やはり俺がシンフォギアの世界にいるのは間違っている   作:にゃにゃにゃす

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ルナアタック編
第1話


ーー2年後ーー

 

太陽も沈み、夜空には月と星々が輝いていた。

何をする訳でもなく、ただただ窓の外を眺めている。

景色が凄まじいスピードで切り替わってく中で

ふと、一筋の白線が夜空を横切った。

 

「流れ星…。」

 

願いを叶えてくれると人々には言われ、その白線を見た者の大半は喜び興奮する。

妹達が昔、流星群の時に凄く楽しげに騒いでいたのを思い出した。

 

 

ードゴォン!

そんな爆発音が聴こえてきた。

次々に連発する爆発音は、徐々に大きくなり近づいてくる。

 

否、距離を詰めたのは俺達の方だ。

 

 

「八幡、準備はいいかしら?」

 

つい今まで閉ざしていた瞼を開いた姉さんが立ち上がる。

俺は黒縁の伊達眼鏡を外し、もう一度窓の外を覗き込む。

 

敵さんはデカイのが1匹と……小型がわんさかいるな。

 

 

「オッケーだ、姉さん。」

 

首にぶら下がったペンダントを握り、重い腰を上げた。

二課のエージェントに目で合図を送り、ドアを開けてもらう。

解放されたドアから強風が吹き、衣服を激しく揺らす。

 

真下では、一課の方々が現代兵器でノイズを集中砲火している。

だが、弾丸もミサイルもすべてノイズの身体を通り抜けてしまい、一切効果がみられない。

 

 

ーー無駄な攻撃なので、今すぐにやめて欲しい。

爆発の所為で、視界が一瞬奪われる上に、飛び降りるタイミングが一切掴めない。

もし、飛び降りてミサイルと接触事故を起こしてみろ。

あっという間に人間の丸焼きの出来上がりだ。

こんがり焼けました♪じゃ済まないし、なんなら肉片が四散するわ。

絶対に、そんな死に方は御免被る。

 

 

「Imyuteus amenohabakiri tron…」

 

姉さんの歌が戦さ場に響き渡ると、火器の音が止まった。

そして俺たちは夜空を飛ぶヘリコプターから飛び出した。

 

重力に逆らうことなく、高速で地へと落ちていくなかで……

了子さんが作ってくれた殺生石のペンダントで、血を覚醒。

白雪ノ華と改良された戦鎧を身に纏う。

 

足裏のスラスターをフルパワーで噴出し、地にゆっくりと着地。

すぐ隣りには同じく、シンフォギア天羽々斬を起動した姉さんが着地した。

と同時に脚部のブレードを左右に展開。

 

「ぬぉッ!?」

「…あ。」

 

もう一度言うが姉さんのすぐ隣りに俺はいる。

 

展開した脚部のブレードが、俺の顔面スレスレなんですが?

あと少しで、八幡の串刺しが出来上がってしまうところでした。

 

ねぇ、わざとなの?ねぇ?

顔を逸らしてんじゃねぇ…こっち見ろ。

 

《翼、八幡。まずは一課と連携しつつ、相手の出方をみるんだ。》

 

司令からの通信が入り、思考を戦闘モードへシフトチェンジ。

しかし、残念ながら司令の命令には従えない。

この程度、出方を見る必要など皆無だ。

 

「いえ、私と八幡だけで問題ありません。」

「右に同じく。」

《翼、八幡!》

 

司令の呼びかけには応えず、姉さんの歌と同時に揃ってノイズ供へと突撃する。

 

【逆羅刹】

 

姉さんは地に手を着き、逆立ちをすると同時に横へ高速回転しながら、脚部のブレードでノイズを切り裂いて進んで行く。

 

俺は左腰部分のホルスターから五芒星の描かれた呪符を数枚取り出し、姉さんが討ち漏らした左翼のノイズへと投げつける。

 

