サトシの兄な転生者   作:ゼノアplus+

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「ドイデ……ドイデェ……(私とコジロウの出会い……もしかして全カット?)」

「そうらしいぞヒドイデ。どうやらサトルのやつの活躍はなかったからだそうだ。ひどい話だよなぁ全く」

「ドイデ!!ヒドイデ!!」


……すんませんby作者


アローラパンケーキレース

16話

 

 

「アローラパンケーキレース?」

 

「今度ハウオリシティで開催される年に一度のイベントです!!先生は出ないんですか?」

 

 

今日は普通にスクールの時間。サトシ達のクラスとは違うクラスで授業をしていた。そろそろチャイムが鳴るだろうという時に、このクラスの生徒の1人がアローラパンケーキレースというものについて聞いてきた。

 

 

「うーん……レースってことは優勝したら何かあるのか?」

 

「えっとぉ……なんだっけ?」

 

「僕知ってる!確か、1年間のアローラパンケーキの無料パスだ!!」

 

「へぇ、結構豪華だな。よし、俺らも出るかプラスル」

 

「プラァ……?プラッ!!」

 

「わぁ、私絶対に見に行きます!!」

 

「あ、僕も!!」「俺も行きたい!!」

 

「あたしは勿論レースに参加するわ!!」

 

 

学校の子って何故か授業で話題が出るとそこから派生して騒ぐよなぁ……いや、元気だからいいんだけど。

 

 

「はいはい、静かに!!他のクラスに聞こえない程度で喋りなさい。今日の授業はもう予定まで進んだからここまでだ」

 

「「「「「「はぁ〜い!!」」」」」」

 

 

毎回言ってるけどマジで素直でいい子達だな。

 

 

「先生〜プラスルと遊んでもいいですか〜?」

 

「いいよ。プラスル行ってらっしゃい」

 

「プラ〜」

 

 

ちょっと前まではたくさんの人に撫でまわされるから乗り気じゃなかったプラスルだが、最近は可愛がられてチヤホヤされるのを楽しんでいるらしい。

 

さて、アローラパンケーキレースね。検索検索っと……ふむふむ。へぇ……何段も積み重なったパンケーキをポケモンと協力してゴールまで運ぶのか。去年の大会は……アローラライチュウが優勝。あ、飛んで運ぶのありなんだ。じゃあプラスル以外でも出れる……って、人がポケモンの乗っているカートを引くのか。ボーさんとヨ〜さんは無理だな。軽く3桁は重量あるし。デラさんはまずパンケーキを持てない。プラスルは……体格的にキツイか。じゃあ、ガルさんだな。体重もちょうど良いしパンケーキも持てるし、決まりだ。

 

 

カ〜ンカ〜ンカカカ〜ン

 

 

「よし、今日の授業は終わりだ。日直、挨拶を頼む」

 

「起立、礼!!」

 

「「「「「「ありがとうございました!!」」」」」」

 

「はい、お疲れ様。気をつけて帰れよ〜」

 

 

教室を出て職員室に戻った俺は早速ククイ博士にきいてみた。

 

 

「ククイ博士、さっき生徒からアローラパンケーキレースの事を聞いたんですが、誰でも出場可能なんですか?」

 

「おお、そうだぞ。去年は確か……ノアさんが優勝したんだった。パンケーキ屋のな」

 

「ライチュウのトレーナーですか?」

 

「ああ、ノアさんのところのパンケーキは最高に美味いんだ。そうだ、今日は買い出しの後にサトシを連れて寄ってから帰るか。どこかの居候さんのお陰で余裕があるしな」

 

「あはは……それと同じくらいどこかの居候たちのお陰で食料を消費してますけどね。了解です、じゃあサトシを連れて来ますね」

 

「頼んだぜサトル」

 

 

 

 

〜放課後〜

 

 

 

 

「よし、買い出しはこれで終了だ」

 

「博士、こんなに買って大丈夫?」

 

「食いしん坊の居候がたくさんいるからな〜」

 

「あはは……」

 

 

街のスーパーで買い物をしたククイ博士、俺、サトシは途中にあるパンケーキ屋の前で立ち止まった。へぇ……ここが。

 

 

「ちょっと休憩してくか」

 

「やったぁ!!」

 

「……お金足りたかな?」

 

「プラァ……」

 

 

頭の上でペチペチと俺の頭を叩くプラスル。こんな時くらい気にするなと言われているようだ。

 

店内に入ると暖色系で統一された明るい店内が目に入る。これは……男1人じゃ来にくいな。いや、プラスルを連れてたら大丈夫か。

 

 

「いらっしゃいませ〜」

 

