3話
「アローラ、皆さん。サトシの兄です。お見知り置きを」
「「「「「「「……」」」」」」」
……え?何この空気。
「「うおぉぉぉぉぉ!!!!」」
サトシと色黒半裸君が目を輝かせて叫ぶ。なになにどうしたの?
「兄ちゃん、カッケェー!!」
「今の炎、まるでアーカラの山のようだ…」
「ハハッ!サトルのヤツ、最初っから【ぼうふう】のような勢いでやってくれるなぁ!」
「サトル?サトシのお兄さんって言う人ですか?」
「そうだ。今日からスクールの新しい先生になるからな〜」
あっ、ククイ博士フライング…
「「「「「先生!?」」」」」
「へ?兄ちゃんが先生?」
この子達仲良いな、息ぴったりだぞ?それとサトシ、目をメタモンみたく点にしてまで驚くなよ…
「サトルと言います。多分、君たちのクラスも受け持つからよろしくね」
「マンダァ!!」
突然のボーさんの咆哮に一同驚く。
「すごい…強そうなポケモン!!」
「カッコいい〜!!」
「迫力がすごい!!」
水の子とマオちゃん?と電気の子が寄ってくる。
「ボーマンダだよ。俺の、ポケモンの一体だな」
俺がそうやって3人に説明している合間に、サトシはククイ博士にさっきの炎の子のワザ…Zワザについて聞いていた。話を終えたのかサトシと博士はこちらにやってきて…
「2人とも、【メガトンパンチ】級にいいバトルだったぜ!サトルも、2人を助けてくれてありがとうな」
「いえいえ〜、片方肉親ですし、そっちの子にもなかなか面白い物を見せてもらったんで。なぁプラスル!あの炎、凄かったよな!」
未だボーマンダの背に乗っているプラスルに声をかけると、ひょこっと頭を出して、
「プラァ!!」
と、こちらに走ってきた。…相変わらず、プラスルが四つん這いで走ってくんの慣れんな〜
「プラスル、あの子たちのポケモンはこれから毎日会うことになるからな。仲良くなってこい」
「プラ」
ビシッと敬礼をするプラスル。腕が短くてただただ手を挙げただけになってるのはご愛嬌だ。
「ボーさんもありがとな。またよろしく」
「マンダァ」
「分かってるって、明日みんなでな」
「マンダ!!」
納得もしてもらったことでボールに戻す。なぜあんなに可愛いやつが、前世で悪役っぽいポジションにいたのか…
「…ん?」
「どうしたサトシ?」
「今、ポケモンがいたような気がして…」
ポケモン?そこら中にいるだろ?
「飛んでたんだ。黄色くて鳥みたいで…トサカ?があって…」
はぁ?…ソイツは…まさか…
「まさか、カプ・コケコ?」
ククイ博士がそういった。サトシよ…お前またか…
「メレメレ島の守り神、カプ・コケコを見たのですか?」
「守り神?……さっきの博士の話の島巡りの……」
はぁ…つくづく伝説や神と呼ばれるポケモンに縁があるようだな… 頼むから危ない感じにならないでくれよ…
〜夜〜
俺たちは母さんと合流して、夕食をとっていた。サトシは母さんに今日起こった事を凄く楽しそうに話していた。
「何か良いことあったの?」
「え?」
「だって元気に疲れてるもの」
……やっぱ、母さんには敵わないねぇ、なぁ、サトシ?」
「今日はホントに楽しそうだったもんなサトシ」
「うん!だからさ、先生としてアローラ地方に残る兄ちゃんが羨ましいぜ!!」
サトシ…
「ケーコー!!」
「あれは……」
鳥っぽい声が聞こえた後サトシはピカチュウを連れてレストランを飛び出していった。
「アイツ……はぁ、母さん、連れ戻して来るよ」
「良いわよ。それよりさサトル?」
「ん?」
……まあ、言いたいことはわかるよ。
「サトシのこと、お願い出来る?」
「任せろ」
言われなくても分かってるさ、母さん。
その後、腕にZリングとデンキZをつけてきたサトシに勝手にどこかに行くなとゲンコツを一発入れて許しました。カプ・コケコさん、変なことしないでいただきたい…
〜翌日〜
「凄いんだよククイ博士の家!地下にはね、トレーニングルームまであるんだ!」
