ダイヤのA 熱血右腕   作:ニャン吉

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第9話

帰りは結果を言うと3人とも俺に抜かれて3人が普段しているランニングにタイヤを追加で1つという事になった。

 

あれから少しして

少し前にあった春の西東京予選大会で

準々決勝で市大三高と当たり俺は完封勝ち

だがその次が問題だった。

丹波さんの大炎上。

川上も続く様に炎上し2人で6回ともたずに負けたと言う結果があった為に1年生対2軍の試合が行われた。

 

恐らくは投手探し。

2番手3番手当たりを探すんだろう。

俺が言うのもなんだが俺が去年からエースを張ってるけど今までの青道高校には絶対的なエースがいなかった。今も丹波さんがまあまあいい投手ではあるが1試合全て任せられるかと言われればNOという投手しか俺以外いないのだ。

まぁ俺も全試合で完封出来るわけでは無いが都内ならば稲代の鳴との投げ合い以外ならスタミナを切らす事は無いだろうし今後は鳴との投げ合いでもスタミナを切らす事は絶対に無い。それだけの実力を付けた自身はある。

 

まぁとりあえずこの試合の結果は2軍の勝ち。

東条が1年生チームで先発をやっていたが俺が教えたフォークを適所に使いながら増子さんを敬遠して、2イニング無失点。その後は何人かの投手は捕まって打たれたが最後の2人

 

降谷が1球で一軍入り

増子さんはスタメンに復帰だ。

沢村はそれなりの好投で二軍入り

他の二軍入りメンバーは

東条に金丸、小湊・・・亮介さんの弟だ。

 

 

翌日

 

俺はブルペンに一也に唯といる。

 

「ラスト10!」

と俺が伝えると一也が

「了解!」

と返事をする。

 

 

投げ終わると一也が

「夏樹。今日の球はいつもより伸びてたな。」

と俺に言ってきた。

「でもその伸びたストレートをコントロールしきれなかった。」

と伝えると

「なら、明日もまたブルペンだな。」

と笑いながら返してきた。

「そうだな。

それじゃあ俺はバッティングに行ってくる。」

そう言って俺は急ぎ足でバッティングに向かった。

 

side一也

今日の夏樹の球は今までにないくらい伸びてきたな。

「夏川。少しいいか?」

と俺がマネージャーで夏樹の彼女の夏川に声を掛ける。

「どうしたの御幸君?」

「夏樹の球速はどの位だった?」

と聞くとノートを取り出して今日の全球速を見せてきた。

 

「いつもより遅かったのか?」

「うん。いつもより遅かった。・・・でも速かった。」

「映像は?」

と聞くとバックからビデオカメラを取り出す。

昨日のやつと見比べる。

腕が昨日よりも縦になってる。

「このカメラを少し借りてもいいか?」

「いいけど何に使うの?」

「クリス先輩と違いを見て結果をあぶり出して夏樹に伝える。」

そう伝えて俺はクリス先輩の元へ走った。

 

 

リハビリから戻って来たクリス先輩を見つけて俺はビデオを見せる。

 

わかったことは3つ。

1つ目は回転がより縦回転になった事。

2つ目は縦になった事で横のコントロールがしきれなかった事。

3つ目は少し窮屈になった事で球が遅くなった事。でもこれはもしかしたら逆にいい事かもしれない。

 

結果が出て俺は部屋で夏樹と話をした。

 

「夏樹。今日の投げ方に違和感は?」

「特に無いな。突然どうしたんだ?」

「少し前までクリス先輩と夏樹のフォーム撮ったビデオを見て話をしていたんだけどよ、前より腕が縦に回転していたんだ。」

「それはいい事じゃあないのか?」

「いい事だけど球速が遅くなっただろ。でも実際は速く感じたんだ。今まで以上に。」

「平均は?」

「146」

「普段は?」

「148」

「誤差じゃねえのか?」

「普段から差があればな。」

「なるほど。練習から平均に差が出ていたと。」

「そういう事。それに今日は1度も150を越えなかった。」

「マジかよ。でもこのままいくぜ。最後に少し掴んだものがあるんだ。」

「・・・わかった。でも」

「ああ・・・わかってるよ。イメージが前と同じ奴も練習しとく。」

「ちなみに今までのイメージは?」

「背負い投げ」

「今日は?」

「餅つき」

「ププ━━ッッ!!!なんだよそれ。」

と話していると東条が声を掛けてきた。

「夏樹さん。御幸さん。その話、自分も加わってもいいですか?」

「「いいぞ。」」

「ありがとうございます。それでイメージが餅つきってなんですか?」

「そのままだよ。たたき落とすんだ。ボールを握り潰す感じで。」

「それをイメージって言うんじゃないのか夏樹?」

「確かにな。でも一言で言うと餅つきなんだよ。」

「握り潰して叩き付ける。餅つきのイメージ。夏樹さん。俺は投げる時に。ミットを押し込む感じなんですけど・・・」

と話は続いた。

 

結果

 

夜更かしになった。


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