やはり俺がシンフォギアの世界にいるのは間違っている 作:にゃにゃにゃす
武装組織フィーネ。世界へ戦線布告としか受けとられない国土の割譲の要求をしたマリア。そんな彼女の援護に現れた2名のシンフォギア装者。
されど、あの日以降から未だに姿を表す事もなく何も音沙汰なかった。
二課所属のエージェント達も必至にその行方を追うも中々足が掴めずに日々は無情にも流れていく。
本部でも上がってきた捜査の資料や映像確認と皆が躍起になっていた。
「ふぅ…」
大きなため息を吐いたのは、発令室には朝からずっと持ち場から離れず、ディスプレイと睨めっこをしていた藤尭だった。
昼食さえ簡易的な飲むゼリーだけで済ませ碌に休憩すらしていなかったからか、顔には疲労の色が少々滲み出ていた。
そんな彼の横顔にスッと伸びてきた手には湯気の登るマグカップがあった。
「あったかいモノどうぞ。」
友里が入れてくれたコーヒーの良い匂いが鼻腔を擽り、ゆっくりと手を伸ばす。
真隣でディスプレイにずっと釘付けだった藤尭を見かねた彼女の目が告げていた。
休め、っと。
「あったかいモノどうも。」
入れたてコーヒーを啜った後に再び大きく息を吐く。
そんな藤尭の作業の進捗を確認しようと画面を覗き、友里は驚きギョッとする。
与えられていた仕事である映像記録の確認と街にいる不自然な働きをしているグループのデータの参照は既に終わっており、彼はそれとは別の事をやっていたのだ。
それが何か理解した友里は一瞬、呼吸を忘れてしまうほどに驚愕した。
「ーッ…これは八幡君のデータ??」
「ん?あぁ…翼さんに頼まれて。八幡君の戦闘データのパターンを敵の殲滅までのタイム、それらに感情の起伏を照らてる所さ。」
簡単に言ってはいるが、実際はとんでもなく難題なデータ作成であり、いくら翼の頼みとは言え面倒事を嫌う藤尭らしからぬ行動に友里は眉を潜めた。
「翼さんに…?でも、なんで…」
「心配なんだと思う。八幡君、最近まで意識が明後日の方へ向いてたからさ……戦闘中のフォローすべきポイントを詰めておきたいんだと。」
「そう…。」
心配なのは貴方もでしょ?その言葉を口に出さずに友里は飲み込んだ
。
何故なら、その言葉自体が己へのブーメランに他ならないと気づいてしまったから。
2人の後ろでは弦十郎も友里に入れてもらったコーヒーを啜っていた。
見えない敵にヤキモキしつつ、されど必ず捕まえる。捉える。そう思っているのは二課の総意だった。
敵は槍を携えていた。
それは翼と八幡にとって特別なモノ。
しかし、心穏やかな筈ではない姉弟が冷静に対処しようとしているのだ。
だからこそ…必ずー
そんな思いを胸に馳せる中、発令室に煩いくらいに大音量でアラートが鳴り響き渡った。
「アウフヴァッフェン波形を検知…照合確認しました!」
巨大なモニターに映し出せられた文字。
それは
【SHIRAYUKINOHANA】
【GUNGNIR】
「司令!エネルギーが観測された場所はカディンギル跡地です!」
「なにをしとるんだ、あの2人はッ!?2人に通信を繋げ、藤尭!」
「りょ、理解!八幡君への接続を確認!」
「八幡、どうした!?こちらでガングニールと白雪ノ華を検知したぞ!?しかも場所がー」
弦十郎が彼に訳を問い質す中、またしても大音量のアラートが発令室に鳴り渡った。
「今度は何だ!?」
「ノイズの出現パターンを検知しました!場所は…東の港付近です!」
「何がどうなって…」
「監視カメラ及び衛生からの映像を出すんだ!」