朝っぱらからサトシは元気だな。サトシはテレビ電話で母さんと会話している。
今俺たち兄弟がいるのはククイ博士の家だ。サトシがアローラに残ることが決まって、最初は俺の借りてる宿で共に住もうとしたのだがククイ博士が研究を手伝う代わりに、と家に住まわせてくれたのだ。…ついでに俺も。よって、宿はキャンセル。浮いた経費はククイ博士に納めた。俺はあまり食べなくても大丈夫だが育ち盛りのサトシはめっちゃ食うからな。少しでも宿代になってくれればいいのだが…
あ、俺は普通にスーツに着替えてて会話に参加していない。…暑いのにスーツ着る方がおかしい気もするけど…かといって周りに合わせようとすれば、裸に白衣のククイ博士、アロハ…アローラシャツを着てる校長など、ろくな服装の人間がいない。結果無難なスーツになった。…経費で…落ちなかったんです。
「サトシもう行かないと遅れるぞ?」
「ええ!?兄ちゃん早くいってくれよ!ポケモンスクール今日からなんだ。行ってきま〜す!!」
「行ってらっしゃい。楽しんできて!」
サトシとピカチュウがダッシュで出て行く。
「あなたは行かないでいいの?サトル先生?」
「やめてよ母さん。俺は、サトシが荒らしてないかと鍵をかけないといけないからね。ボーさんに頼んだらすぐ着くし」
「そう…サトルも気をつけて行ってらっしゃいね。サトシのこと、よろしく頼むわ」
「うん。じゃあ、行ってきます」
そして通話を切る。
「プラスル、行こうか」
「プッラ!」
「部屋良〜し」
「プラ〜」
俺に合わせてプラスルも指をさしながら言う。
「洗濯物良〜し」
「プラ〜」
「鍵良〜し」
「プラ〜」
全てオッケ〜 さてと、
「みんな出てきて」
俺は4つのボールを投げた。
「マンダ!!」
「……」
「……」
「……」
もはやおなじみボーマンダのボーさん。初登場の無言三人衆、上からギルガルドのガルさん、シャンデラのデラさん、ヨノワールのヨ〜さんだ。ポイントはヨ〜さんって伸ばすところだ。ちなみに無言だが仕草は大きいし表情で感情はわかりやすいぞ。
「みんな今日からもよろしく!!また違う地方で慣れないかもしれないけど少なくとも俺の生徒たちとそのポケモンはいい奴らだから仲良くしてやってくれ」
「プラッ!!」
と敬礼になってない敬礼をするプラスル。
「マンダァ!!」
アローラの空を知ってしまった空飛び厨、ボーさん。
「……!!」
キンキン!と気合を入れて盾を鳴らすギルさん。…【つるぎのまい】まで使わないで。PP減るから…
「……」
腕?をフワンフワン上下に動かしているデラさん。ついに回り出した。
「……?」
寝てたな。って誰でもわかるほど寝ぼけてるヨ〜さん。多分話も聞いてないんだろなぁ…。アローラの日差しでお茶を飲みながら(腹の口から)日向ぼっこする様子が目に浮かぶ。
「じゃあ行くか、後でまたすぐ出すからよろしくな」
ボーさんとプラスルを残し、無言三人衆を戻す。言い忘れてたが必要があればプラスルもボールに戻るからな?
「じゃあボーさん今日もスクールまでよろしく」
「マンダァ!!」
少し飛んでいて、下を見るとピカチュウと競争してるっぽいサトシ。…スーパーマサラ人てすげぇな。ポケモンとスピードで張り合えるんだなぁ… 俺はそんなことできなかったから普通にマサラ人だったけど。
あっ、アローラの風は気持ちいいですね。
本人は気づいていないが、ポケモンに追いつけなかったといってもそれは手持ちの鍛えられているポケモンと比べた結果であり、普通レベルのポケモンなら余裕で追いつける。スーパーマサラ人の血は先にサトルに宿っているのだからね、仕方ないね。
オリジナルヒロインの相棒のマイナンは?
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通常
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色違い