ISの世界の強き竜の者   作:大鉄人ワンセブン

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遅れて申し訳ありません。ストーリーが中々思い付かなかったり、大学関係が色々と忙しくて精神的にもストレスが溜まったりとで中々書けませんでした。そして、何とか書いた結果、前回の次回予告と内容が合わなくなった為に変更しました。


ブレイブ30 『なぜ彼等は人々を守ろうとするのか』

 《ナレーションSIDE》

 

千秋達が福音と交戦中の頃──海岸に一台のISが浮上していた。体のあちこちに支障があるのか、少しぎこちない歩き方をしているが、その機体は福音の攻撃を受けて海へと沈んだアメシスターであった。

 

『みんな、どうしてるかな……? 速く、みんなのところへ行かないと……帰って……みんなと一緒に笑って……』

 

しかし、その背後に迫り来る不気味な影があった。そしてその影は、手にしていた武器を上に持ち上げ、一気に降り下ろして攻撃する。

 

「ハァッ!」

 

アメシスターの背後にいた影……怒りの戦騎ドゴルドの斬撃は、エネルギーが少なかったアメシスターの背後を攻撃して強大な一撃を与えた。

 

『ぐあッ!』

 

その隙にドゴルドはアメシスターの首元を掴み、強く握り締める。

 

「その体……もらうぞ!」

 

すると、ドゴルドの体が割れ始め、その体は鎧としてアメシスターを取り込んだ。何かを贄として、その力の強大さに比例して強くなる……それがデーボス軍幹部、怒りの戦騎ドゴルドの秘密であったのだ。

 

                   ◇

 

任務を終えて帰還した千秋達、しかし、そこに現れたのはアメシスターを体内に取り込んだドゴルドであった。

 

「遂に……遂に手にいれたぞ! 究極の力を!」

 

ドゴルドは高らかに笑いながら自身の武器である『喧嘩上刀』を取り出して千秋達の方に向かって走り出した。

 

(あの中には歌原さんが……下手に攻撃したら……!)

 

ドゴルドの体内に美喜がいると言うことは、ドゴルドに攻撃を加えると彼女にもダメージが伝わる可能性もある。その為に千秋達は下手に攻撃をすることが出来ないでいるのだ。

 

「オラオラオラ! どうしたどうした!? 貴様等の攻撃はその程度か!?」

 

「何という力だ……!」

 

「この剣裁き……どれだけの修羅場を潜り抜けて来たというのだ……!?」

 

「ハッ、テメェ等のようなスポーツ感覚なんかで武器を使ってるのとは違ってこちとら400年前の戦国時代にも暴れ回ってたんでな。()()()()()()()()()ってモンを熟知してるんだよ!」

 

ドゴルドは容赦の無い荒々しい剣裁きを振るい、ブルー・ティアーズやリヴァイヴⅡにダメージを与えていく。

 

「オラァッ!」

 

「うわっ!」

 

ドゴルドの容赦の無い斬撃に対してそれぞれの装備で抵抗するが、ただでさえシールドエネルギーの残量が少ないことに加え、ドゴルドの強力な攻撃によって次々と突き飛ばされていき、残りは白式、紅椿、ウォルクル、打鉄弐式のみとなっていた。

 

「次は……テメェだぁぁぁ!」

 

ドゴルドは近くにいた紅椿に向かって喧嘩上刀を振り下ろし、紅椿を装着している箒はそれを空裂と雨月をクロスさせることによって防ぎ、ドゴルドとの鍔迫り合いとなる。しかし、元の実力の差とシールドエネルギーの少なさ故に徐々に紅椿が推されている。

 

「ハッ。これが第4世代だとか、笑わせてくれる! 所詮貴様等人間など、目先の事に捕らわれてる、愚かな種族なんだよ!」

 

「……!」

 

ドゴルドは紅椿に更にもう一撃を叩き込もうと喧嘩上刀を振り上げようとする。一方、箒は先程言われたドゴルドの言葉が頭の中で繰り返し流れていた。

 

(そうだ、私は紅椿を手に入れた事で慢心し、その結果がこれだ。だが──)

 

「確かに、私は愚かなのかもしれない。だが、私はその愚かな面も、自分の弱さも受け入れる! そして、この()椿()()()()私は強くなってみせる!」

 

その時、紅椿が輝きだしてシールドエネルギーが回復し出した。紅椿の新たなる力『(けん)(らん)()(とう)』が発動したのだ!

