11話
〜ある日〜
「サトル君、ちょっといいかい、カイリキー?」
「オーキド校長、何でしょう?」
「この前君から預かったタマゴがあっただろう?少し提案があってね」
先日、キュウコンから託されたタマゴ。俺はタマゴの扱いがわからないからオーキド校長に預かってもらっていたものだ。
「ッ!!提案、とは……」
「本当なら君に任せるべきなんだが……生徒に託す、というのはどうだろう」
「生徒……サトシ達に、でしょうか?」
「うむ。ポケモンのタマゴというのは実に貴重なものだ。新しい生命の誕生の瞬間、その過程、全てにおいてトレーナーの知識としては申し分ない。だからこそ、生徒達に任せることで勉強の一環にしたいのだよ」
オーキド校長がいつものポケモンギャグを言っていない。そしてこんなにも熱意が伝わってくる。
「それは、とてもいい案だと思います。特に、リーリエちゃんは興味を持つでしょうね」
「その通り。そしてその判断を君に委ねたいのだよ」
「………そうですね。俺が育てたい、そういう気持ちももちろんあります。……ですが、任せてみましょう。ポケモンのことが好きなあの子達なら、きっと、生まれてくる子ともすぐに仲良くなれますよ」
「……そうか、君がそう言ってくれてよかった。では、私は今度行う特別授業の準備でもしようかネッコアラ!」
「ハハッ、俺も手伝いますよ。様子を見に行きたいですし。ユキナリ博士が送ってきたタマゴも興味があります」
「おお、そうか!ありがとウパー!」
〜数日後〜
「オーキド校長、連れてきました」
あの会話から数日、俺とオーキド校長は校長室でサトシ達を待っていた。タマゴを託すために。
「おお〜、待ってタマンタ、マンタイン!」
「あれ、兄ちゃん。教室にいないと思ったらここにいたの?」
「まあな、ちょっとオーキド校長と話してたんだ」
「プラッ!」
「おう、お帰りプラスル。楽しかったか?」
「プラァ」
今日はサトシ達に預けていたプラスル。まあピカチュウとか、仲がいい子達と一緒の方がいいからな。……他の奴らも出してやれたらいいんだけどな〜
「おっ、タマゴが2つ?」
「サトシ君がカントーから運んできてくれたものがこっち、そして先日ある人物がラナキラマウンテンで発見したタマゴだ」
生徒達も興味深そうにタマゴを見ている。
「なんのタマゴか、解析は済んでるんですか?」
「それは、後のお楽しみだよマーマネ君」
……サトシが持ってきたやつはともかく、もう一つはなんとなく分かってるんだよな。
「そこでだ、1つは私が育てもう1つは君達が、と言うのはどうかな?」
「私達がですか?」
「これも大切な授業だ。ポケモンをタマゴから育てるのも勉強になるからな」
ククイ博士もそう言う。ちなみに昨晩サトシが寝た後に話は通しておいた。進んで協力してくれたのがありがたい。
「みんなでお世話をすればいいのですね?」
「そうだ。タマゴの状態を毎日観察してその変化を記録するんだ。分かりやすいだろ?」
「そうそうソーナンス!」
なんかロケット団のソーナンス思い出すな。……ミラーコートで物理技も返せると思われてるのが不憫だ。
「もちろん、愛情も忘れずにな。ポケモンは、ちゃんと返してくれるからな」
おっ、今のは我ながら良いことを言ったのでは?
