カズマたちは、キリトたちの結婚式で役割を頼まれた。
カズマは仲人を...
ダクネスは司会を...
めぐみんは、カズマたちのパーティーを代表して祝辞を述べる役割を...
そして、アクアは司祭の役割を...
「ふ、ふ、二人の...で、で、出会いは......アレ?そう言えばあの二人ってどうやって出会ったんだ?俺、知らないぞ?」
「こ、こ、こ、こ、こ、この度は、お集まり頂き...誠におめでたい...いや違うな?」
「ふ、ふ、ふ、ふ、二人とも、この度は、おめでとうございます...」
今、カズマたちは結婚式の予行演習を行っているが...勿論グダグダだった。
「ちょっと...こんなんで...大丈夫なのかしらね?」
そんな三人の様子を、ソファーに寝転がりながら見ていたアクアが呆れながら言った。
「う、うるさい!って言うかアクアこそ大丈夫なのかよ?練習しなくて...」
自覚はあったのだろう...カズマは動揺しつつも練習もせず余裕のアクアを心配する。
一応、友人のキリトたちの結婚式なのだ。
出来れば、良い思い出にしてやりたい。
...と言うより、アクアがなんかが司祭役なんてやって、失敗した時...
怒ったアスナを敵にしたくない...
そんな恐怖に刈られての言葉だ。
「ハァ?私を誰だと思ってるの?アクシズ教の女神アクア様よ?カズマ達と一緒にしないでくれる?もう、とっくに段取りは覚えたわよ?そんな事もわからないなんて、超ウケるんですけど。ぷ~クスクス。」
アクアは、余裕の態度を崩さない...
それを見て、益々不安になるカズマ。
「わ、私だって、領主代理として、完璧な司会をしてみせるぞ。」
ダクネスは、アクアの言葉にそう言って反論する。
めぐみんは、そんな周囲の騒ぎに気づかず、未だに練習を続けていた...
そんな中、屋敷に訪問者が訪れた。
「あ、ようやく来たわね。」
喧騒を止めて、玄関に向かうアクア。
戻ってくると、荷物を抱えていた。
どうやら、先程の訪問者は、荷物を配達しに来ていた様だ。
「アクア?何を頼んだんだ?変なものじゃないだろうな?」
アクアが抱えた荷物に警戒するカズマ。
「ふ、ふ~ん。これはね、キリトたちの結婚式で私が着る司祭服よ?特注で作ったんだから。」
「...アクア...金はどうしたんだ?お前、この間金は無いって言ってたよな?」
「ダクネスに頼んだのよ。キリトたちの結婚式で使うからって。」
「ああ。用途もハッキリしてるし構わないと思って領主代理の権限で渡したな。」
ダクネスが同意したため、ほっとするカズマ。
「それで?どんな衣装を用意したんだ?」
「ふ、ふ~ん。見て驚きなさい?」
ニヤニヤしながら、包装から中身を取り出したアクア。
「これは...」
『それ』を見て、固まるカズマ達...
「どう?スゴいでしょ。」
自慢気に胸を張るアクア。
カズマは、フリーズから復帰すると、
「返品してこい...」
そう言うのだった...
「なぁんでよ~。」
「お前、何考えてるんだ...こんなきらびやかで豪華な衣装を用意して...花嫁より目立つつもりか?」
そう、アクアが特注で作らせた司祭服は、もはや司祭服とは呼べないほどの豪華な作りとなっていた。所々に宝石も埋め込んであったりする...
「私の一生一代の大仕事なのよ?これくらい良いじゃない。それに、特注なんだから返品なんて出来ないわよ。」
「結婚式の主役は花嫁と花婿なんだよ。そいつらより司祭が目立ってどうするんだ...おい、ダクネス...これは売り払っもっと地味なの用意してもらえ。」
「わかった...」
なんで、アクアに金だけ渡してしまったのか...監視しておくべきだった...
後悔しつつ、カズマの指示に従うダクネスだった。
「待って...返して~。私のなの。私の衣装なの~。ダクネスのドロボー...」
「人聞きの悪いことを言わないでくれ...」
カズマ達は、平常運転だ...
ちなみに、めぐみんは未だに練習を続けていたりする...実は、この娘...緊張に弱い子だったりするのだ...
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一方、ALO組は...
「取り合えず、ショウ3からの情報よ?ALO に結婚のシステム導入が正式に決まったそうよ?結婚式のイベントも追加されるみたい。」
「「「「「おおおおおおおおお...」」」」」」
リズベットの進行で話は進んでいく。
「それで?皆の方はどうかしら?私はアシュレイさんに、了承を取り付けたわ。今は、クラインに素材収拾してもらってる所ね。」
ちなみに、クラインは素材集めのため、この集まりには参加していない。
「サクヤさんたちとの連絡は付きましたよ。それにスリーピングナイツの人達にも...皆、参加してくれるそうです。」
リーファが答える。
「結婚式のイベントが正式に決まったので、私とシノンさんは二次会のイベントを企画中です。」
シリカとシノンの方も順調だ。
「素材の件は、俺も店で取り扱ってる物や、募集を掛けてるから、近いうちに全て揃うだろう。」
エギルもそう答えた。
「もう少しだから、皆、頑張りましょう。」
最後にリズベットがそう発破をかけるのだった。
その頃、クラインは...
「うおおおおおおおおおおおお!...待ってろよ...キリト、アスナ。...クソ一日近く粘ってるのになかなかドロップしやがらねぇ...」
レア素材を集めて回っていた。
ちなみに、今クラインが集めている素材は、エギルの店にあったらしい...
ようやく手に入れて戻ってきた時、彼はどんな顔をするのだろうか...それはまた別の話である...
そして現実世界...
「あの...結城元CEO...この納期はいくらなんでも...」
開発主任が彰三の出した開発計画を見て戦慄していた。
「大丈夫だ...私は、君たちなら出来ると確信しているよ。」
「いや...いくらなんでも...これは...」
開発主任が抵抗を試みる...
「なに、君たちだけに、大変な思いをさせるのは私としても心苦しい。納期までは、私もここに泊まり込もうと思っている。」
余計な気の回し方だった...
常に、上司に見張られた職場...気の休まらない現場をを好む職員はいないだろう...
「あと、時々妻も差し入れを持ってきてくれるぞ?何しろ妻が出した企画の様なものだからな...」
「.........。」
彰三は、さらに追い討ちをかけてくる。
「さあ、では早速始めようか。」
「い...イエッサー...」
彼らは、まだ知らない...開発中にも彰三や京子の無茶ぶりなアイデアが出され、調整に四苦八苦することになることを...合唱...
そして、キリトたちはと言うと...
「平和だね...キリト君。もうすぐ、ゲームの中じゃなくて、ちゃんと...キリト君のお嫁さんになれるんだね...。」
「ああ...俺も早くアスナと結婚したいよ。」
「皆、私たちの為に頑張って準備してくれてるんだよね。」
「俺たちは、本当に良い仲間たちを持てたと思うよ...」
「うん。でも、私にとっての一番はキリト君だよ?」
「俺にとっても、一番はアスナだよ。」
「キリト君...」
「アスナ...」
二人は互いに見つめ合うと、唇を合わせるのだった。