 

「ッ!? な、何だと!?」

 

紅椿のシールドエネルギーが回復したことで、自身の喧嘩上刀が空裂と雨月との鍔迫り合いの末に、徐々に押し返され、ドゴルドはそれを信じられないような目で見ていた。

 

「バ、バカな……この俺が……ISごときに……人間如きに押し負けただとぉ!?」

 

ドゴルドが驚愕していると、そこへ1つの光弾が飛来し、ドゴルドは透かさず喧嘩上刀で弾き返して光弾が飛んできた方向に顔を向けるとそこにいたのは──

 

「それが人間の力ってもんだ。ドゴルド」

 

その声にその場にいた全員が声の主の方へ顔を向けると、その正体に千秋は驚愕した。

 

「大牙さん!? え、何で!?」

 

「そりゃあ……あ、仲間もいるぜ」

 

ガブリボルバーを手にした大牙が銃口を向けた方向にいたのは、彼に同伴してきた睦月、光汰、そして瞬の3人がいた。自称用務員の男がタナバンが集めていた人間たちのエネルギーを解放したことで二人は復活し、現場に来ることが出来たのだ。

 

「ちょっと待って!? 大牙さんの仲間!? 全員見覚えある!! 何で言わなかったんですか!?」

 

霧花を除くIS学園のメンバーは、大牙の仲間に最低一人は見覚えがあった。特に千秋は食堂でいつも会う睦月に加えてデーボ・バティシエの時に出会った瞬と光汰もいたことに驚きを隠せないでいる。

 

「いや、誰も聞かなかったから」

 

「テメェはチェイスか……」

 

睦月が大牙の台詞にツッコミを噛ましていると、ドゴルドが電撃を飛ばして攻撃してくる。

 

「テメェ等、俺を忘れるんじゃねぇ! 大体な~にが『人間の力』だ! 今の人間どもは腐ってる、昔からそうだ! 力を得た人間どもは自分達の勝手な欲望・思想・利益のために平気で他人を傷付ける! 特に今の時代はIS何てものが出来たせいで女共は自分が強くなった、偉くなったと勘違いする連中が出てきやがった! 正に『虎の威を借る狐』だ! ISの恩恵で得たものを必要以上に拡大解釈した奴等がな!! そんな不完全な奴等を……守る価値があると思うのか……?」

 

その言葉に、全員が口を塞ぐ。確かに、ISが出来た事で女尊男卑となり、中には必要以上に女性としての権利を主張する者達も僅かながらに出てきている。特に、箒は紅椿を手に入れた事で美喜を危険に晒したばかりだ。その言葉に返す言葉が無いかに思われたその時、大牙の口から僅かに声が漏れた。

 

「クックックック……ダーッハッハッハッ!」

 

「ど、どうしたんだ。急に笑い出して?」

 

急に大声で笑い始めた大牙に全員がどうかしてしまったのかと思ったが、そうではなかった。

 

「人間が不完全? だからどうした? そんなの当たり前だろ」

 

「なっ!?」

 

さも当然のように返してきたその言葉にドゴルドはこの日何度目か自分でも分からない衝撃を受けていた。ただ衝撃を受けたのではない。人間を守る戦隊のリーダーである彼が、人間が『不完全』なものであると言うことを認めた事に衝撃を隠せなかったのだ。

 

「だけどな、『不完全』だからこそ、人間ってのは『成長』していくんだよ。あそこにいる紅椿の装着者だってそうだ。アイツは専用機を得た慢心から美喜を危険に晒した。自分がやったことを美喜がいなくなった事で気が付いた。確かに、自分がしてることを他人に指摘されて初めて気がつくなんて大馬鹿野郎だよ! だけど、彼女はそれを教訓にして己の未熟さ、愚かさ、そして弱さを自覚して受け入れた事で新しい力を得た! それってさ、『篠之乃箒』って人間が『成長』したってことだろ?」

 

「な、何が言いたい!!」

 

「人間ってのは『不完全』だから『間違い』をする。だけどそこから『何か』を学んで『成長』していくんだよ! 特にな、人が人を思う時の『想い』ってのは、スゲェものなんだよ」

 

そして大牙は拳を握りしめ、その手を前に突き出す。

 

「俺が人間を守るのは……『使命』や『運命』何かじゃねぇ! 誰かが誰かを思って『成長』し、共に歩んでいこうとするその『想い』……それが世界中でたった一人だけでもいる限り……忘れない限り……俺はお前ら(デーボス軍)と戦い続ける! それが『()』の戦う理由だ!!」

 

