申し訳ございません。
それでは2話をお楽しみください。
〈ナレーションSIDE〉
あの波乱のHRからしばらくして
「ちょっといいか」
織斑千秋は誰かに話しかけられたので振り向くとそこにいたのは
「箒ちゃん?」
彼の幼なじみである篠ノ之箒に声をかけられていた
「ああ、久しぶりだな」
「うん。でもここで話すのは何だから屋上にしない?」
「そうだな」
そう言うと彼らは屋上へ向かって行った
〈千秋SIDE〉
「六年ぶりになるのかな、元気だった?」
「ああ…」
元気ないなぁ。これじゃ兄さんの事聞かれても答えづらいよ。
「その…一夏の事は聞いている。残念…だったな」
…たぶん姉さんから聞いたのだろう。そういえば箒ちゃんは兄さんのことが好きだっけ?
気づいてないの本人たちだけだったけど。にしてもこの空気を何とかしないと
「そ、そういえば去年剣道の全国大会優勝したんだっけ。おめでとう」
「…ああ、よく知ってたな」
褒めたのに箒ちゃんはより一層顔を暗くした。あれ?僕何かまずいこと言った?
「…一応新聞に載ってたから」
「…そうか」
兄さんに言われてたら「何故そんなこと知っている!?」とか「何故新聞など読んでいる!?」って言いそうだけど。
う~ん。どうしたら…ん?あれって…
「そのリボンまだ持っていたんだ」
僕は箒ちゃんの髪を結んでいるリボンのことを聞いてみる
「ああ、これは一夏からの最初で最後のプレゼントだからな。大事にしているのだ」
箒ちゃん、それほど兄さんの事が…
「兄さんが知ったら喜ぶと思うよ」
「ほ、本当か!?」
うわ、すごい喜んでる…ここまで喜んでるのはじめて見たかも
「う、うん。兄さんのことだから…そろそろチャイムが鳴るから教室へ戻ろうよ」
「ああ、そうだな」
うん。ちょっとは明るくなったかな?あ、そういえば
「箒ちゃん」
「?…何だ」
「僕があげたパルセイバー…兄さんのリボンと一緒に渡したオモチャはどうしたの?」
あれ、当時の僕の一番の宝物だったんだよなぁ…
「…なくした」
何、今の間。それにその表情からして捨てた可能性も…ヒドイよ!
◇
「――であるからして、ISの基本的な運用は――」
そうやって教科書を読み進めていく山田先生、僕は事前にISの勉強をしてたおかげで特に困ることはなかった
「織斑君、何か分からない事はありますか?」
「いえ、特に問題はないです」
「そうですか、もしも分からないところがあれば聞きに来て下さいね」
「あ、はいそうします」
って言われても本当に特に何もないんですけどね。
「織斑、入学前に渡した参考書をきちんと読んでたようだな。よく頑張ったものだ」
ああ、あの電話帳みたいなやつ。兄さんだったら間違えて捨てそうだなぁ。まあ確かにあれのおかげなんだけどね
「もしも捨てたりしてたら再発行して一週間以内に憶えさせるつもりだったが、その必要も無いようだな」
…あの量を一週間で?無理でしょ。やっててよかった。そう思っていたら山田先生が授業を再開させて
「も、もしも分からない人がいたら手を上げてくだs「はい」え、えっと…久留宮さん?」
その言葉にクラスの皆の視線が一斉に久留宮さんの方へ向きだす
「え、えっと…どこがわかr「ほとんど全部」え?ぜ、全部ですか?」
その言葉に皆驚いていた。そりゃそうだ今習っているのはISの基礎のようなところだ、それを知らないとなるというのはIS学園に入学した者としては前代未聞だ。
「えっと、この時点で他にわからない人はいますか?」
…誰も手を上げない。彼女、どうしてIS学園に入学したんだろう?
あ、廊下側の一番後ろ…
「あ、歌原さん!寝ないでください!授業中ですよ!」
歌原さん、また寝てたんだ。てかよく寝れるものだ、大丈夫なのか?
「う〜ん。あ、セーラだ!」
セーラ?あーたしかそんな悪の幹部がいた気がするけどそれって…
「お前はまた寝ていたのか馬鹿者」
「げっ!ビルゴルディ!」
姉さんが最初のボスからラスボスにランクアップした。
…姉さんならビルゴルディにも勝てそうな気がするのは気のせいだろうか?
「もう、ちゃんとしてください!それでは立派なIS操縦者になれませんよ!」
「別にいいよ!」
え…今なんて言った?ものすごく信じられない台詞が聞こえたんだけど…
「え、えぇぇっ!じゃ、じゃあ歌原さんは何でIS学園にいるんですか!?」
全くだ
「諸事情!」
諸事情!?え、どんな事情があるの!?すっごく気になる!?
「じゃ、じゃあ歌原さんは一体何になりたいんですか!?」
すると歌原さんは「フッフッフ」といった感じに不適な笑みをしたかと思うと
「ヒーローだァァッ!!」
…子供かっ!
「えっと、ヒーローですか?IS操縦者だって立派なヒーローのようなものですよ?それをこれから学ぶのに必要な知識が無かったらヒーローになれませんよ」
「大・丈・夫!同い年の子にISの操縦のコツとかちゃんと教えてますから、それくらい出来ますよ!」
え、教えてる?教えてもらってるんじゃなくて?
しばらく沈黙が続くが
『えーー!!!』
女子たちが騒ぎ始めて
「うそ、歌原さんて実は結構できる人!?」
「どこかの軍とかに所属してたのかな!?」
「スゴイスゴイ!!」
なんて言ってる始末だ、確かに本当ならすごいけど
「お前ら、静かにしろ!」
いきなり姉さんが怒鳴り始めると皆急に静かになった。
「いいか、ISはその機動性、攻撃力、制圧力と過去の兵器をはるかに凌ぐ。何も知らずに扱えば必ず事故に繋がる。そうしないための基礎と知識と訓練だ。例え教えてる身でもこれらの事が起らないとは絶対に限らん。たとえ理解できていなくても覚えろそして守れ。返事は?」
『ハイ!』
「うむ。山田先生授業の続きを」
「は、はい!あっ、久留宮さん、放課後にちゃんと私のところに来てくださいよ!?」
こうして授業は再び進行していき
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、無事に授業が終わった。
次回セシリア登場!