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えぇ..........(困惑)
なんか高校のクラスメイトが、鬼畜化して現在進行で大人の階段を7段飛ばし位で駆け上ってるんだが...。
えっ?覗きは趣味悪いって?
そんなこと言ったってさ.......、
だって見たくない(真顔)?
まあ、おふざけは置いておいて、これからの予定の話をしようか。ハジメ達はオスカーの話を聞いて、迷宮を攻略する事にしたらしいけど、俺はあんまり興味ないから『帝国』へ行くことにした。何故なら『帝国』では強いものが皇帝になり、好き勝手出来るらしい。
ケモっ娘の奴隷ハーレム.....(ボソッ)
おほん。と、言うことで俺は『帝国』へ行く、異論は認めない。HEY!!!オペ子!!!!!
『誰がオペ子ですか殺しますよ』
あらやだ恐い。一応説明しておくと、こいつは【“ぼくのかんがえたさいきょうの”シリーズ対応、歌って♪踊れる♪万能オペレーター】という事で、通称...か、どうかは知らないが俺は“オペ子”と呼んでいる。
『誰に向かって喋ってるんですか?遂に、いや最初からですけど、頭おかしくなったんですか?』
オペ子はツンデレなのだろう、きっとそうだ。
『......都合の良い解釈は止めてください。それで、目的地は【帝国】で宜しいですか?』
お願いしまーす。
あっ、ハジメ達に置き手紙を書いとこ。
『 ハジメとユエへ
ちょっと帝国へ言ってきます
PS.昨晩はお楽しみでしたね 』
『下らない上に下世話な書き置きですね。目的地までのルートを検出中・・・・。完了しました、私の指示に従って進んでください』
流石世界一のオペレーター、仕事が早いぜ。
『・・・・・・・』
えっ、照れてんの?
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「・・・・・・・・・・」
(着いたーーーーーー)
壮大な帝国の目の前、つまり入国用の門の前。その巨大な門の前・・・・『前』使いすぎた(反省)。俺は壁のような門を前にして茫然と佇んでいた。
今の俺の姿は、漆黒の鎧に身を包んだ騎士である。これ迷宮攻略の後、新たに解放された もんすたー【オルタ】である。伸長二メートル超え、長身細身の黒騎士である。「である」使いすぎた(反省)。
俺の文章力についてはどうでも良い。問題はこの世界の通貨を持っていない、つまり、通行税的な何かが払えない、つまり、この国に入れない、つまり、ケモっ娘奴隷ハーレムが作れない。
よし強硬突破だ(物理)
守護兵の首を掴んでポーイ、またポーイ、そしてポーイポーイ。人智を越えた膂力で一気に帝国に入国(強引)
することに成功した。辺りは怒号と悲鳴に包まれた。
なんか、この世界に来てから俺も変わっちまったなー(ハジメ並感)
そんな事を考えていると、遂に王城に辿り着いた。武器が効かないと悟った兵士達が取り付いて引き止めようとするが何十人取り付こうが、関係なく引き摺って王城の奥へと突き進む。そして、
「オイオイ、随分と粗っぽいな」
一際重厚で豪華絢爛な扉を殴ると、余りの威力で爆発したように扉が吹き飛んだ。中で玉座に座していたのはダンディーなオッサン。ああ、多分こいつが皇帝だな。
さて、ぶっ潰すか♪
「不法入国者・・・・らしいな。お前、強いだろ。面白そうだ、やり合おうぜッ!!!」
皇帝が立ち上がった。筋骨隆々の肉体を更に圧縮したような姿を顕にする。うわっ、絶対強いやつじゃん。でも『力量判断』は反応しないし、いや、強すぎて反応しないってパターンもワンチャンある.......。
「こっちから行くぞ」
その言葉と共に皇帝が爆発的なスピードで俺に向かってきた─────────────
PS.二秒で倒せました。