「「了解!」」
そしてモニターに映し出された2箇所の映像。
そこにはー
「マリアだとぉおぉ!?」
「出現したノイズはライブ会場で行方を眩ましていた分裂増殖タイプのノイズです!」
「くっ…唯一対処可能な八幡を離れた場所で足止めしているのか……急ぎ、装者達を港へ向かわせるだッ!」
「はい!ーッ!翼さんがバイクで港へ先行中との事です!」
「八幡君が集音数を最大にしています!」
「繋げぇッ!」
八幡がマイクで拾ってあるだろう会話が発令室内で最優先で流れる中、マリアがとんでもない事を口にした。
《黒鬼…いや、八幡。私達の仲間になって欲しい。》
流石にこれには
「はぁぁあぁぁあッ!??」
弦十郎は叫び声を上げたのだった。
しかし、混乱はこれだけでは終わらなかった。
何故ならば、本日3度目のアラートが鳴り響いたからだ。
「み、未知のパターンを検知!!これはッ…アウフヴァッフェン!!?」
第10話
バイクで道を超速にて駆け、急ぎ現場へ向かう。
翼に入ったノイズの出現の報。例のノイズのいる港へ急ぎ向かわねば…そう思う中、ふと頭を過った八幡のあの日の顔。
響が涙したあの日。クリスが響に寄り添い撤退する中、八幡は翼とマリアが先程まで歌っていたステージを見据えていた。
前髪に隠れている八幡の横顔を見た瞬間、翼は背筋が悪寒に襲われゾッとした。
無表情…だが眼光だけは鋭く大きく開かれた瞳。
(あの子のあんな顔…初めて見た。間違いなくあの子は怒っていた。…あれがあの時の私か。)
響と邂逅を果たしたあの日。
翼は響に激怒した。
身近で奏と言う人物を見てきた。薬物摂取で痛みに叫びを上げるも止めず、同時に自身を追い込む血の滲む努力。血を吐き、苦しみながらも文字通り死ぬ気の努力と忍耐で槍を手にした奏。
剣と槍を携えて共に2人で戦場を駆けた。
それから3人になって…また2人になって……
そして、出会った響にただただ自分勝手な想いのまま剣を向けー…
(成ればこそだ。もしマリアと対峙した時は私が倒す…!八幡には…あの子にはあんな顔似合わない。させない、2度と。…あの子には笑っていて欲しい。)
姉として、弟を想う。
血も繋がらない赤の他人。それでも翼にとって八幡は弟に他ならない。
「ノイズ以外に敵装者の反応は?」
《ありません。現時点ではノイズの反応のみ確認できています。》
「わかりました。」
そして、走らせていたバイクを停車させた。
「翼、現場に到着しました。」
《こっちも空から到着だぁ!》
《行きます!》
ヘリのプロペラの回る音が上空から聴こえた。
旋回する最中で飛び降りてくる2人の姿を捉えた。
ヘルメットを投げ捨て、翼はギアペンダントを取り出した。
「Imyuteus amenohabakiri tron…」
ギアを起動し、醜悪なノイズに向い跳ぶ。
敵はノイズだけ。
しかし、攻撃しても分裂し増殖してしまう厄介な能力を有している。
八幡の氷喰絶で辛うじて対処できたノイズ。
その八幡はまだ戦場にいない。それに頼りぱっなしは翼の…だけでなくクリスの性に合わない。
「同時攻撃だ!各自、最大出力で攻撃をノイズへ放て!」
「「了解ッ!」」
落下する力を利用した拳を
ガトリング砲と小型ミサイルを構え
剣を巨大化させる
そしてー
「今だッ!」
翼の合図を皮切りに同時攻撃を開始。
響の渾身の拳が表皮を貫通、鉛玉が傷を作りミサイルが更に破壊へ誘導し、翼の蒼ノ一閃が切り裂いた。
(いけるか!?)