その言葉に、強き竜の者(キョウリュウジャー)たちが程度の差はあれど、全員がフッと笑みを浮かべた。そして睦月が大牙の横に立って方を叩く。

 

「それを言うなら、『俺』じゃなくて、『俺達』だろ?」

 

「睦月……」

 

睦月が大牙の考えに同意し、そして光汰も睦月と大牙の間に立つ。

 

「そうそう。ヤッパリ大牙君はそうじゃなきゃ」

 

「光汰……」

 

「知ってるか? このチーム……案外悪くない」

 

「瞬……」

 

瞬が睦月と反対の位置に立ち、自分が今までキョウリュウジャーとして過ごしてきた事に対する意見を述べ、そしてウォルクルを装着していた霧花も、その様子を見て装甲を解除する。

 

「久留宮さん?」

 

「誰かが誰かと共に歩んでいこうとするその『想い』……私はそれをそれぞれの居場所で実感したわ」

 

「霧花……」

 

霧花が大牙と瞬の間に立ち、5人が並び立つ。ドゴルドはその姿に今まで戦った時とは違う何かを感じ取り、その気迫に体が震えだす。

 

「何なんだ……お前は一体何者だ!?」

 

「俺達は……戦隊だ! みんな行くぞ!」

 

「言われなくても」

 

「張り切って行くよ!」

 

「面倒な事は後回しだな」

 

「そうね」

 

5人は獣電池を取りだして前につき出して構えるとブレイブがチャージされ、獣電池のプレートが回転する。

 

「「「「「ブレイブイン!」」」」」

 

『ガブリンチョ! ガブティィィラ!』

 

『ガブリンチョ! パラァァァサガン!』

 

『ガブリンチョ! ステゴッッッチ!』

 

『ガブリンチョ! ザクトォォォル!』

 

『ガブリンチョ! ドリケェェェラ!』

 

「「「「「キョウリュウチェンジ!」」」」」

 

ブレイブインした獣電池をガブリボルバーにセットし、シリンダーを回転させてサンバのステップに乗ってリズムを刻みだし、ガブリボルバーの銃口を上空に向ける!

 

「「「「「ファイヤー!」」」」」

 

5人の体にキョウリュウスピリットが纏われ、5人は強き竜の者(キョウリュウジャー)へと変身を果たした!

 

「牙の勇者! キョウリュウレッド!」

 

「弾丸の勇者! キョウリュウブラック!」

 

「鎧の勇者! キョウリュウブルー!」

 

「斬撃の勇者! キョウリュウグリーン!」

 

「角の勇者! キョウリュウピンク!」

 

「「「「「史上最強のブレイブ!」」」」」

 

5人がそれぞれの名乗りを挙げ、キョウリュウレッドが右手を前につき出す。

 

「五人揃って、獣電戦隊!」

 

「「「「「キョウリュウジャー!」」」」」

 

キョウリュウジャーが名乗りを挙げ終わり、後方で爆発が起きる中、その更に後ろで全てを見ていた専用持ち達はその光景に驚きを隠せないでいた。特に千秋は全員が最低1度ずつは顔を会わせたことがあったためが、他のメンバー以上に驚愕している。

 

「あ、あの人達がキョウリュウジャー!? 全員顔見たことあるよ!?」

 

「それ以前に一人クラスメイトじゃない!!」

 

彼等の反応を他所にドゴルドは喧嘩上刀を持ちながら上半身を大きく振り回す。

 

「出てきやがれ! ゾーリ魔!」

 

そして地面から大量のゾーリ魔が現れ、キョウリュウジャー達の方へ向かってくる。

 

「荒れるぜ、止めてみな!」

 

キョウリュウジャー達も応戦するようにデーボス軍を迎え撃つ。

 

キョウリュウレッドは打撃や蹴りを駆使しつつも、その動きは単純なパンチやキックであったり、敵の足を払って体制を崩した所に腰を低くして掌底を決め、ゾーリ魔を数メートル吹き飛ばしたり、ジャンプして空高く飛んで空中回転しながらブレイブインした自身の獣電池をもう一本ガブリボルバーに装填してレバーを動かし、更にもう一度レバーを動かして開閉する。

 

「ブレイブイン!」

 

『ガブリンチョ! ガブティィィラ!』

 

『メッチャムーチョ!』

 

「アームドオン!」

 