「じゃあまずは、好きなタマゴを選んでくれ」
「どっちが良いかなぁ?」
俺的には是非とも俺が持ってきた方を選んでほしい。良いパートナーを見つけるって言う約束もあるし。
「迷うね」
「ねえ!リーリエ はどっちが良いと思う?」
「え?……えーっと」
少し悩むリーリエちゃん。
「わたくし的には、こっち」
リーリエ ちゃんが選んだのは、俺が持ってきた白いタマゴ。……これはもしや
「なんで?」
「ここの模様が、お花みたいで可愛いから」
「ほんとだ、可愛い!」
「可愛い……」
「そんな理由……?」
「まあ、良いじゃん!」
「じゃあこの子で決まり」
おお、選んでくれたか。
「どんなポケモンだろうな?」
「さあな、強いやつだと面白い」
カキ君なんか俺とバトルしてから燃え上がってるな。……いやいつもか。
「これにて、私とサトル先生の特別授業はおしまい。よろしくコダック、ゴルダック!」
「みんな、頑張れよ。……その子を頼んだ」
「「「「「はい!!」」」」」
うん、良い返事だ。
生徒達がタマゴを持って退室した。
「これも、偶然ですかねぇ?」
「どうだろうな。運命、ってやつかもな」
「ククイ博士はなかなかロマンチックだネンドール!」
オーキド校長はもう1つを持ちながらギャグを言う。危ないですって。
「ハハッ、まああの子達なら大丈夫でしょう。サトルも付いてますしね」
「そんなに期待しないでくださいよ。俺はタマゴに関してはあんまり詳しくないんです。これから扱うでしょうけど」
「そうなのか?」
「はい、ジムリーダーは通常自分のジムを持ってるんです。しかも挑戦者のバッジの数に合わせてポケモンの実力を調整します。だからジム用のポケモンが必要になってくるんです」
……あんまりジム用って言う言葉は好きじゃないんだけどな。
「なるほど!そのポケモンをタマゴから育てるってことだな。……でもそれなら、野生でも良いんじゃないか?」
「なんか悪い気がするんですよ。自然の中で暮らしてるポケモンをゲットしてジム用にするっっていうのは。もちろん、慕ってくれるんなら別ですけどね」
「サトルはポケモンの事をよく考えてるなぁ。生徒達も見習ってほしいよ、ヨーテリー!」
いやいや、そこまで言われてもねぇ?だって、タマゴからジム用のポケモンを育てたって、最初から役割が決まってるようなもんでしょ?すごい罪悪感がある。……まあ、そこらはポケモン達に判断を委ねるけど。
「そういや、サトルは行かなくてよかったのか?あの子達と一緒に」
「いやぁ……うちのデラさんの特性が《ほのおのからだ》でして……」
「ああ、タマゴが早く孵るのか」
「ええ、だからレポートを書くのにはちょっと難しいので」
「そんなに気にしなくても良いんじゃぞ?」
「そうですかね〜」
こうして、スクールでの時間は過ぎていった。その間教室では、リーリエちゃんがポケモンに触れないのを克服する一環でタマゴ係になることが決まったらしい。どうやって家まで運ぶのかと思えば、サトシが付いて行った。サトシが行くんだったら……何かハプニングが起きる気がするけど、考え過ぎかな。
「それじゃあお先に失礼しますね、ククイ博士」
「おう、今日もポケモンセンターに行くのか?」
「はい、プラスルも行きたいでしょうし」
「だったら、ポケモン用のブラシを買ってきて貰えるか?イワンコの奴がもうボロボロでなぁ」
「了解です」
イワンコは首の岩だったり、元気だったりでよくブラシが駄目になるから、よく買い換えるんだ。
「ボーさん、頼んだ」
「マンダ」
〜移動〜
「アローラ!」
「アローラ、サトル君。今日も来てくれたのね」
「はい、アローラに馴染むにはここが一番ですから」
「いつも助かってるわ。今日はいつもとは違うことをやって欲しいんだけど、良いかしら?」
何かあったのだろうか?
「何ですか?」
「強いトレーナーがバトルしてるのよ。どんどん運び込まれてくるから、バトルして少し引き止めておいてほしいのよ」
えぇ……そう言う感じか。バトルか〜、久しぶりだな。
「分かりました。相手はどんな人ですか?」
「サトル君もあったことある子よ」
「え?」
〜〜〜〜〜
というわけでやってきましたバトルフィールド。俺の知ってる人って言ってもアローラに来てからまだあんまり知り合い増えてないんだけどな……
「次の相手はあなた?」
ん、どこかで聞いた声だな。
「ああ、ジョーイさんから頼まれてな……って、君は……」
「え?……あっ!サトルさん!」
バトルをしていたのはこの前キテルグマから助けた女の子だった。
「君がバトルをしてたのか?」
「はっ、はい。修行のつもりで……」
へぇ……てことはマイナンでバトルしてたのか?
