ダイヤのA 熱血右腕   作:ニャン吉

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第1話

side栄純

 

俺は今、青道高校の練習を見に来ている。

色々回って今はブルペン。

 

「沢村君。今、ここで投げているのは青道高校のエースの1年生。貴方が来年ここに来れば先輩になる吉川夏樹君よ。そして彼の玉を取っているのも同じく1年生の御幸一也君。2人は青道高校のバッテリーなの。」

と高島さんが言っていた。

 

エースの投げる玉は横から見ていても迫力のあるボール。

一球一球に集中しているのがわかった。

言葉を失っていた。

 

 

side夏樹

後ろから視線が凄い。

仕方が無いか。

 

俺はマウンドを降りて

「すまん。一也少し待ってくれ。」

と一言声を掛ける。

「はいよぉ」

と声が返ってきたのを確認して後ろを向く。

「高島先生。隣にいるのは誰ですか?」

と聞くと高島さんが

「そうね。彼は沢村栄純君よ。一応見学でここに来ているの。」

「そうですか。」

と言って俺は隣にいる沢村に声を掛ける。

「よろしく沢村君。」

と言って右手を差し出すと高島さんが

「沢村君は左投げよ。」

と言ったので

「なら沢村君。左手を見せてくれ。」

と言って左手を出させる。

沢村君が手を差し出すので手を触ると

「まだ柔らかい・・・ボールの握りがめちゃくちゃだ。

高島先生。ここにいるという事はスカウトですか?」

と聞くと

「そうね。今はその為の見学よ。」

と答えてくれた。

「東先輩には合わせましたか?」

と聞くと

「この次よ。」

と言っていた。

「ならこの後で俺が一也と組んで東さんと毎日恒例の3打席勝負をするので良ければ見せてもいいですよ。」

と伝えると

「そうね。そうさせてもらうわ。」

と答えてくれたので俺は再び一也を座らせて投げ始めた。

 

 

side高島

「沢村君。彼の手を見たかしら?」

と聞くと沢村君は

「ウッス。」

と答えた。

「彼が言うにはね。ピッチャーって言うのは手のマメだそうよ。いい投手って言うのはマメが無くて硬い皮膚をしているそうなの。・・・正確に言うとマメが無くなって硬い皮膚のみが残るだけでそれを超えるには爪や皮膚のケアが必要らしいわ。

彼は爪のケアと皮膚のケアを欠かせないの。爪と皮膚を毎日削り爪は決まった長さと滑らかさを・・・皮膚も決まった硬さを維持しているそうよ。」

と教えると沢村君は無言のまま夏樹君を見ていた。

 

 

side夏樹

Aグラウンドへ行くと東先輩が準備を終えていた。

「なんや夏樹。今日は少し遅いやないかい。」

と言われた。

「すいません東先輩。来年後輩になるかも知れないやつがいるんで青道高校のエースを見せようと思いまして」

と言うと

「そうかい。ならワシも頑張らんとな」

と言って打席にたった。

 

俺のフォームはメジャーリーガーのマエケンにそっくりらしい。

 

昨日一也に俺の能力をパワプロ風にして見せてもらった。

その結果が

 

投手

球速 スタミナ コントロール 投打

149 A B 右左

 

変化球 変化量

ツーシーム

スライダー 4

ドロップカーブ 5

フォーク 4

チェンジアップ 1~3

シンカー 2

シュート 2

 

 

特殊能力

・勝ち運

・ノビA

・キレ〇

・ピンチA

・クイックC

・威圧感

・奪三振

 

野手

外野

弾道 ミート パワー 走力 肩力 守備力 耐エラー

3 B B A B C C

特殊能力

広角打法

レーザービーム

盗塁B

走塁B

チャンスC

対左投手A

アベレージヒッター

アーチスト

 

 

 

らしい。

過大評価って感じが凄いが一也曰くそうらしい。

嬉しいがそうらしい。

 

とりあえずとの結果は3打数1安打で引き分けだった。


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