そのままガブリボルバーのシリンダーを右腕にスライドさせる事で、キョウリュウレッドの右手に獣電アームズのガブティラファング、そして左手にガブリボルバーを装備してガブリボルバーの銃口を後ろに向けて弾丸を撃ち、その反作用を利用して落下の速度を増しながら一体のゾーリ魔に向けてガブティラファングを使った技・ガブティラ岩烈パンチでゾーリ魔を大地に叩きつけた後、衝撃波で回りの敵をも吹き飛ばす、と言った自身の拳や足、手にした武器を型に填まった・填まらない動きを状況に合わせて扱うバランスの取れたスタイル。

 

「ブレイブだぜ!」

 

キョウリュウブラックは弾丸の勇者の名のようにガブリボルバーを使い、ゾーリ魔達を蹴散らしていく。ただし、ただガブリボルバーを撃つのではなく、己の能力を駆使して覚えたあらゆる武術やダンスのリズムを組み合わせた独自のステップを刻んで敵の攻撃を巧みに避けながら攻撃を加える。そしてキョウリュウブラックはキョウリュウレッドの攻撃をふと見ると()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「その動き、も~らいっと!」

 

キョウリュウブラックは自身の1度見た動きを完璧に模倣する能力でキョウリュウレッドと同じように、ジャンプして空高く飛んで空中回転しながらブレイブインした自身の獣電池をもう一本ガブリボルバーに装填してレバーを動かし、更にもう一度レバーを動かして開閉する。

 

「ブレイブイン!」

 

『ガブリンチョ! パラァァァサガン!』

 

『メッチャムーチョ!』

 

「アームドオン!」

 

そのままガブリボルバーのシリンダーを右腕にスライドさせる事で、キョウリュウブラックの獣電アームズのパラサショットが右手に装備され、ガブリボルバーとの二丁拳銃のスタイルで360゜回転しながら周りにいるゾーリ魔達を攻撃し、着地すると同時にガブリボルバーの銃口にフッと息を吹き掛けるとゾーリ魔達が一斉に爆発する。彼は銃撃戦を得意としながらも、型にはハマらずに敵を往なしながら攻撃を与えるトリッキーなスタイル。

 

「ま、ざっとこんなもんか」

 

キョウリュウブルーは鎧の勇者の名に恥じぬパワーファイトで敵を投げ飛ばす。動きは単純であるが、あらゆる動物達の力を駆使する能力によって十分なダメージを敵に与えている。そしてこれまでの戦いの蓄積から、状況に合わせてガブリボルバーやガブリカリバー、その二つを合体させたガブルキャノンを駆使してゾーリ魔達を翻弄する。

 

「ブレイブイン!」

 

『ガブリンチョ! ステゴッッッチ!』

 

『メッチャムーチョ!』

 

「アームドオン!」

 

キョウリュウブルーも己の獣電アームズ、ステゴシールドが装備され、ゾーリ魔達の攻撃を防ぎつつステゴシールドそのものをブーメランのように投げ飛ばす技『フライングステゴシールド』で四方のゾーリ魔を攻撃しながら、更に手の届く範囲の相手には右手のガブリカリバーを、それより遠くの敵には左手のガブリボルバーを使って攻撃すると言った、力任せのスタイル。

 

「ノルマは達成ッ、と」

 

キョウリュウグリーンはガブリカリバーから繰り出す獣のような荒々しい動きでありながらも華麗な斬撃無双剣によって相手を次々と切り裂き、自身の手にした武器の威力を増幅させる能力で相手を一刀両断していく。ゾーリ魔からの攻撃にもガブリカリバーで受け止めて牽制した後に相手を斬りつけていくことで戦いを有利に進めていく。が、ガブリカリバーで受け止めた直後の僅かな隙を突かれてゾーリ魔からの攻撃を喰らう。

 

「くっ……!」

 

だが、彼も強き竜の者(キョウリュウジャー)の一人、それで策が尽きる程(やわ)ではない。

 

「ブレイブイン!」

 

『ガブリンチョ! ザクトォォォル!』

 

『メッチャムーチョ!』

 

「アームドオン!」

 

キョウリュウグリーンの獣電アームズ、ザクトルスラッシャーが装備され、ゾーリ魔からの攻撃をガブリカリバーで受け止めた直後にザクトルスラッシャーで攻撃することで先程の隙を埋め、更にガブリカリバーとザクトルスラッシャーの二刀流によってその斬撃無双剣の動きに更に磨きが掛かる。彼は徐々にその隙を埋めながらその攻撃に磨きを掛けていく事で相手を追い詰める剣士の如きスタイル。

 

「俺に斬れないものは無い」

 