「プラスル出ておいで」
「あっ、じゃあ私も。マイナン!」
「プラッ」「マイッ」
お互いにポケモンを出す。
「遊んできて良いぞ」
「行っておいでマイナン」
おお、尻尾を合わせて電気出してる。
「さてと、トレーナー同士だしとりあえず……やろうか」
「ッ!はい!」
目と目があったらポケモンバトル!とまでは言わないけどな。
「今回は……let's goシャンデラ!」
「……!」
やる気は十分だな。
「お願い、ワカシャモ!」
「シャモ!」
お〜、なんかホウエンって感じだな。
「わあ〜見たことないポケモンだ。あの……図鑑で見て良いですか?」
「ああ、どうぞ」
「ありがとうございます!えっと…………シャンデラ、ゴースト・ほのおタイプ……ゴ……ゴーストタイプ!?」
あ〜、そういえばゴーストタイプ苦手って言ってたな……
「魂……吸い取られるんですか?」
「シャモ!?」
「へ?あっ、ああ、そういえばそんなこと書いてあったな。しないさ、なあシャンデラ?」
「………!!」
「しないってさ」
俺の図鑑はロトムに渡したからなぁ……今更だけどバトルの時はフルネームでポケモンのこと呼ぶからな?
「じゃあ始めよう。審判は……プラスル!審判やってくれるか?」
「プラ〜」
「1匹戦闘不能になったら終了でいいかい?」
「はい!」
「プラ〜……プラ!!」
プラスルが腕を振り下ろし、バトルが始まった。
「ワカシャモ、気合い入れていくよ!【にどげり】!!」
「……へ?」
「シャ〜モ!!」
ワカシャモがシャンデラに向けて飛び、蹴ろうとしてくる。…………え?
「シャモ!?」
そして案の定シャンデラの体を貫通しダメージは入らない。いやまあ、ゴーストタイプにかくとうタイプの技は効かないし。諦めずに放つ二度目の蹴りももちろん体を貫通した。
「どうして!?」
「かくとうタイプの技はゴーストタイプには効果がないんだけど……」
「え!?……あっ、そうだったぁ……」
ドジにも程があるだろ……
「じゃあ次は俺からだな。シャンデラ【シャドーボール】」
「……!」
自分の蹴りが効かないことに驚いていたワカシャモは避けることができず、食らってしまう。
「シャモォ……!」
「ワカシャモ、大丈夫!?」
「シャァモ!」
なかなか耐久力あるな。特攻がアホみたいに高いシャンデラの一撃を耐えるとはね〜。
「かくとうタイプが効かないんだったら……ワカシャモ、【ひのこ】よ!」
「シャモ!!」
「シャンデラ、かき消せるな?」
「………」
一瞬こちらを向いて頷き、腕?の炎でワカシャモの【ひのこ】をかき消す。
「うそ……まだまだ、【つつく】!!」
「…ッ!速い!?」
「シャ〜モ!!」
先ほどよりスピードが上がったワカシャモがシャンデラに向かう。俺はそのスピードに驚きシャンデラに指示を出すのが遅れてしまった。
「………!?」
「シャンデラ、大丈夫か!」
「………!」
結構なスピードで突かれたからダメージがあるな……
それよりもあのワカシャモ……まさか《かそく》持ちか。すごい珍しい個体だな。しかももともとスピードも速いし……
「なかなか強い。びっくりしたよ、ワカシャモのスピードには」
「ありがとうございます。この子の自慢の1つです!」
「シャモシャモ!」
特性のおかげでもあるってことは気づいてないか。まあ関係も良好だし、そうだな……改善点は、バトルスタイルを確立することと知識量を増やすことってところかな。良いねぇ、俺も最初の頃はああいう初々しさがあったな。何度プラスルとタツベイ(今のボーさん)に迷惑かけたか……
「まあ、そろそろ終わりにしようか、シャンデラ、【あやしいひかり】」
そろそろって言ってもあんまり時間経ってないけどな。
「シャ……モ?シャ〜モ〜?」
「こんらん状態……ワカシャモ、目を覚まして!!」
「【れんごく】だ」
「………!!」
俺がそう指示するとシャンデラはワカシャモを覆うように炎で包み込む。
そしてその炎が消えると……
「ワカシャモ!?」
その場に倒れ、目を回したワカシャモの姿が。
「プラッ!プラプラッ、プラ!」