「破ッ!」

 

空を切りながら飛んだ呪符達は、ノイズ供の眼前で停止し、爆音と共に周囲に衝撃波を解き放った。

空気の爆弾により、ノイズ供が一気に消し飛ぶ。

もう一度、呪符を投げつけノイズを吹き飛ばし、デカ物までの一本道を作る。

 

「姉さんはデカイのを。」

「えぇ、雑魚は任せたわよ。」

 

駆け出した姉さんに背を向け、ノイズを斬る。

白雪ノ華を振りながら敵中央へと進んでいき、ノイズ供をを引きつける。

俺を囲うように接近してくるノイズだが、こちらにとっては好都合である。

 

「出番だぞ…白雪ノ華!」

【氷槍天昇陣】

 

地に白雪ノ華を突き刺すと、俺を中心に氷の槍が出現し、ノイズ供を次々と貫いていった。

一面が氷の世界となり、立っていたのは俺だけだ。

 

後ろを振り返ると、丁度大型が縦に真っ二つになっていた。

蒼ノ一閃を放った姉さんに、殲滅完了の合図を送る。

念の為に周囲を軽くではあるが調査し、安全が確認できたので私服へと姿を戻す。

髪も瞳の色も黒へと戻り、胸ポケットから黒縁眼鏡を取り出し装着する。

 

 

「あーこちら、比企谷です。敵の殲滅と周辺調査が終了しました。」

「風鳴翼。同じく状況終了です。」

《……2人とも他に言うことはないか?」

「……。迎えのヘリをお願いします。以上。」

《あ、コラ!待ー》

 

通信を強制終了。

戦闘の後に、小言など聞きたくないんです。

ま、帰ったら絶対囚われて小言祭りが開催されるだろうけど。

 

考え込んでると、ジーっと視線を姉さんから感じた。

 

「なんだよ。」

「…八幡、昨日私のアイス…勝手に食べたわね?」

「やっぱりブレードはわざとだな!?」

 

 

 

ーー……

 

 

 

昨夜の戦闘から一夜が過ぎ、現在は学生の本分である勉学に勤しんでいた。

私立リディアン音楽院。

地下に二課の本部があり、俺を入学させる為にわざわざ女子校から共学校になった場所。

当初は申し訳ないやら、凄過ぎやらで、大分混乱した。

しかも、共学校になったとは言え学年の男女比は2:8なんだぜ?

 

リア充になりたい男供なら喜び跳ねる状況だろうが、俺は生憎とどうでもいい。

 

キーンコーン…

 

授業終了の鐘がなり、多くの生徒が友達や仲間と集まったり廊下に出たりしている。

昼休みになった為、俺も席から立ち上がり食堂を目指す。

 

「あ、比企谷くん。良かったらお昼、私達と一緒しない?」

 

クラスメイト綾野小路さんからのお昼のお誘い。

しかし、何故だか彼女の顔が紅い気がする。

風邪だろうか?

 

「比企谷くん?」

「あ、あぁ、すまん。今日は姉さんと約束してるから、また今度。あと顔紅いぞ?体調悪いなら保健室まで連れてこうか?」

「え!?あ、だ大丈夫!体調はいいから!」

「お、おぉ…そっか。誘ってくれてサンキューな。」

 

綾野さん達と別れ、食堂を目指して歩いて行くと不思議な事があった。

 

「比企谷!メシ一緒食わねぇ?」

「悪い先約がある。また誘ってくれ。」

「ありゃ残念。」

 

不思議な事とは、こう言った誘いのことだ。

以前の俺なら、こんな誘いなんぞ無かった。

しかし、環境とは人を変えるもので、変人揃いの二課のお陰で人とコミュニケーションをとれるまで成長した。

 

進んで自分から話しかける事はしないが、クラスメイトとは普通に会話出来るまでに八幡は進化できました。

 

小町…お兄ちゃんボッチじゃなくなったよ?

