ダイヤのA 熱血右腕   作:ニャン吉

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第6話

沢村は

初日寝坊で朝練遅刻

監督に謝罪無し

エースになる為に来たと宣言

遠投でホームベースからバックネットに届けばいい

ムービングボールで届かず

暇なら走ってろ

走り続ける事数日

 

春の関東大会2回戦

丹波さんが先発の日。

丹波さんの乱調で敗退。

 

 

投手が足りたい!

1年生で使えるやつはいないか!

 

現在に至る。

 

因みに俺は一也と一緒に下半身を鍛えていた。

なぜなら

以前、俺が一也に関東大会までにホームランを2本打ったら夏大会までに160キロを目指すとやくそくしたためである。

そしてそれと並行して変化球も習得中。

 

SFF(スプリット・フィンガーズ・ファスト)

 

日本人メジャーリーガーがよく利用する変化球だ。

一応俺は背が高いから高い所からボールを投げ降ろそうと思えば投げられる。

その為、変化の角度が下を向き落差が上がる・・・そんな予定だったんだが。

 

「夏樹。」

「はい。」

「SFFの曲がり方を調整出来ないか?」

「なんで?」

「変化の角度がえげつなくてストライクに入らん。フォークなら完全に制御出来ているのにSFFはまだ調整が効かない。だったら少しずつ変化を遅くするしかない。」

「最も。問題点の提示を」

「変化始めが少し早いからリリースの調整」

「他は?」

「無い!」

と言われてビックリ

「俺は今まで低くて入ってないと思っていたんだが?」

と聞くと一也が

「変化のタイミングが早いから低く見えるだけ。」

と言われた。・・・なるほど。

 

「一也。投げ込み序でにSFFの強化。ブルペンに行くぞ。」

と言うと一也は

「なら、投手目線と横から、捕手からの目線で影像が欲しいな。」

と言って来た。

なので

「任せろ。唯に頼んどく。」

「了解。30分後にブルペンに集合な。」

と言われたので俺は急いで唯を探して説明、カメラを高島さんに3台と3脚を3台、ついでにスピードガンを借りようとすると部長が1年生対2軍の試合に監督が持って行っているとの事。

高島さんが終わったら持ってきてくれるそうで

 

 

ブルペンにて投げ込みが始まった。

俺と一也の投げ込みはいつも唯が近くにいて話し合いの要点を纏めてもらい、だいたい2時間くらいかけて100~120球投げる。。

10球、同じ球種をげ投げたら2人で問題点の模索と改善の方法を考える。

2人でわからない時は唯に纏めてもらったメモを元に監督に指導を受ける。

 

この繰り返しを去年、1軍に上がってからやって来た。

 

 

今日は

ストレート

SFF

ストレート

ドロップカーブ

ここで監督がやって来た。

そして今。

 

「吉川。今日のこのピッチングでの課題はなんだ?」

と聞かれて

「SFFの調整とストレートの最高球速と平均球速の測定とコントロールです。」

と答えると

「ならば今日はSFFを30球と残りはストレートにしろ。SFFは本来ならばストレートよりは肘に負担が大きい。一球一球に集中して取り組め。」

と言われた。

「はい。」

そう答えて俺がマウンドに戻ると監督は一也にSFFの問題点を伝えている間に俺は唯にビデオを見せてもらう。

 

「夏樹君の投げるSFFはやっぱり少し落ち始めが早いから落とす所を遅くした方がいいと私は思うな。離す所を遅くしたりとかしてね。」

と言ってくれる。

「なるほど。確かにビデオを見る限りだと落ち始めが早いな。今の意識が叩き付けるだから平行に投げるというイメージにしたらどうなると思う?」

「何とも言えないかな。試してみないと。」

「わかった。」

と言うと一也が監督との話を終えたらしい。

 

SFF一球目

今までの叩きつけるイメージから地面と平行に投げるイメージに変えて投げてみる。

 

 

すると

一也の構えた低めに見事に行くが横があわせられない


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