多分、「ワカシャモ戦闘不能、よってこの勝負シャンデラの勝ち!」みたいなことを言ってるんだろう。
「大丈夫ワカシャモ?」
「シャモ……」
「これを食べさせてあげて。オボンのみだよ」
「あっ、ありがとうございます!ほらワカシャモ」
「……シャモ!」
「デラさんもお疲れ様。はいこれ」
ワカシャモが復活したのを確認してデラさんにオボンのみを渡す。
「………♪」
最近まともなバトルさせて無いからな。ご機嫌だ。
「一応、ジョーイさんに見せたほうがいいよ。ジョーイさんがいうには、連戦してたんでしょ?」
「はい……そうですね。ちょっと行ってきます。マイナン、ちょっと待っててね」
「マイ!」
そしてワカシャモをボールに戻してポケモンセンターに走っていく。
「ふぅ……バトルしたのはカキ君としたのが最後だな。次は……ヨ〜さんにしよう」
夜中に各自で特訓はしてるみたいだけど、やっぱ鈍ってそうだからな。
「プラッ」「マイ〜!」
「完全に懐かれたなプラスル。ていうか、色違いが2匹いる場面ていうのもそうそう見ないな。ロトムは残念がるだろうな」
さっきからマイナンがプラスルに飛びついてじゃれついている。なんかサトシのピカチュウに飛びつくトゲデマルみたいな感じだ。
「デラさんありがとう。戻っていいぞ」
「………」
頷いてボールに戻ってくれる。
「サトルさ〜ん」
「戻ってきたね。ワカシャモは?」
「大丈夫だと思います。ジョーイさんも簡単なチェックだけで終わるって言ってましたし」
「そうか、良かった。そういえばなんで俺の名前を?言ったっけ?」
あった時もそうだが、やっぱり名乗った記憶が無い。
「この前助けてもらった時に、ジョーイさんから聞いたんです。……あっ、自己紹介がまだでした!」
「フッ、そういえばそうだったね」
たしかにこの子の名前知らないな。
「改めまして、私はモミジって言います。13歳でホウエン地方のコトキタウン出身で、アローラには修行で来ました!」
「うん、ありがとう。じゃあ俺もだな。俺はサトル、15歳でカントー地方のマサラタウン出身。今はこのメレメレ島のポケモンスクールで教師をやってるんだ。よろしくな」
「はいっ、よろしくお願いします!」
笑顔が眩しい、雰囲気だけでいい子だってよくわかる。
「バトルフィールドでっていうのもなんだし、中に入ろうか。プラスル、行くぞ〜」
「プ……プラァ……」
ハハ、マイナンと遊ぶのに疲れたか?最近ぐうたらしてるお前にはいい刺激だろ。
「あっ!こらマイナン、プラスルちゃんに迷惑かけちゃダメでしょ?」
「マイ?マイィ……」
「大丈夫だよ。プラスルも楽しそうだったしな」
「プラッ」「マイマイ!」
尻尾を合わせることで電気がバチバチしてる。なんかレックウザとデオキシスの映画でこんな感じのあったな。……映画の舞台の街って行ったことないな。今度アルトマーレに行ってみるか。
そしてポケモンセンターの中に入った俺達にジョーイさんが近づいてきた。
「モミジちゃん。ワカシャモのチェック終わったわよ〜」
「シャモッ!」
「ワカシャモ!ありがとうございます、ジョーイさん」
「どういたしまして。ごゆっくり〜」
そう言ってジョーイさんは奥に行った。
さてはひと段落ついたから休憩しに行ったな?しかも言い方に他意が含まれている気がする……
「あっ、あの……」
「ん?どうした?」
「ギルガルドにこの前のお礼を言いたいんです。会わせてもらってもいいですか?」
「いいけど、大丈夫?ゴーストタイプ苦手じゃ無かったっけ」
「いえ、どんな相手でも助けてもらったのですから、苦手とか言えないです!」
おお、光が……後光が見える。根がむちゃくちゃ良い子だ。
「わかった。ガルさん、出てこい」
「………?」
「この前助けた子がいるだろ?お礼が言いたいんだって」
「……!」
思い出したらしいわざわざブレードフォルムになって手を叩いた。……器用だな。
「ギッ、ギルガルドさん!この前は助けてくれてありがとうございましゅ!」
あっ、噛んだ
「………ギルッ」
キャアアアアアシャベッタアアアアア!?