……相変わらず友達はいないけど。

 

リディアンの食堂はブュッフェ形式であり、これまた格安の為多くの生徒が利用している。

普段は弁当派な俺ではあるが昨夜の戦闘が影響し、朝は寝過ごしてしまったので本日は学食だ。

 

さてさて、姉さんは何処に……ん?

 

サイドテールのボッチを探していると、見馴れたシルエットの2人に視線が釘付けとなる。

白いリボンの女子生徒と…あぁ、あの爆食具合は間違いなくアイツだな。

 

「よっ、2人とも入学おめでとう。」

「…あ、ありがとうございます。」

 

……何とも言えない空気なる。

未来よ…何故、俺相手に他人行儀なんでしょうか。

そして何故、警戒した目で俺をジッと見るの?

それから響、頬に米粒がついてますよ。

お子ちゃまじゃあるまいし、落ち着いて食べなさい。

 

 

「えっと、すいません。どちら様でしょう?」

「は、はじめましてぇ…あはは…。」

 

え?新手のイジメか?

幼少期から、つい2年前まで一緒にいたのにそれ無くね?

あ、涙が出そう…。

 

「ねぇ、酷くない?流石にそれはお兄ちゃん泣いちゃうよ?」

「え……えッ!?ハチ君なの!?」

「ハ、ハチ君!?目が濁ってないよ!?」

 

あ、俺のアイデンティティである、濁った目じゃ無かったから気づいてなかったのね…。

……幼少期から一緒に居たのに俺と認識できるのは、そこだけなのか?

目の濁りが緩和して、眼鏡掛けてるだけじゃん。

 

「千葉のソウルドリンクは?」

「MAXコーヒー。」

「妹の名前は?」

「小町。」

 

未来が出す質問に一言で答えて行く。

ねぇ、まだ俺は他人と疑われてるの?

 

「……どうやら本物みたいだね。久しぶりハチ君。」

「俺の偽物なんか居やしねぇよ。」

「その言い回しはハチ君だね!」

 

幼馴染みの立花響と小日向未来は相変わらずだった。

たしかに偶に電話のやりとりをしてはいた。

しかし、こうやって姿をお目にかかるのは2年ぶりで、懐かしくて2人の笑顔が暖かった。

 

とは言え、俺は一発で2人だと判ったんだがな…。

 

不意に食堂内の生徒達がボソボソと話し始めた。

会話は、有名人を見た一般人の反応だ。

曰く、孤高の歌姫、オーラが半端無いなどetc.

 

つまり、俺の探している人物についてである。

響にもその会話内容が、聴こえたのだろう。

皆の視線の先を見る為に慌てて席を立ち、振り返ろうとしたが真横に話題の人がいた。

 

「あ…あのぅ…。」

 

急な接近に緊張したのだろう。

響の箸を持った手は震え、カチカチと音を立てる。

声を掛けられた人物は終始無言。

表情一つ変えずに響を見つめ、やがて自身の頬を指差す。

響は指摘された自分の頬に触れ、米粒が付着していた事に気付き固まった。

 

指摘した本人は素知らぬ顔でこちらに向き直る。

 

「行くわよ、八幡。」

「あいよ。んじゃな2人とも。」

 

 

響の絶叫に食堂は震えた。

 

 

 

ーー……

 

本日の授業も滞りなく終了し、現在は放課後。

有り難い事にクラスメイト達から遊びの誘いを頂いたが、昨夜の戦闘もあり身体を休める事にした。

正門を抜ける際、白のリボンを揺らしながら歩く人物と遭遇。

 

 

「あ、ハチ君。お疲れ様。」

「おう。未来もお疲れさん。…1人なのか?」

「うん。響は風鳴翼の特典付きCDを買いに行ってる。」

「あぁ…。そう言えば今日とか言ってたな。ほんじゃ、久々に一緒に帰るか?」

「うん。って言っても直ぐそこなんだけどね。」

 

