マザロザif 完結   作:アーク1

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マザロザif 外伝3 キリトとユイ その4

ユイの案内で、迷うことなく冒険者ギルドまで着いた。

 

うーん。大きい建物だ。

さてと...入るか...

 

中に入ると、

 

「あ、いらっしゃいませー。お仕事案内なら奥のカウンターへ、お食事なら空いてる席へどうぞー。」

 

ウェイトレスの女性が愛想良く迎えてきた。

 

ふーん、ここは酒場も併設されているんだな。

カウンターへって言ってたっけ。

 

カウンターを見ると受付は4人いるようだ。

 

たまたまなのか、どこも空いているな。

俺が受付を見回していると、その中の女性と目があった。

手招きをされたので、その人の所へ向かった。

 

「今日は、どうされましたか?」

 

受付嬢が訪ねてきた。

 

「えっと、冒険者になりたいんですが...ここで登録出来ると聞いて訪ねてきました。」

 

「もちろん、出来ますよ。ただ、登録手数料が掛かりますが、大丈夫ですか?」

 

俺は、頷くと天使様から送られた1000エリスを受付嬢に渡した。

 

「確かに、お預かりしました。私は、冒険者ギルドの受付を行っているルナと言います。それでは、冒険者について、簡単に説明させて頂きます。...まず、冒険者とは街の外に生息するモンスター...。人に害を与えるモノの討伐を請け負う人の事です。とはいえ、基本は何でも屋みたいなものですかね。...冒険者とは、それらの仕事を生業としている人達の総称。そして、冒険者には各職業と言うものがあります。」

 

その辺は、既にユイから情報を仕入れている。

SAOやALOと違ってジョブシステムがあるのだと。

 

説明は続く。受付嬢のルナさんは免許証程度の多きさのカードを差し出してきた。

 

「こちらに、レベルと言う項目がありますね?ご存知の通り、この世のあらゆるモノは、魂を体の内に秘めています。どのような存在も、生き物を食べたり、もしくは殺したり。他の何かの生命活動に止めを指すことで、その存在の魂の記憶の一部を吸収できます。通称、『経験値』と呼ばれるものですね。それらは普通目で見ることは出来ません。」

 

「ですが、このカードを持っていると、冒険者が吸収した経験値が表示されます。それに応じてレベルと言うものも同じく表示されます。これが、冒険者の強さの目安であり、どれだけ討伐を行ったかもここに記録されます。経験値を貯めていくと、あらゆる生物はある日突然、急激に成長します。俗にいうレベルアップですね。レベルが上がるとスキルを覚える為に必要なポイントなど、様々な特典が与えられるので、是非頑張ってレベルを上げてくださいね。以上になりますが、なにか質問はありますか?」

 

この世界は、まんまゲームだな。ホントに...

 

必要は無い旨を伝えると、ようやく手続きに移った。

 

 

「まずは、こちらの書類に、身長、体重、年齢

、身体的特徴等の記入をお願いします。」

 

言われた通り記入していく。

そう言えば、文字や言葉に関しては、転生の際に理解出来るようになっているらしい。

 

「結構です。それでは、このカードに触れてください。それで貴方のステータスがわかりますので、その数値に応じてなりたい職業を選んでください。経験を積むことで、選んだ職業によって様々な専用スキルを習得出来るようになりますので、その辺も踏まえて、職業を選んでください。」

 

さて、ステータスはメニュー画面で見てるからなぁ。ユイに言わせると、かなり高いらしいからなぁ。出来ればあまり注目を集めたく無いんだけど...無理だろうな。

 

そう思いながらカードに触れた。

 

「こ、これは。凄い数値ですよ。魔力こそ平均的ですが、他は全てにおいて、平均を超えています。特に筋力、敏捷性は平均を大きく超えていますよ。」

 

あぁ、やっぱり...予想通りのリアクション...

ギルド内も、ざわついている...