多段三重攻撃を最大出力で。
殲滅できる、八幡に頼らなくてもー…そう思ったが、
「ッ!増えてやがるぞ、おいッ!」
クリスの言葉の通り、瞬く間に飛び散った僅かな肉片から際限無く増殖するノイズ。
そんな折り、3人の元へ通信が入った。
《皆さん、港付近にはまだ逃げ遅れた方々がいます!避難完了まで、もうしばらく掛かります!》
現場に急行した緒川からの現状報告に3人の顔つきが険しくなってしまう。
「くッ…翼さん!」
「2人とも…一度離れるんだ!」
翼の指示の下、響とクリスは揃って翼の場所へと跳んだ。
その僅かな時間でさえ、ノイズは増殖を続けていた。
飛散した箇所からも増え、このままではやがて避難していない人達の所にさえ溢れてしまえる。
「迂闊な攻撃では増殖を促進させるだけか…」
「どうすりゃ良いんだよ!」
「絶唱…」
響の放った言葉に2人はピタッと固まる。
「絶唱です!」
「ッ!?あのコンビネーションは未完成だぞ!」
「増殖を上回る破壊力で一気殲滅。立花らしいが…理にかなっている。」
「おいおい、本気かよ!?」
「…八幡に頼らないと倒せない…と証明してしまうぞ、雪音。」
「……フン、その挑発全力で乗ってやる!!」
あまりの手のひら返しに響は苦笑を浮かべながら2人に手を伸ばした。
その手を2人はとり絆の限り強く握り…
「行きます。S2CAドライバースト!!」
3人は瞼を下ろした。未完成の大技、S2CAトライバーストをブッツケ本番でやる。
最大限に集中を高めて…そして歌う。
「「「ーーGatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el baral zizzl
Gatrandis babel ziggurat edenal
Emustolronzen fine el zizzl…」」」
少女達は歌う。
想いを1つに…自分と仲間を信じて紡いだ。
そして、爆発的なエネルギーが瞬く間に溢れ暴れ出す。
制御も不可能とさえ思えてしまう絶唱の三重奏によるエネルギーに少女達は身体を震わせた。
「コンビネーションアーツ!」
叫びクリスの額に汗が流れる。
「スパーブソング!」
翼の目に闘志の炎が燃え盛る。
「セット…ハーモニクスッ!!」
ーーー……
紅い双眼いっぱいに映った迫る突起物。
軌道は容赦もなく、正確でそして無慈悲に彼の眉間を狙っていた。
そしてー…
「ッ!!」
槍は八幡を捉える事は無かった。
薄皮1枚、ギリギリの所で首を右へ無理やりに曲げ、槍が自身の真横を過ぎたのが見えた。と同時に八幡はこう思った。
(しくじったッ!!)と。
振り向き様に紙一重での回避。それはどれほどの体幹の持主であろうとも、体勢を崩す事は必至。
そして襲い掛かってきた人物は伸び切った右腕から左腕に槍を持ち替えが既に終わっている。
がむしゃらに横へと地を蹴るも数センチ程しか跳べず、一文字での襲撃に抗う術が無かった。
もう首へ届くその瞬間、八幡の後ろから其れは飛び出してきた。
「させないッ!」
真っ直ぐ突き出したマリアの槍が襲撃者の槍を上へと弾き飛ばした。
その隙に八幡は崩れた体勢を立て直し、襲撃者に後ろ回し蹴りを放った…が、しかし槍の持ちてで防がれてしまうも勢いは殺せず後ろへ少しだけ下がらせる事で距離を確保。
浅く息を吐き、襲撃者を見据える。
「その姿…何者だッ!?」
「…。」
マリアの問いかけに襲撃者は答えず、ただ佇んでいる。
襲撃者は槍を携えていた。
フルフェイスの兜のようなモノを被り…何よりその身に纏う炎のように紅いソレはまるで
「シンフォギア…なの??」
そうマリアが小さく漏らしてしまう程までにシンフォギアと酷似していた。
マリア程ではないにしろ、驚愕した八幡だったがそれよりも気になる事があった。
(何故、俺が気付かなかった…?背後からとは言え、接近に気づかないなんて…)
師から受けた過酷な訓練により視線、気配には人一倍敏感になった彼。
忍者の末裔である緒川にでさえ、八幡のその察知能力の高さに驚かれたレベルだった。
にも関わらず、敵は最も容易く八幡の背後から攻めてきた。
その信じ難い事実に胸がザワつき、一種の恐怖が八幡を襲う。
「……。任務了解。排除開始。」
「なろっ!」
明らかに誰かの指示があって、八幡へ槍を向けた。
まるで機械の様に抑揚もない言葉と声質。
「……。」
「チィ!」
出鱈目な攻撃モーションだった。一見、大振りと思えた槍捌きであっても隙が見あたらないと言う摩訶不思議な攻撃の連鎖。
槍を受け止めてみると、全力で踏ん張らなければ八幡ごと振り抜くことも容易く感じる程に一撃が重かった。
(この槍捌きと体捌きは正統な流派のモノじゃない!我流特有の動きだ!…それより、なんなんだよコイツは…!!?)