未来と2人で帰るのなんて、超がつく程に久々である。

まぁ妹だと思ってるし、これっぽちも緊張しないけど。

 

それにしても、姉さんの新作CDね……。

毎度、発売日前にタダで貰ってる事は言わない方がいいな。

しかも、毎度姉さんのサイン付きで。

しかし残念な事に、身内過ぎて価値観が他人とズレてしまっている為、サインがただの落書きにしか感じない。

良く考えなくても、響からしたらただの嫌味だな、うん。

 

「それで?昼休みのアレはどう言う事か教えてくれる?」

「は?何の事だよ。」

「風鳴翼さんの事だよ。何であんな有名人と仲がよろしいのか説明を要求します。」

「あぁ〜…。バイト先で以前から世話になってて、それで仲良くなった。今じゃ、姉の様な存在だ。」

 

嘘は言ってない。

真実を話しつつ、肝心な所は曖昧に暈す。

最後にインパクトのある真実を述べれば、人は必ずそちらに意識を持っていかれる為、触れられたくない真実をあやふやにできるのだ。

 

ほら、未来が最後の言葉に食い付き、驚いてる。

なんせ、あの俺が自分で赤の他人を'姉'と呼んだのだから。

効果は絶大だろう。

これでバイト内容についての話しはしないで済みそうだ。

 

「あの捻くれボッチ君がそんなに慕うなんて…。やっぱり有名人はすごいんだね。」

「あぁ、凄いぞ。」

 

あの人の生活能力の無さはな。

生活能力が低いのではなく、無いのである。

ここ重要な。

皆さん、よく勘違いして風鳴翼は何事でもパーフェクトな人間だと思っている節がある。

だが、それはただの幻想で妄信でしかない。

あの人、俺達がどれだけ綺麗に片付けて整理しようが、僅か3日で汚部屋に大変身させるからな。

劇的ビフォーアフターに出演できるレベルだよ。

 

「響にもちゃんと説明しなよ。あの後、騒ぐし落ち着きないしで大変だったんだから。」

「いや、お前が話せばよくない?ルームメイトなんだし。」

「えー。だいたいハチ君が前もって教えてくれたらよかったのに。」

「いや、響に教えてみろ。やれサインだの写真だのを毎日要求してくるに決まってんだろ。」

「それは…否定できない。」

 

流石、響検定1級の保持者。

よく分かってらっしゃる。

それともこの場合は、響の単純さを指摘すべきなのだろうか?

 

「今回は私が話しておいてあげる。その代わり今度クレープでも奢ってね。」

「対価があるのかよ…。まぁ良いけど。」

「ふふっ。約束だからね。じゃ、また明日!」

「おう。暖かくして寝ろよー。」

 

未来を無事送り届け、また歩き程なくして我が家に着いた。

オートロック完備で、防犯措置も施された高級マンション。

二課の経費で落ちてるらしいが、ハッキリ言って普通の学生が住む所ではない。

 

……あ、俺普通じゃなかったわ。

でもさ…2LDKは1人には勿体ない広さだと八幡は思うよ。

 

 

ーーキィンッ!

 

 

「ーッ!ノイズが来る……!」

 

不快な感覚が俺を襲った。

陰陽師の能力なのか不明だが、俺はノイズが出現した瞬間が解る。

視界を閉ざし、感覚を研ぎ澄ませると距離はあるが出現地点をだいたい把握できた。

 

急いで部屋に飛び込むと同時に鞄を投げ捨てライダージャケットを羽織り、階段を駆けずに飛び降りて行く。

マンション地下の車庫にある一台のブラックカラーのスポーツバイクに飛び乗り、フルフェイスのメットを被り、エンジンのスイッチをON。

アクセルをフルスロットルで地上へ飛び出し、猛スピードで走って行く。

 

 