 

「以前、この街で登録したアークプリーストの女性には、やや見劣りする所がありますが、いくつかの上級職も選べる数値です。」

 

俺は、周りの視線を無視...しようと努力しながら職業について考えていた...

 

ユイのお薦めは、ソードマスターだったな。

 

確かに、今までSAOにしろALOにしろ俺のアバターはダメージディーラーであり、騎士系のようなタンクは向いていない。

 

かと言って魔力は高くないから、魔法職や回復職は上級職は選べない。

 

「ソードマスターでお願いします。」

 

「ソードマスターですね。あらゆる剣系のスキルに加えて、攻撃力に大きなボーナスが付く前衛職でも攻撃に特化した強力な上級職ですよ。」

 

「それでは、ソードマスター...と。冒険者ギルドへようこそ、キリト様。スタッフ一同、今後の活躍に期待しています。」

 

プレッシャーを受けながらその場を退散した俺は、クエスト掲示板の前にいる。

 

うーん...討伐系クエストと...

 

雑用関係はある程度能力が無いと無理だな。

ちなみに、定番の採取系クエストは無いらしい。

 

この近辺のモンスターは狩尽くされていて、一般の人も、気軽に外に出れる為に、冒険者に依頼するようなものでは無いのだそうだ。

 

「ユイ。この中で今の俺でも出来そうなクエストはあるか?」

 

結局、ユイに相談する事にした。

 

「パパのステータスなら、討伐系でもそれなりにやれるモノはありますよ。」

 

「私のお薦めは、ジャイアントトードの討伐ですね。中級程度のモンスターですし、打撃系の攻撃は効きにくいですが、パパのソードスキルなら簡単に...そう言えばパパ。武器はどうするんですか?アイテムストレージにある武器は使えないんですよね。」

 

俺は、その言葉に今さらながらに使える武器を持っていない事に思い至った。

 

普通、ゲームなら最初から最低限の武器を持っているものだが、今の俺が持っているのは最低限所か伝説級のものだ。ただ、装備できなければ無いのと変わらない...

 

ここに来る途中、体術スキルを試してみて、問題無くエンブレイザーが発動したことから、ソードスキルが使える事はわかっている。

 

だが、肝心の剣を持っていない。

 

どうしよう...

 

...結局、ルナさんに相談する事にした。

 

「あの...相談があるんですが...」

 

「どうしました?キリト様。」

 

「様はいりません。」

 

「では、キリトさん。どうされました?」

 

...言い出し辛い...

 

「えぇっと...実は、討伐クエストを受けたいんですが...武器を持っていなくて...ギルドで貸し出しとかしてませんか?」

 

俺が聞くと、ルナさんは困った顔をして、ギルドでは行っていないと教えられた...

 

参った...

 

俺が悩んでいると...

 

「そうですね...先程話したアークプリーストと、そのお連れ様は、しばらく土木作業でお金を貯めて、武器を購入してから、討伐クエストを行っていましたよ?」

 

そう、教えてもらった。しかし、出来れば早めにレベルを上げておきたい。なるべく早く討伐クエストに行きたい俺としては、悩む選択肢だった。

 

「後は、パーティーを募集してはどうでしょう。キリトさんなら、高い敏捷性を活かして魔法職の人が魔法を撃つまでの囮にもなるでしょうから、パーティーを組みたいと言う方もいるかも知れませんよ?」

 

うーん、パーティーか...

 

「そんなに、都合良く来てくれますかね。」

 

俺が、素直な感想をいうと、ルナさんは小声で、

 

「実は、お薦めの方がいるんです。」

 

そう言って、ある人物を紹介された。

ちょうど良く、その人物は、施設内で一人で食事をしていたので、訪ねてみる事にした。

 

「ちょっと良いかな...」

「は、はい。わ、私に何か様ですか?」

 

そう言って、その人物は慌てながら聞いてきた。

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