進撃のデスピサロ   作:ドラゴンクエスト

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虚心兵

三人は、レオンの元へ向かい戻ってくると、レオンはアマンナのベッドの横で寝ていた。

 

「何ですか?こんな夜更けに」

 

妖術使いのじいさんはすまなそうに「嫌、すまなかった先ほどことで謝ろうと思って」

アマンナは言った。

「丁度よかった」

「すまなかったこのとおりじゃ」

じいさんたちはアマンナに平身低頭謝った。

「まあ、お顔をおあげください。私らも大分口が悪かったですわ。ごめんなさい」

「いや、いいのじゃ、それよりもこの精霊のエルヒムの話を聴いてはくれぬか」

妖術使いのじいさんは食い入るように言った。

アマンナは「息子が寝ているので、あなたがたも今晩は宿屋で寝てください。朝かたになりましたら、今度は私があなたがたのもとへいきますわ」と言ったので妖術使いのじいさんは「こりゃすまん、では明日」と言って宿屋に向かった。

 

アマンナは言った。

「このスライムはあなたのものであり、レオンのものではありません。すっかりレオンはこのスライムになついていますが、貴方にかえさねば」

そう言って、妖術使いのじいさんにスライムを渡した。妖術使いのじいさんは困ったように「しかしじゃ、もはやエニクスはわしだけのものじゃないはずじゃ。このスライムはただのスライムではなく一国を揺るがす巨大で不思議な力をひめておる。皆このスライムと運命共同体じゃ」

魔道師ヨセムは言った。

「しかしですな。戦艦と迎撃ミサイルや、戦闘機でトロルを迎え撃つと決まった今、このエニクスは一体どうなってしまうのでしょうか。このスライムは一言も我々の前で話したりせず、例の巨人のトロルがきたときにだけ、発動して喋るので、それがまだ、一回しか起きていない今、また、同じ奇跡がいつ起こるのか?こんどは我々を助けてくれるのか、疑問に思うところなのです」

 

そのときだった。途端に宿屋の照明が暗くなり、蝋燭が消えた。

 

「そのとおりだ。我は魔王父、デスピサロである。今は呪われし魔王デスピサロとなっているが、我が天空の王であり、もと勇者である。ロトはわが神である王の子であり、勇者である。戦艦やミサイルなんぞでビッグトロルは倒せんぞ。(トロルは東京の街全域を覆う大きさだったから)人間どもが愚かな暴挙を辞めないかぎりわしは救わん」

 

途端に声は鳴りやみ、太陽に日が登り始めた

 

「ふぁ~。おかあさん。おはよう・・・」

 

そのときロトがレオンにのりうつった。

 

「お前ら、だから言っただろ。俺の預言のいうとおりだったろ。まあ、はりつけにされたのは痛かったけど、これからおっさんたちにして貰いたいことがある。あ、俺一応神だけど敬語とかあんまし堅苦しいの苦手だから」

 

妖術使いのじいさんは言った。

「貴殿の願いとはなんじゃ」

 

勇者レオンは言った。

「俺が2000年前に預言した通り、天変地異で多くの人がなくなるのは避けられない。巨人のモンスターはトロルだけじゃなくて地上に何体もいる。スライム一匹では限界がある。でも俺は少しでも多くの人を救いたい。だから報道を利用して、またトロルが襲ってくるけど戦車や戦闘機や魔法で立ち向かうことはもちろんのこと、皆で協力して地下にシェルターを作って少しでも多くの人を助けるように促すんだ。新しい世の中のことも、大切だけど、今はそれが先決だと思うよ」

 

「そうじゃったか」

 

 

 

 

 

 

そのときだった。

 

突如地震が街を襲った。

 

都庁のビルや新宿、高田馬場、池袋から渋谷原宿までを黒い大きな影が覆っている。

 

 

「明日すべてが終わるんだよ」とつぶやき、誰かが「えっちょっとなに呟いているの?薄気味悪い」と呟いたのが本当になった

 

突如、ワーグナーのオペラの伴奏とともに終わりの序章が流れる。

 

ロトは「逃げるんだ、いますぐ・・・」といってハイパーマホカンターとチート魔法を使い連発すると、巨大な壁をショッピングモール一体に作った。

 

そのときだった。なんとスライムが建物を突き破って上空に浮かび上がったのであった

大きさでいうと黒い影と同じくらいの大きさであろうか

もはやすでに電柱をなぎ倒し、ビルを炎で大破している。それはトロルではなかった。巨大なキラーマシーンだった。キラーマシーンは震度7の地震を起こしている。

子供が泣いている。母親が一生懸命抱えて逃げようとしている。

 

突如、スライムの背後に進撃のデスピサロがうかびあがった。

 

キラーマシーンは当然の如く言葉を持たない残酷な巨人であった。

 

デスピサロは剣を持ちながら、キラーマシーンに立ち向かっている。戦闘機が迎撃するが、キラーマシーンには一切利いていない。そのまま、戦闘機はキラーマシーンのソードで一掃された。

 

「バチン、バチン」

 

何トンをもこえる重さの剣とソードをデスピサロとキラーマシーンは交えている。

 

よくみると闘っているのはデスピサロではなく、スライムなのだ。デスピサロは幽霊のように浮かんでいて、薄く水蒸気で褐色している。ぶつり攻撃をしているのは超人的なスライムなのだ。

 

スライムのあまりの小さな身体が剣の先端を作ってキラーマシーンに物理攻撃しているのである。

 

それはあまりにも、不思議な光景である。

 

キラーマシーンはソードで高層ビルを真っ二つに割ると、そのまま360度回転してソードを振り回した。

 

パニックになりながら、逃げる住人。地鳴りがして地面が真っ二つに割れ、電柱がショートして火柱が立っている。

そのときである。キラーマシーンのソードがスライムを真っ二つに切った。

突如デスピサロの額から閃光や稲妻が迸り、デスピサロ進化系の四つ目のひかりがスライムを覆った。

スライムは二匹になった。一方はスライムベスである。クソバカデカメガギガデインをスライムベスは放った。

 

キラーマシーンはクソバカデカメガギガデインの嵐に包まれ、ぐるぐる上空を回っていた。

 

焼け焦げているキラーマシーンに1億トンアタックをスライムがするとデビルアーマの機体が壊れ始めた。台風の嵐とともに都は一面焼け野原の瓦礫の渦になっていた。

 

キラーマシーンは真空切りをすると、スライムが盾を作り、スライムベスを守っている。スライムベスはそのままウルトラギガデインを放つと、デスピサロと二匹のスライムはウルトラマンのように点滅し始めた。

キラーマシーンは息絶え絶えだが、まだ生きている。

 

点滅すると、スライムとスライムベスが合体してひとつになり、最期に小さくギラを唱えて上空から地面に落ちて気絶した。

 

キラーマシーンはエンジンがショートすると大爆発を起こして都に壊滅的な打撃を加えた。

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