退院して、小雪のことユキと一緒に病院から出た。友達の祝いに『スタンド』の手品を見せた。
幸せそうな笑顔になっていた。
1つ別れる前に、ユキに伝えたかったことがあった。
ーーー「『友達』と言うのは決して壊れないない宝石だよ。例えダイヤモンドでもね」
そう言って2人は別れて、自分の居場所に戻った。
「(今日はどんな手品『スタンド』を見せようかな…)」
大和は、野宿する場所に向かいながら、明日に見せる手品『スタンド』を考えていた
だがそんなある日、たまたま偶然にも
大和の前には屈強の男たちが、目出し帽を被り、銃を突きつけられていた。
「おいガキ、恨むなら自分の不幸を恨むんだな」
「クククっ、やめろ。まさか、迷い込んだ所でテロが起きているなんて誰も思えないだろ?」
「はは、確かにな」
男たちはお互いが笑い合っている。その声音には、自分たちが立場的に上だという感情が映っていた。正しくその通りだろう。銃を持つ三人の男と、まだ一桁の子供。確かに、誰が如何見ても男たちの方が立場が上だと思ってしまう光景だ。だが、大和は銃を突き付けられても、ただ呆れていた。
「(生かしてきても反省しないだろう)」
大和は覚悟を決め、この悪党を倒すと決めた。
その為には、
「(『ザ・グレイトフル・デット』!)」
下半身がなく、胴体からは触手のようなものが数本垂れている。全身に目玉がある。スタンド
『ザ・グレイトフル・デット』を出した。
この能力なら犯罪者全員老化させて再起不能に出来る。
しかもおまけに、あいつらは俺に縄をかけていないから、
「(自由に動けて、すぐさに縄を掛けられる!ここのテロリストは馬鹿だな。さっきからうるせーぞ、勝ったみたいに笑っていやがって。少なくても本当のプロなら笑わず、様子を見ることが一番なのに、…まあいい。お前らの企みは、ここで終わりだ!!)」
老化ガスを振りまいた。予想通り、3馬鹿は年寄り姿になって碌に歩く事さえ出来なくなった。
「(プロシュート兄貴はすげえな)」
持ち主の人物の名前を心の中で言いながら、縄で3人を縛った。
「さーて、後は警察を呼ぶだけか。っといっても電話ないから使えねーけどなぁ〜参ったなぁ〜……あ!そうだ!テロのケータイを使って連絡すればあいいじゃね〜か」
早速大和は、テロリストのケータイを盗み、電話機能にして番号を押した。
「確か110だっけ?掛けるか」
『プルプルプル………はい。こちら110番です。』
「もしもし?実は、テロリストっぽい相手に捕まってしまいました。どうか助けてください、大体場所は、廃鉱場所だと思います。お願いします。助けてくださいッ!」
そう言って、電話を切った。
後は逃げるだけ。『スタンド』パワーで縄を縛っていればなかなか取れないよなあ。
おまけに、腕、足、胴体。色々巻きつけているから、外れないしな。
『バーン!!』
「おい何だ!!何がが起こったッ!?」
突然の銃声が聞こえた。
「おいおい、俺以外にも人質がいるって事かッ!?」
大和は走って声が聞こえた辺りに走って向かった。
ある1人の少年は今の現状に怒りを覚えていた。彼がこのビルに来ていた理由は、ある財閥の代表として来ていたからだ。まだ一桁の子供だが、政治や商売に関しては凄まじい才能を有しているのだ。もしもの危険がないようにと、屈強なSPが付いている。しかし、そのSPは今、倒れていた。それは突如、部屋に乱入してきた男たちによる銃撃から、英雄を守ったからだ。
チラリと倒れたSPに顔を向けると、生きている事が分かる。彼等は防弾チョッキを着ていたらしく、死んではいないのだが、気絶しているらしい。そして英雄は、乱入してきた男たちに怒声を浴びせた。
「貴様ら、王たる我の前にそのような物を持って来るなど恥を知るが良いッ‼︎」
銃を向けている相手に対して、叫ぶ少年に、テロリストの一人が口を開いた。
「おいガキ。お前、状況を理解してるか? 立場を弁えろよ。今のお前は人質なんだからな」
「ふん、立場を弁えるのは貴様らだ。誰の前に居るのか分かって居ないようだな」
侮蔑を込めた視線を向け、テロリストたちを鼻で笑う。それにピクリと眉を動かした彼等だが、前に居た男が手を横に出して止めた。
「落ち着けお前ら。…………それにしても、随分と態度が上のガキだな。流石は九鬼財閥の御曹司か」
「貴様、我が九鬼の者だと知って」
「あぁ、そうだよ。俺の目的はお前だ九鬼英雄。世界最大の財閥の息子を人質に取ったんだ。どれ程の大金を貰えるか」
自分の未来を想像して、笑み浮かべるテロリスト。つまりはそういう事だ。金欲しさに起こしたテロ行為。それに曲がった事が嫌いな英雄は憤怒した。
「金だと。そんな事の為に、民を傷付けたのかッ!?
