過去』

 

 

「君の名前は?」

 

 

「……美喜」

 

 

・・・えっ!?

 

 

 




大牙「まさかザファイアはともかくマタンゴまで出てくるとは……」

作者「ヤッパリ怖い?」

睦月「一応な」

作者「話は変わって、今回の反省点としてあげるならネタとして扱った人物達の喋り方等をしっかり再現出来ているか、地の文が少ない等があるかな?」

大牙「確かに車の中だと結構行動が制限されるよな」

瞬「俺に至っては後半ほぼ喋ってないぞ……」

作者「特撮やアニメとかにはあまり興味ないキャラとして描いたから、こう言う話で扱いづらいのがあるかな?」

光汰「そう言えば気になってたんだけど、電王ネタの部分はどう言うこと? いずれ──とか書いてあるけど」

作者「ああ、あれ。実はあれ考えたの僕じゃないんだよ」

瞬「え? じゃあ一体誰が?」

作者「去年の11月頃だったかな? 物語の展開に悩んでいて、良く互いの作品について意見交換を交わす鎧武 極さんに相談したところ、鎧武 極さんが連載している作品の展開を僕の作品で出してみると言うのはどうだろうかと案をいただき、出したものなんです」

大牙「ん? あれ? そんな展開見当たらないぞ?」

作者「本家に出るのは随分先らしいので……」

睦月「え? 公認のネタバレってこと?」

作者「……取り合えず! 今年も『ISの世界の強き竜の者』を宜しく御願いします!」

大牙・睦月・光汰・瞬「「「「誤魔化すな!」」」」
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