「ライライ〜」

 

 

お、アイツが去年の優勝者のライチュウか。……ほんとに浮いてるんだな。本物のアローラライチュウは見たことなかったから興味があるんだよ。パートナーは……このウェイトレスさんね。確かノアさんだったな。

 

 

「あら、ククイ博士」

 

「やぁノアさん。今日も賑わってるね」

 

「お陰さまで」

 

「あ!!アローラパンケーキレースだ!!」

 

 

サトシが壁に飾ってあるポスターを見て言った。なんだ、知ってたのか。だったら話は早いな。

 

 

「ぜひ出てみてね。すっごく楽しいから」

 

「兄ちゃん、出ようよ!!」

 

「俺はもともと出る予定だったからな。ガルさんと出るよ」

 

「プラァ〜」

 

 

そして俺たちは席に案内される。うわ、料理の写真やべぇ……軽く10枚はパンケーキが乗ってるぞ。これみんなよく食べれるな……いや俺も食えるけどさ。そしてプラスル。行儀が悪いから降りなさい。それと自分は出なくてよかった……みたいな声を出さない。ククイ博士にお前を出場させてもらうぞ?

 

注文をして程なく、パンケーキが運ばれてきた。ノアさんは両手に2皿、ライチュウは1皿を持っている。俺が頼んだのはフィラの実を使った赤いソースが香ばしい香りを放つパンケーキだ。フィラの実は辛いからパンケーキには合わないだろ、というそこの君。……メタいけどアニポケの飯はだいたい美味いから問題ないさ。……きっとね?

 

 

「「「いただきます…………美味いッ!!」」」

 

 

パンケーキの生地は一枚一枚がしっかり分厚いのに甘さが染み渡っている。しかもフィラのソースの辛さがその甘さを邪魔することなくベストマッチだ。おぉ……マジで美味いなこれ。

 

 

「プラ」

 

「ああ……悪いプラスル。はいあーん」

 

「…………プラァ!!」

 

「そうだよなぁ。マジで美味いよな」

 

 

どうやらプラスルもご満悦のようだ。両手をほっぺに当てて首をブンブン振っている。サトシや博士に食べさせてもらったピカチュウとイワンコも美味しそうな表情をしている。俺たちはそのままパンケーキをとても楽しんだ。……普通に一食分とった気分だよ。今度モミジちゃんにも教えてあげよう。いや、女の子だしもう知ってるかな。

 

食後、ノアさんの提案でアローラパンケーキレースの練習をすることになった。夕方、すぐ近くの公園に行きライチュウやピカチュウはパンケーキを運びながら走っている。浮いて走るライチュウは余裕そうに走破。パンケーキを背中に乗せ、バランスをとりながら走っているピカチュウは疲労困憊だ。……よし、俺も。

 

「let's goガルさん。じゃあ、はいこれ」

 

「………?」

 

「ああ、かくかくしかじか……っていうか記憶を覗いていいぞ」

 

「………」

 

 

パンケーキを渡そうとする俺に首を傾げながら、ガルさんは盾を持ってない右手で俺の頭を触って記憶を覗いている。

 

 

「………!!」

 

「お、やる気だなガルさん。じゃあ行ってみようか」

 

 

事情を理解したガルさんは俺からパンケーキを受け取って右手で持った。

 

 

「じゃあまずは、ここをぐるっと一周な。最初だからタイムは気にせず落とさないことに集中だ」

 

「………!」

 

 

ススス〜っとゆっくり俺が指定したコースを行っている。やはり右手に重心がよっているのか少しやりにくそうだ。半周くらいしたら慣れてきたのかすぐにバランスが良くなった。

 

 

「あら、サトル君のギルガルド凄いわね……初めてでここまで出来るなんて。今年はライチュウのライバルは多そうね♪」

 

「ライィ……」

 

 

ノアさんがガルさんの走りを見てウンウンと頷いている。隣で浮いているライチュウもガルさんを見ながら闘志を燃やしているようだ。

 

 

「ガルさん、目指せ優勝ッ!!」

 

「…………!!」キンッキンッ!!