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「ハッハッハ!!!!まさか、あの絶望の象徴みたいな化け物がお前みたいな坊主だったとはな」
「坊主で悪かったな・・・オッサンこそ、赤ちゃんみたいに弱かったぜ(サムズアップ)」
「そうか、まあ簡単にやられちまったしな。にしてもお前さん何者だよ」
全身包帯グルグル巻きの帝国皇帝:ガハルト・D・ヘルシャーが心底可笑しそうに俺に言った。
「通りすがりの村人Aだ」
「ほざけ」
ガハルトが真顔でそう言った・・・と思う。真顔かどうかは包帯で分からんけど。ていうか、よく生きてるなーこのオッサン。殴った時「やべっ」て思わず心の中で声が出るほど腹にめり込んだのに。
「で、俺の方が強いんだから勿論、俺を皇帝にしてくれるだろ?」
「ああ、実力が有る奴が上に立てば良い。俺はそこまで【皇帝】の肩書に興味は無いからな」
うわー、出たよ。「肩書に興味はない(キリッ)」ポジションの奴が。兎も角、案外簡単に皇帝になれたな。
俺の皇帝ライフが今、始まる──────────
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「国民よ!!俺が新皇帝:タロウ・タナカだ!!!」
国民があんぐりと口を開けて固まっている。俺が王城の屋根から話しているからか?それとも皇帝を横に立たせているからか?それとも俺が子供だからか?
「あの子供、何で王城に登ってるんだ!!?」
「新しい皇帝だって?あんなガキが?」
「でも横にいるのってガハルト様よね・・・・」
全部だった。取り合えず恥ずかしくなってきたので、【オルタ】に変身して王城前の広場?的な場所に降り立った。市街地と比べて比較的高所に成っていて、集まった国民達がよく見渡せる。ってか多くない!!?全国民集めました!!みたいな雰囲気が有るんだけど。そんな事を考えてガハルトの方を見ると、頭を掻いて俺に言った。
「あー。あれだな俺も、、、お前の前でこんなこと言うのは恥ずかしいんだが、これでも結構強い方でな。そんな俺が皇帝を代わる・・・・つまり『いきなり現れたこの子供があのガハルト様よりも強いのか(戦慄)』って訳だ」
「なるほどな、俺ってそんなに強いのか(ニヘラ)」
ガハルトの演技に多少引きながらも、いきなり降って出た『俺TUEEEEEE』展開に流石に心拍数が上がり、顔がニヤけてしまう。
「よし、説明するのも面倒くさいし、【オルタ】の能力で処理しちゃおうか」
オルタの特殊能力は『魂への干渉』。発動は簡単、鎧兜を外した俺の顔を対象者が見るだけだ。レベルや精神力が異常に高い相手には効かないが、それ以外には反則じみた効果をもたらす。制御はオペ子がやってくれる。
『ホントに、感謝してください』
ありがとう。
『・・・・・・・』
『それで、どんな風に改編しますか?』
獣人も人だよねっ(平和並感)て感じで。
『解りました、獣人についての歴史的背景に少なからず嫌悪感を覚える様にしておきます』
うん、それでよろしくぅ!!!
『魂の改編を実行します。
─────────────完了しました』
虚ろになっていた国民達の眼に光が宿った。その瞬間、大音量での歓声が俺に降り注いだ。
ある意味【オルタ】が一番チートなんじゃ?
隣のガハルトも唖然とした様子で俺に問い掛けた。
「タロウ・・・お前、何したんだ?」
「魂へ干渉したんだ。彼らの精神や信仰、価値観を少し弄っただけさ」
それを伝えるとガハルトは諦めたように乾いた笑みをもらした。
「そりゃあ、古の神代魔法の一つ『魂魄魔法』だろ。全く更にお前の正体が分からなくなってきたな」
俺も自分の力に驚いてる。脇役程度の存在だと思ったけど、どうやらこの世界は少し優しめらしい。
俺の皇帝ライフはまだ始まったばかりだ!!!!