……成長が、成長が感じられる。モミジちゃんに感謝。
「……!!……///」
ベシベシと俺の肩を叩くガルさん。痛いって……
「恥ずかしいから戻りたい?モミジちゃん、もう良いのか?」
「はい、ありがとうございました!」
「いえいえ〜。ガルさんお疲れ様」
ガルさんをボールに戻す。
「ギルガルドさんの声ってカッコいいですね〜」
「やっぱり?俺的には人に自慢したいくらいなんだけど、本人が恥ずかしがってるんだよ」
「へぇ〜 、もったいないですね〜」
デラさんとヨ〜さんは違う理由で声出さないけど、まあ本人達次第だしな〜。
「そういえば!サトルさんってすごくポケモンバトル強いですよね」
「そうか?俺レベルなら結構見たことあるよ?」
チャンピオン勢なんかもうキレが違うよね、プライベートはともかく。狂ったような石マニア、私生活が末期の金髪、放浪人、ドラゴンが好きすぎてヤバイ人………あれ、まともなのってカルネさんだけ?
いや、やめよう。石マニアとかは俺のこと察知していつのまにか近くにいたりするし、私生活が末期の金髪さんは考古学?神話学?(よく覚えてない)とかで色んなところにいるし……
まあ他には……ヒガナさんとか、大人気なくジム用ポケモンではなく本気出してきやがったシャガのジジイとか、他にももっといると思う、アラン君とか。そういや、俺ポケモンリーグって出たことないな。バッジもイッシュのしか持ってないし。
「世界って広いんですね。私もなれるかなぁ……」
「才能は充分感じられたし、これから経験を積んでいけばきっと凄いトレーナーになれるさ。俺の弟もそうだし」
オレンジリーグ優勝とか、カロスリーグ準優勝とかな。
「そ、そうですか?実感無いなぁ……」
「まあ、これからだよ」
凄い説教っぽくなってしまった。いやジムリーダーとしてはこういう方がいいのかもしれないけど……
「これからどうするんだ?」
「え?」
「ずっとここでバトルするっていうわけでもないでしょ?新しくポケモンをゲットしたりするのかなって」
「考えてなかったぁ……どうするマイナン、ワカシャモ?」
「マ、マイ?」「シャモ?」
考えてないんかい、てか2匹とも分かってないな。……ふぅむ。
「俺が教えようか?仕事があるから休みの日しかできないけどな」
「え……?良いんですか!!」
ガバッ!っと此方を向くモミジちゃん。
「ああ、若い子の才能が開花せずに散っていくのは本意じゃないからな〜」
「若い子って……サトルさんと2つしか違わないですよ」
すまんな。前世と合わせて17+15でもう精神年齢は32だ。実感無いし、前世と感覚変わらないから気にして無いけど。
「ハハッ、忘れてくれ。で、どうする?」
「ぜひっ!!お願いします、サトルさん!!」
今日、俺に弟子ができました。携帯番号も交換したけど別に他意は無いぞ?
あっ、サトシが言うにリーリエちゃんはタマゴを触れるようになったようです。野生のヤトウモリから守ったそうで。……おじさんは子供の成長が嬉しいよ。
……やめだ。虚しくなってきた。
「プラッ…」
何やってんだみたいな目でこっちを見るなプラスル。色々あるんだよ。……ネタが無えんだよ!!
終わり方が雑ですいません……試験一週間前でまともな思考が出来ていないんです(言い訳)
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