 

 

盾を叩いて感情の高鳴りを伝えてくるガルさん。しかしパンケーキは崩れない……これがガルさんクオリティ。

 

 

 

 

〜レース当日〜

 

 

 

「ガルさん。コンディションは?」

 

「……!!」

 

「良いねぇ」

 

 

当日、受付を終えてサトシ達と一旦別れた俺はMCの説明を聞きながらガルさんと話していた。

 

コースは単純。まず人がパンケーキを持って中継地点まで行く。次にそこで待っている、自分のポケモンが乗ったカートを引きながら次の地点まで走る。そして最後は、ポケモン達がゴールまで走る。という三段構えだ。ガルさんの体重なら全然余裕で引けるので問題はない。

 

 

「サトルさん?」

 

「ん?……モミジちゃん。久しぶり」

 

「お久しぶりです!!この間はすいません」

 

「いやいや、手持ちの子の体調が悪かったんだししょうがないよ。良くなった?」

 

「あ、はい!!今日もその子でレースに出場するんです!!」

 

 

元気な笑顔で俺にそう言ってくるモミジちゃん。こういうイベント事もしっかり出るらしい。……そうだ、後でZリングを渡さないとな。

 

 

「出てきてアサナン」

 

「ナン」

 

「おぉ……力強い目だな。やる気バッチリだ」

 

 

モミジちゃんのモンスターボールから出てきたのはアサナン。【ねんりき】で浮いている。

 

 

「パンケーキも【ねんりき】で?」

 

「はい。でも集中力を使うから無理しないかが心配で……」

 

「ナン!!」

 

「はは、心配なさそうだ。アサナン、頑張れよ」

 

「ナンッ!!」

 

 

ガルさんを見ながら良い返事を返すアサナン。ガルさんも心なしかライバルを見るような目で見ている。

 

 

「じゃあガルさん、行ってらっしゃい。すぐに行くからな」

 

「アサナン、見ててね!」

 

 

俺達はパンケーキを受け取ってからスタート地点に行った。ポケモン達は一つ目の中継地点で俺達を待つ。どうやらカキ君達も出場するようだ。俺がこの前授業をしたクラスの子も何人か出ている。怪我しなければ良いんだが……

 

 

「よーい……スタートッ!!」

 

 

空砲が鳴り響いてレースが始まった。俺は少し早めに走って一番前に躍り出る。体力は衰えていないようだな。まだまだ現役だぜ俺は。なんたって15歳だからな!!なんなら発展途上だ!!」

 

 

「兄ちゃんはやッ!?俺も負けてらんねえぜ!!」

 

 

途中、平均台があり、後ろをチラッと見てみれば何人かが脱落していた。マーマネ君も脱落か……

 

 

「ガルさんッ、一位で来たぞ!!」

 

「……ッ!!」

 

 

障害物は何個かあったが軽く抜けて中継地点までたどり着いた。パンケーキをガルさんに渡して、俺はカートの紐を持って走る。……思ったより重い?

 

 

「サトルさん追いつきましたよ!!」

 

「うおっ?……モミジちゃん結構早いな」

 

 

気づけば、周りに他の出場者が少しずつ追いついてきていた。モミジちゃんのアサナンは両手でしっかりバランスをとっていた。

 

 

「俺たちはパンケーキレースに向いてないッ!!」

 

 

後ろからカキ君らしき叫び声が聞こえてくる。そりゃぁ……バクガメスの体重的に……運ぶのは無理だろうね。

 

 

そのまま特に順位の変動もなく、レースは最終局面へ。走り終わった俺はガルさんに激励の言葉をかけてガルさんを見送った。

 

 

「はぁ……はぁ……アサナン頑張って〜」

 

 

隣ではヘトヘトのモミジちゃんが膝に手を当てて呼吸を整えていた。

 

 

「おつかれモミジちゃん。はい、『おいしいみず』観客席に行こうか」

 

「ありがとう……ございます……ぷはぁっ!!い、生き返るぅ……」

 

 

俺が手渡した『おいしいみず』を飲んで少し回復したようだ。……人にも効果あるのかこれ?

 

観客席に戻ると、サトシ達はすでに戻っていた。

 

 

「あ、兄ちゃん、モミジも。こっち空いてるよ!!」

 

 

俺達を呼ぶサトシ。どうやら今までに何度かポケセンで出会ったりしているらしい。モミジちゃんも、スイレンちゃん、マオちゃん、リーリエちゃんのところに行って映像を見ながら話を始めていた。

 

現在の順位は1位ガルさん、2位ライチュウ、3位ピカチュウ。後ろにアサナンやアシマリ、アマカジ、ミミッキュが続いている。……ん?あのミミッキュって確か……ああ、あの人らも出てるのか。大方、優勝商品の1年間のパンケーキ無料券に惹かれたんだろう。

 

途中、ミミッキュがピカチュウに【シャドーボール】を放とうとしてアシマリとアマカジと一緒に退場してしまった。あの子の恨みは相当なものだな……流石ゴーストタイプ。

 

 

「あっ……ガルさん抜かれてるぞッ!!」

 

 