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「帝国行ってきます。ってタロウの奴、相変わらずふざけてやがる」
「ハジメ、『昨晩はお楽しみでしたね』って何?」
ユエが首を傾げる。ハジメは照れ臭そうに頭を掻いた。
「知らなくていいです」
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「雫ちゃん、なんか帝国の皇帝が代わったんだって」
白崎香織が新聞の様な紙を読みながら、八重樫雫に話した。それを聞いた雫は驚いた様子を見せる。
「光輝をボコボコにしたあの人、前皇帝が死んだってこと?」
「ううん。『自分より強い奴に譲った』って書いてあるよ」
それを聞いて更に雫の驚愕は顕著になった。あの豪傑より強い者など、雫には想像出来なかった。
「新しい皇帝ってどんな人なの?」
「えっと、写真とかはないけど・・・・・・名前はタロウ・タナカだって」
「タロウ・タナカって・・・・日本人みたいな名前ね」
「ふふっ、確かに・・・・・・ん?」
「あっ・・・・・・・・・・」
二人は息ぴったりに顔を見合わせた。
「「田中君!?!?!?!?!?!?」」
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「塵風情の分際で、ッッッ!!!??」
スパンッッ!!!!と余りに軽い音を発てて、力の象徴たる神の使徒、その首が宙を舞った。冒涜的なその行為を為したのは、まだ成人もしていないような少女だった。
「コイツ、ちゃんと消滅した?」
『ああ、バッチリだぜ嬢ちゃん』
「嬢ちゃん、は止めてって言ってるでしょ。私にはシルヴィアって名前があんのよ」
『それは、わりいな
「もう!!!!!」
ムキーと声に出して言う少女、シルヴィア。彼女の纏っていた先程までの雰囲気はどっかに家出したようだ。
「で、これから『仲間集め』だっけ?なんか宛てでもあんの?正直、アタシ以外にあのクソ神に対抗できる様な奴がいるなんて信じられないんだけど」
少女は真面目な顔でそう断言した。
『居るところには居るさ、「現」帝国皇帝とか、奈落の魔王とかね』
「帝国皇帝って前見たけど、そんな強くなかったでしょ?」
『今の皇帝は化け物だよ。嬢ちゃん以上に・・・・』
その言葉にシルヴィアは息を飲んだ。自分に憑いているこの『破戒の悪魔』が虚言を吐かない事は、彼女自身の体験から身に染みて理解している。それが自分より強いと言うのだから恐らく事実なのだろう。
「じゃあ、その『皇帝』に会いに行くわ♪」
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「タロウの奴、いつの間に皇帝になんてなってるんだ・・・」
「・・・・タロウ、王様なの?」
ハジメが呆れたように言う。ユエも目を見開いて驚いているようだ。彼らは現在ブルックの町に居た。
「タナカって誰なんですか?」
「ウサギ程度が呼び捨てにして良いとでも?」
「酷い!?今までの迷宮探索で培ってきた私達の信頼関係は一体何処に!!?」
ウサギも居た。潤んだ目でハジメに訴えかけるが、鬼畜たる彼はこれを一蹴した。
「タロウの前にはそんなもの無いに等しいが?」
「そんな~!!!!ユエさんからも何とか言ってくださいよ!!!!」
「.....タロウの前では所詮、シアは駄ウサギ」
二人から見放されてシアはぐはぁ、と地に倒れ伏した。
しかし、持ち前の打たれ強さで直ぐに復活する。
「じゃ、じゃあタロウさんはハジメさん達の一体何なんですか!!!?」
シアがクワッ!!!!と目を見開いた。
「大切な仲間だ。家族でも良い。掛け替えのない俺の友だ」
ハジメが断言した。初めて見る様なハジメの真剣な表情に、思わずドキッとしながらシアはユエにも目線を送る。
「.......タロウは特別、ハジメと同じ..」
ユエはその美しい顔を妖艶に上気させ、そう言った。これに顕著に反応したのはハジメである。ユエの
(ん?てことは.....)
思わずよぎった『二夫一妻』なんていう恐ろしいワードをドンナーでぶち抜いて、ゴミ箱に捨てたハジメだった。
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