キョウリュウピンクはその柔らかい体を使って相手の攻撃に避け、ジャンプしながらその強烈な脚力を駆使してゾーリ魔の脳天に(かかと)落としを決め、更に相手を踏み台にしながら次々と空中から複数のゾーリ魔に連続蹴りをかましていく。そして地面へと着地して自身の獣電池を取り出す。

 

「ブレイブイン!」

 

『ガブリンチョ! ドリケェェェラ!』

 

『メッチャムーチョ!』

 

「アームドオン!」

 

キョウリュウピンクは自身の獣電アームズであるドリケランスを手にすると、ドリケランスのドリル部分に強力な回転が掛かり、それを振るう事で相手に着実にダメージを加えていく。更には彼女の対象に幻覚を見せる能力によって相手を常に翻弄し、相手を惑わせながら戦いを有利に進めていくスタイルで敵を蹴散らしていく。

 

「大したこと無いわね」

 

5人がそれぞれ敵を蹴散らしていく中、ドゴルドが喧嘩上刀と火縄大橙DJ銃大剣モードの二刀流でキョウリュウレッドに攻撃を仕掛けてくる。

 

「ハッ、ゾーリ魔ならともかく、今の俺にはお前の仲間を取り込んでんだ。貴様に俺が攻撃出来るか!?」

 

キョウリュウレッドはガブリカリバーでドゴルドの攻撃を受け止める。ドゴルドの言う通り、ドゴルドの体には美喜が()()()()()()()()捕らわれている。普通なら攻撃するのに躊躇するであろう。が、キョウリュウレッドはマスクの中でニヤリと笑う。

 

「だったら……こうするまでだ!」

 

キョウリュウレッドはガブティラファングを装備した右手を振り上げ、アッパーカットをドゴルドに御見舞いすると、ドゴルドの仮面に亀裂が入り、そのまま仮面の一部が剥がれて吹き飛び中のアメシスターがむき出しになる。

 

「何!?」

 

「そして……こうだ!」

 

更にキョウリュウレッドは左手をドゴルドの顔の中に突っ込んでアメシスターの機体に触れると、キョウリュウレッド自身の体が赤く放電する。キョウリュウレッドの能力は他の能力者の能力のコピーという、制約はあれど非常に強力な能力である。彼はその中の能力の1つ、電気を自在に操る走る稲妻(ライトニング・ソニック)によって自分自身を電気にすることでアメシスターの中へ入り込んだ。外がダメなら内側から美喜、そしてアメシスターの意識を呼び起こしてドゴルドの支配から開放しようとしているのだ!

 

「しまった! まさかこんな事が……!?」

 

想定外の自体にドゴルドは必死に抵抗するが、その隙を見逃すキョウリュウジャーではなかった。

 

「よし、今だ!」

 

「そうはさせるか!」

 

キョウリュウブラックがガブリボルバーとパラサショットからの二丁拳銃でドゴルドを攻撃しようとすると、そこにデーボ・タナバンタが現れて攻撃を仕掛けてきた。自慢の顔がボロボロになった故か、その感情は怒りに支配され、ただ目の前の敵を排除しようとするかのような動きでキョウリュウジャー4人を追い詰めていく。

 

「こうなったら、俺が中から奴を始末してくれる!」

 

ドゴルドは体内に侵入したキョウリュウレッドを排除するために意識をアメシスター内に飛ばしてその動きを停止した。

 

「大牙、そっちは任せたぜ!」

                   ◇

 

一方その頃、アメシスターの中、所謂電脳空間へと侵入したキョウリュウレッドはデータの世界をさよっていたその世界に天地が存在していたため、上下左右が分からなくなって酔いを起こすと言った事は無かったが、一刻も早く美喜を見つけなければならないために、急いでアメシスター内にいるはずの彼女を探していた。

 

「くそっ、広すぎるぞ。美喜のやつ一体何処にいるんだ……」

 

そして……そんなキョウリュウレッドを()()()()()()()()()()()()()に大牙はまだ気がついていなかった……。

 

 

──次回予告──

 

アメシスターの電脳空間へと侵入した大牙。一刻も早く美喜を見つけようとするが、そこに現れたドゴルドが次々と怪人や怪獣達を使ってそれを阻止しようとする!

 

だがその時……意外な人物が現れた!

 

次回、ISの世界の強き竜の者

 

『正義の王者』

 

さあ、共に行こうぜ! 地球を救ったスーパーヒーローよ!

 

 




次回、あのヒーローが登場!
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