ここで言っても聞こえてないけど、言わずにはいられない。余裕そうな顔をしたライチュウがガルさんを抜いたからだ。ピカチュウもその様子を見て負けじと加速しガルさんを抜いた。ガルさんもその2匹を見て触発されたのか加速し2匹に並んだ。何気に後ろの方でアサナンが両手でパンケーキを持ちながら自分を【ねんりき】で浮かして移動している。何故か目を瞑っているが。もしやサイコパワーかなんかで周囲の様子が見えてるのか?先頭集団のガルさん、ライチュウ、ピカチュウに続いて次の集団は、アサナン、ネッコアラ、(ハリボテ感満載の)キテルグマだ。

 

 

「アサナ〜ン!!いっけ〜!!」

 

「ピカチュウ!!もっとだ〜!!」

 

「良い夢見てるかネッコアラ〜」

 

「ニャ……キテルグマ頑張れッ!!」

 

「ガルさん、ラストスパートだッ!!」

 

「ライチュウ、一気に決めるのよ!!」

 

 

各々が自分のポケモンに激励。しかし、キテルグマが突然、急激なスピードアップをしてガルさん達を抜いて一位になった。……なんでエンジンついてんだよ。見たらわかるだろ運営……あれ中身ソーナンスとニャースじゃねえか。……いや、おもしろいからもうちょっと見とこう。

 

 

「キィィィィ!!!!」

 

「ひっ!?」

 

 

そして響く鳴き声。コース前方から突然本物のキテルグマが現れてニセモノを破壊した。もちろん中身のニャース達は失格。

 

モミジちゃんが悲鳴を上げている。どうやらこのキテルグマ、この前モミジちゃんが襲われかけた個体と同じらしい。トラウマのようだ。モミジちゃんがすこしず〜つ俺の方によってきている。大丈夫だからね?

 

 

「ふっふっふ……今だガルさんッ!!ピカチュウ達が驚いている隙に……ってガルさん!?」

 

 

唖然として立ち止まってしまっているピカチュウとライチュウ。しかしガルさんは問題ない……と思っていたんだけど……どうやらキテルグマが出てきたときの風圧でパンケーキが吹っ飛ばされたらしい。ガルさん……お疲れ様。

 

目に見えて落ち込んでいるガルさんの周りに集まるベトベトン達。どうやら落ちたパンケーキはベトベトンが食べてくれるらしい。ゴミ処理みたいで悪い気がする。

 

 

「……あっ!!アサナン行っちゃえ!!」

 

 

気づけば、アサナンとネッコアラが一位争いをしていた。ピカチュウとライチュウも負けじと2匹を追いかけ、そして……

 

 

「決まったぁぁぁああああ!!これはッ!!……優勝は、ネッコアラですッ!!続いて2位はアサナン!!3位はなんとピカチュウとライチュウの同着です!!これは予想だにしなかった結果になりましたッ!!」

 

「あぁ……惜しかったぁ……」

 

 

モミジちゃんは悔しそうにしながらも笑っていた。楽しかったんだろう。さて、俺もガルさんを労いに行こうかな。

 

ずぅん……という効果音がつきそうなレベルで落ち込んでいるガルさん。

 

 

「お疲れ様。良く頑張ったな。今日はご馳走だ」

 

「…………ギルゥ」

 

「本当にお疲れ様。来年もアローラにいたらリベンジしような」

 

「………ッ!!」

 

 

来年、というワードを聞いてガルさんのテンションも戻った。おやおや……これは来年も出ないといけないな。

 

 

「よし!!早速帰って飯を作ろう!!今日はみんなでパーティーだッ!!」

 

「………ッ!!!!」

 

「プラッ!!」

 

 

勝手にボールから出てきたプラスルも一緒になって騒ぐ。そんな感じで、サトシや博士と一緒にワイワイと感想を言い合いながら家に戻った。




レース終了後


「モミジちゃんお疲れ様。アサナンもな。いいレースだったな」

「ナンッ」

「サトルさん、お疲れ様です」

「モミジちゃん、はいこれ」

「……これは?」

「ハラさんから預かった君のZリングだ。Zクリスタルは無いけど、とりあえず持っておいたらいいよ」

「これが……ありがとうございます!!」

「ああ、じゃあまた明日ね。どうせだし明日はワカシャモ以外の手持ちの子と一緒に特訓しようか」

「是非、お願いしますッ!!」

サトルの6体目は?

  • (ピカチュウ大好き)ミミッキュ♂
  • (海で出会った)プルリル♀
  • (いたずら大好き)カゲボウズ♂
  • (ポケヒロイン!)ムウマ♀
  • (タイプは被らないように!)ユキワラシ♀
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