「あぁそうだよ。この世の中は全て金なんだよ。お前なら分かると思ってたんだかなぁ、九鬼財閥の御曹司」
下卑た笑みを向けて、テロリストは表情を歪める。それに怒りが膨れ上がってくる少年だ。
「きさ、」
「あぁ、それとさ」
再度、言葉を紡ごうとした英雄だったが、テロリストの男が言葉を遮り、冷たい声で言った。
「お前、さっきから煩い」
パンッと乾いた音が響く。銃口から煙が上がった。
「……………あ?」
呆気に取られた声が漏れ、彼は自身の右足を見る。そこにジワリと血が広がった。熱い。右足のある一点が異様に熱く感じる。と、同時に広がる痛み。
「ーーーッ!?
右足を抑えて、痛みに耐える。つまり、彼は右足を撃たれたのだ。痛みに耐える英雄だが、パンッとまた乾いた音が響き渡る。今度は左足を撃ち抜かれ、立つ事が出来なくなり、床に倒れた。倒れた英雄に近付くテロリストたち。
「ぐぅッ⁉︎ き、貴様ら恥を知れッ!!」
「へぇ、両足を撃ち抜かれたのに、まだ啖呵を切るか。流石だねぇ。一体、九鬼財閥は自分の子供にどういう教育してんだかな」
「────がッ!?」
倒れる少年の頭をテロリストは踏み付ける。それでも英雄は鋭い眼光を向けるのを止めない。
「なぁ、お前からも頼んで欲しんだよ。そうしたら、俺たちは大金をゲットしてこのまま帰れる。それで良いじゃねぇか」
「ふざ……けるなぁ!!誰が、貴様のような外道に」
「おいおい、余り俺たちを怒らすもんじゃねぇ、ぞっ‼︎」
バキッと頭を蹴られ、彼は転がる。それを他の男が、足で止める。少年は朦朧とする意識の中、何処かに腕を伸ばした。だが、テロリストがその腕を、いや肘を踏み付けた。グギリと音が鳴り、激痛が襲う。それに朦朧とした意識が覚醒した英雄は、自分の肘が踏まれている事に気付いた。気付いて青褪めた。
「………や……め、ろ」
「…………あん?」
「ひ、肘を………我……の肘を……ふ、むな」
英雄は止めろと、そう言った。それに男たちは下卑た笑みを浮かべ、足に力を込める。
「あぁ? 肘がなんだって?」
グリグリと踏み付けるテロリストに、英雄は顔を真っ青にした。自分はプロになるのだ。世界に出て野球の王になる器なのだ。それがこんな所で終わる?
崩壊した壁の所からガラッと音が鳴った。それにテロリストたちが視線を向ける。
崩壊した壁の所から『コト』っと音が鳴った。それにテロリスト達が視線を向ける。そんな部屋の中に居る者達に見られる中、そいつは現れた。
「おいおいマジか。重症だぞ。……テメェらに聞く。テロをしようとするって事は逆に「始末」されるかもしれないという危険を常に『覚悟して来ている人』なんですよね…?」
「は?覚悟?そんなのあるわけねーだろうが!やっちまえ!!」
向こう全員銃の一斉射撃が始まった。
だが大和は精神を乱れなかった。
「『セックス・ピストルズ』!」
『バスパース!』
『パスパスパース!』
『パスパスパース!』
『『『『『イイイーーーーーーーッ!ハァアアアーーーーーッ!!』』』』』』
『ピストルズ』の能力弾丸で弾き返した。
帰ってきた弾は全てテロリスト共に跳ね返ってきて、重傷を負った。
「「「「「がああああああああ!!!」」」」」
大和もなるべく殺さないようにして、『ピストルズ』に命令(お願い)して最小限のところに当てた。
「な……何だ?何が起こった……?」
小さな子供が今何が起こったのかがわからなかった。
「(確かに民に銃弾が当たる事だったはず。なのに何故帰ってきたのだ!?)」
「二度同じ事を言わせないでくださいよ…一度でいい事を二度言わなけりゃあいけないいけないってのは…そいつが頭悪いってことだからです」
大和はさらに呆れ返り、歩いてテロリストの所に真っ直ぐ歩いて向かった。
「クソがッ!」
1人のテロリストが後ろの人質にしている少年を無理矢理引き寄せ、銃を少年のこめかみに当てた。
「動くな!動くとこいつに頭を打ち『バゴン!』バギャ!?」
テロリストは急に左頬を殴られた跡があった。
「何をやったってしくじるもんなのさ。ゲス野郎はな」
大和は相手が動く瞬間にスタンドを切り替えていた。
ジッパーの開閉には単純にジッパーで開閉(切断、接続)ができる『スタンド』
『スティッキィ・フィンガーズ』を呼び出した。
大きく伸びた腕でテロリストを殴って服を掴み、自分のところに引き寄せて、
『アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ!!』
怒りのアリアリラッシュを食らい、ジッパーを付けられた全身を分解させられた。
その時に二尺指で眉毛のところに持ってきて、こう告げた。
「アリーヴェデルチ(さよならだ)」
⇦To be continued
おまけにすみませんでした!!(土下座)