マザロザif 完結   作:アーク1

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気が付くと、私は不思議な空間にいた。

そこには、小さな事務机と椅子があった。

 

そこには、背中に翼の生えた、女性が座っていた。

 

「待っていましたよ。結城明日奈さん。私は、日本において、若くして死んだ人間を導く女神、アクア様に仕える天使です。」

 

その女性はそう名乗った。

 

そうか、私はちゃんと死ぬことができたんだね。

 

「自分の状況は理解しているみたいですね。話が早くて助かります。結城明日奈さん、貴方にはこれから選択肢を与えます。その選択肢は三つ。」

 

天使と名乗った女性は、そう言うと選択肢について話始めた。

 

「一つは、人間として生まれ変わり、新たな人生を歩むこと。もう一つは、このまま天国へ行くこと。」

 

うん。私は生まれ変わりを選ぶ。きっとキリト君もそれを選んだハズだから。

そう思って、それを口にしようとすると天使様の話に続きがあった。

 

そう言えば3つって言ってたっけ...

 

「そして、最後の一つはある異世界への転生です。そこは、魔王によって危機に瀕しているのです。そこで死んだ方は、生まれ変わる事を拒否する方が多く、このままでは世界その物が滅亡してしまいます。そこで、こちらから希望者には、今の記憶を引き継いで向こうに転生させる事が神々の取り決めで決まりました。」

 

???

え?何を言っているの?

他の世界への転生???

 

それって、アインクラッドみたいな世界で生きるみたいな事かな?

 

「もちろん、全ての死者に対してこれを行っている訳ではありません。そんな事したらこちらの世界が滅亡しちゃいますからね?」

 

「貴方は、特殊な形で選ばれました。本当は、自殺したような方は、問答無用で生まれ変わらせるのが取り決めなのですが、少し前に、ここにやって来た方には、どうしても向こうへ行ってもらいたくて、その方が出した条件の為に貴方は選ばれたのです。」

 

私は、その話を聞いてピンと来た。

 

「その人は、桐ヶ谷和人君ですね?」

 

私の問いに天使の女性はニッコリと微笑んだ。

 

私は、涙を止められなかった。キリト君。

君は、死んだ後でも、私を思ってくれてたんだね。うれしいよ。

 

私の選択肢は、もう決まった。

キリト君が、異世界へ行ったなら私も行く。それだけだ。

 

私は、それを告げると、その天使は特典を与えると言ってきた。

 

キリト君が、どうしたのかを聞くと、SAOとALOのアバターデータをもとに身体を構成する事を特典にしたらしい。

それなら、同じで良いだろう。始まりの場所は皆同じだそうだから、安心して行ける。

 

手続きは完了したようだ。すると、私の足下に青く光る魔方陣が現れた。

 

「結城明日奈さん、これから、あなたを異世界へと送ります。願わくば桐ヶ谷和人さんと協力して、魔王を討伐してください。魔王を討伐した暁には、どんな願いもたった一つだけ叶える権利を差し上げましょう。」

 

私は、明るい光に包まれた。

 

気が付くと、私は石造りの街中にいた。本当に来ちゃったんだ。異世界。

 

こうしては、いられない。早くキリト君を探さないと。

 

私が、そう思ったその時、私がずっと聞きたかった、大切な人の声が聞こえた。

 

「アスナ」

 

私は、その声に振り向くと泣きながら声の主に抱きついた。

 

「キリト君。会いたかったよ。キリト君。うぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

 

キリト君は、私をしっかりと抱き締めてくれた。

 

それから、どれくらい時間が経ったろう。私が落ち着いたころ、キリト君の肩に見知った妖精が止まっている事に気づいた。

 

「ママ、会いたかったです。とっても」

 

そう言って、私の方に飛んできた。

ユイちゃんも、こっちに来てたんだね。良かった。

 

「ユイちゃん、私もだよ。会いたかった。」

 

再会の余韻に浸る私にキリト君は声を遠慮がちに声を掛けてきた。

 

「アスナ。これからのこともあるし、とりあえず俺が泊まっている宿へ行こう。」

 

これから...そうだね。これからはキリト君とユイちゃんと三人でずっと暮らして行けるんだね。

 

私は、これからの未来に希望を感じ、キリト君と手を繋いで、宿へと足を運んだ。




はい。
つまり、この後投稿予定のこのすばとのクロスオーバー作品の序章だったんですね(笑)

ネタバレを控えるために、クロスオーバーやこのすばのタグは付けませんでした。

申し訳ありません。

この後、外伝を先に投稿予定。
他のキャラの視点による、この話をお楽しみ下さい。
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