「こちら比企谷です。本部、応答願います。」

『こちら二課本部です。八幡君、どうしま……待ってください、今こちらでノイズの出現を確認しました!』

「友里さん、現在リディアンから南東の場所へ向けバイクで移動中です。指示を。」

『…八幡、俺だ。君はそのまま南東へ距離2000の市街地に行き、ノイズの全滅にあたってくれ。残りは…翼を回す。』

「了解。司令、約束のー」

『安心したまえ。君の幼馴染み2人の安全は最優先事項だ。既に手を回してある。』

「ありがとうございます。」

 

一先ずホッとする。

流石、司令だ。

行動が迅速で抜かりなし。

だったら、俺は俺の役目を果たすまでだ。

アクセルを更に回して、スピードを上げた。

 

 

 

バイクを走らせ数分後。

俺は出現予定ポイントに着いたのだが……

 

「…くそッ!」

 

バイクから降り、ノイズの気配がする方へ向かうとそこには、真っ黒な炭がいくつも地面にあった。

ノイズと接触した生身の人間は炭にされてしまう。

 

つまり、この炭は既に被害者が出ている証拠だった。

 

ノソノソと不穏な動きで、建物裏側からノイズがいくつも姿を見せる。

数は徐々に増えていき、眼前には数十ものノイズが溢れていた。

眼鏡を外し、ノイズどもを有りっ丈の怒気と殺意の篭め睨みつける。

 

「こいッ!白雪ノ華!」

 

血を覚醒し、白雪ノ華を握り、跳ぶ。

 

【閃光轟雷】

 

空中から放った稲妻の刃が、数体のノイズを真っ二つに斬る。

稲妻の刃は地に当たった瞬間に、周囲へ放電。

更にノイズを消しさる。

 

「おぉぉおぉおッ!」

 

ノイズだって、ただの的になってくれている訳ではない。

身体を縮込め、俺を貫こうと飛んでくるモノもいれば、のしかかろうと迫るヤツもいる。

知能はあるのだろうが、人間と比べたら雲泥の差がある。

だから、動きは単調でわかりやすい。

ならば、その知能の低さを利用する。

つまり、罠を張ればいいのだ。

 

俺は幾つもの呪符を俺を囲う様に展開。

呪符にノイズが接触する度に、呪符から稲妻が走り、ノイズを消し炭にする。

たったこれだけの事で、ノイズの数は確実に減っていく。

仕掛けた呪符が無くなれば、今度は白雪ノ華で斬り刻んで行く。

一刀両断をひたすら繰り返し、トドメに一斉に飛びついてきたノイズ全てを【氷槍天昇】で貫く。

 

まだ溢れてくるノイズ達を斬り、貫いていく。

最後の1匹を白雪ノ華で貫いた時には、既に日が暮れてしまっていた。

 

息も少し上がっていて、身体も疲れによる怠さがやってくる。

鎧を解き、その場に尻餅をつく。

つ、疲れた……。もう動きたくない。

やがて、事後処理にきた二課の人達と合流し、しばしの休憩タイムに入る。

女性スタッフが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、用意してくれたパイプ椅子に腰掛ける。

 

コーヒー苦ぇぇ……。

身体がMAXコーヒーを欲してるぅぅうううぅ…。

 

数分の間、そのまま休んでいると通信機が着信を伝える。

 

『私よ。こちらのノイズは殲滅完了よ。そっちはどう?』

「こちらもさっき終わった。これから本部に帰投する。」

『わかったわ。……八幡、急いで帰投して。厄介な事になったわ。』

「…?わかった。」

 

姉さんの言っている厄介な事の意味が解らなかった。

取り敢えずバイクの鍵を現地スタッフに渡し、黒服さんの運転するハリアーに乗り込み本部へ向かう。

ここまでは、全くもって無問題だった。

 

問題があったとすれば、本部に響がいた事と、そこで俺が白雪ノ華を抜刀したことだろう。

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