五等分の結末   作:のんびり+

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はい、どうものんびり+です、
五等分の花嫁にハマりました。
推し? みんなかわいいです!
今回はプロローグです。
それでは、のんびりしていってね!


プロローグ

『えぇ!? 結婚指輪って、普通忘れないでしょ!?』

「すまん……俺も細心の注意を払ってはいたんだが……」

 電話越しに溜め息をついて、声の主は仕方ないといった様子で返事を返す。

『わかったよ。そっち着いたら渡しに行くね』

「あぁ、ありがとうな」

 彼はそこで電話を切り、何とか最悪の事態は回避することが出来たと安堵の息を漏らした。もしも、このことが"彼女"に知られていたらと思うと……。

 彼はおぞましい想像に身震いし、(かぶり)を振ってそれを打ち消した。そして、先程の電話相手である妹に、心から感謝し涙した。

 

 気を取り直そうと、彼は鏡に映った自身の姿を観察してみた。

 顔はいつも通り、別段変わったところはない。だが、身に着けているタキシードのせいか、全体的に少し大人びて見える。まあ、実際に大人なのだから、大人に見えて当然なのだが。

 それでもやはり、この服装は、外見だけではなく雰囲気すらも彼により一層深い品格を宿らせている。さながら英国紳士のようだ。

 そんな自分に何だかむず痒くなった彼は、一度鏡から目を離して、今頃は別室でドレスアップしているであろう"彼女"のことを考えた。

 結婚式の花形は、やはりウェディングドレスに身を包んだ花嫁だ。純白のきらびやかなドレス姿で、バージンロードを歩く花嫁……。きっと、誰もがその光景に目を奪われることだろう。

 自分でもこんなに見違えたのだから、"彼女"のウェディングドレス姿はそれこそ輝いて見えるに違いない。彼はその情景を思い浮かべ、胸を高鳴らせた。

 ふと鏡に視線を戻すと、気色悪いニヤケ顔があった。

 危ない危ない、人がいなくて良かった……。彼は表情を元に戻し、椅子の背もたれに寄りかかる。

 

 ……それにしても、まさか、自分が結婚とは。しかも、相手が"彼女"だなんて。

 高校生の俺に言っても、信じられないだろうな。あの頃は、「恋愛は学業から最もかけ離れた愚かな行為」と思っていて、勉強のことしか頭になかったもんだ。

 そんな在りし日の俺に、例えばこう言ってみる。

「なあ、高校生の俺。お前はこれから大変なことに巻き込まれる。それはそれは大変なことだ。でも、おかげでお前は大切なことをたくさん学ぶ。もちろん、恋愛もだ。お前はいつか、あの五人の中の誰かと結婚するんだぞ」

 そんなことを告げられた高校生の自分が取り乱すさまを想像して、彼は小さく笑った。

 

 気づけば、あっという間だったな。

 彼は懐かしそうに目を細めて、自分が送った波乱万丈な日々を思い出していた。あの、忙しなくて、騒がしくて、目まぐるしくて、楽しかった日々を。

 湯水のように湧き出る懐かしい思い出に、口元を緩ませながら、彼の意識は徐々にまどろみの中へと(いざな)われていった。

 

 

 

 ――夢を見ていた。

 "彼女"と出会った高校二年の日、あの夢のような日の夢を。

 

 

 




はい、導入部分が終了したので、次回から個別ルートでの話となります。
最初の花嫁は、あの人です!
それでは次回も、のんびりしていってね!
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