槍を受け止めていた八幡へ裏拳を放つも、身を屈めて躱す。
が、
「んぐっ!?」
虚をついた横凪が白雪ノ華ごと八幡を重機まで吹き飛ばしたのだった。
金属同士が衝突する鈍い音が盛大に鳴り、衝動で砂塵が宙に上がった。
八幡が姿を消した重機目掛け、乱入者は槍を構えて飛んだ。
彼を貫かんと引かれた槍だったがー
「やめろッ!!」
飛び出してきたマリアのアームドギアが衝突。
着地するや素早くマリアから距離をとった乱入者は、マリアを見据えコテン?と首を横へ倒すのだった。
「彼とは私が話しをしている最中だ。…お引き取り願えるかしら?」
「…??」
マリアの言葉に対して襲撃者は不思議な雰囲気を醸したまま直立していた。
一時の停戦状態はー
「なめんなッ!!」
「八幡!?」
重機だった金属片を吹き飛ばし、八幡が夜空へと飛び出した。月をバッグに白雪ノ華を構え、空中に氷の壁を作り全力で蹴る。
超スピードで迫る八幡。白雪ノ華でさらに足場を作り、加速して放つ剣は光速と言えても過言ではなかった。
なかったのだがーー…
「ッ!!?」
謎の襲撃者は軽やかな動きで光速の剣を後ろへと受け流したのだった。
達人の剣筋、それを見惚れてしまう程に軽々と流した襲撃者。
"獲った!"と確信した彼の顔つきが驚愕に染まる。
そのスピード故に地を削りながら、襲撃者と背を向けた形になった八幡。
「排除、継続します。」
「こなくそッ!!」
その声を皮切りに互いに向き合う2人。
再び衝突を繰り広げようとする両名に
「まてと言っている!」
マリアは叫ぶ。八幡を援護しようと駆け出そうとした彼女の耳元に通信が入った。
《待つのは貴女ですよ、マリア。》
「その声は…!!ドクター、どう言う事だ!」
ドクターと呼ばれる男は、さも当たり前のように彼女があり得て欲しくない真実を突き付けた。
《そのままの意味です。彼女は私達の協力者なのですから。》
「そんな…!私はそんな事聞いていない!!協力者だと!?」
槍での鋭い一閃の突き。それを回避しながら左手で掴むと、彼はお返しと言わんばかりに槍ごと襲撃者を投げ飛ばした。
先程、八幡が衝突した瓦礫の山へと襲撃者は鉄が衝突する甲高い音を立てて消えた。
「はぁ…はぁ…協力者だぁ…?」
「ッ!」
我慢の限界が訪れた。
《八幡君!冷静に対処して!》
《翼を向かわせる!それまでー》
友里の声は届かず、弦十郎の言葉は最後まで聴くこともなくー
「諸共に消しとばしてやるッ…!」
「ッ!!」
1つ、2つと…僅か3秒にも満たない時間で12の五芒星の陣が夜空を埋め尽くした。
憤怒した八幡の紅い双眼が月夜に怪しく光った。
それに呼応して五芒星の陣から稲妻が少しづつ溢れてくる。
《よせッ!!落ち着くんだ!!》
届かない。今の八幡には誰の言葉も届きはしなかった。
「雷霆に砕かれろッ!!!」
【武甕雷】
夜空を埋め尽くした五芒星の陣から一斉に雷が放たれた。
鼓膜を破壊するような轟音が鳴り響き、太く、大きく、絶望の巨大な光が地上に降り注がれた。
「ぁ…くぅ!!」
マリアの瞳が動揺に呼応し、揺らぐ。
降り注がれる死へ誘う光が目前に迫る中、呆然と立ち尽くしたまま動かない。いや、正確に言うなれば動けなかった。
圧倒的な絶望感に指一本動かせなかった。
「ーー対象の保護を優先します。」
協力者と呼ばれた紅き襲撃者はマリアの前に飛び出した。
【炎鳥昇巻】
紅蓮の炎を灯した矛先が超高速で回転する。
燃え盛る炎を巻き込んだ竜巻が2人へ堕ちる雷を迎え撃った。
(あの技は!?)
衝突した両者の攻撃は、辺り一面へ暴風を巻き起こした。
槍を握りしめて、天へ伸ばす。しかし、八幡の放った武甕雷の威力は凄まじく、襲撃者の両足が地にめり込む。
「…なんて…無茶苦茶な…!くぅ!!」
【HORIZON†SPEAR】
衝突する炎の竜巻と雷霆の間にエネルギー砲撃を放つ。
数秒の後に、轟音と暴風は鳴りを潜めた。
夜空を漂っていた雲は吹き飛び、満月だけが3人を見ていた。
「身体へのダメージを確認。戦闘力の15%低下が見込まれます。戦闘続行可能。」
ギアのような鎧の一部から火花を散らすも、襲撃者は八幡へ槍を向ける。
予定にもない想定外な出来事に、動けないマリアだったがふと気付く。
八幡の身体が小刻みに震え、それは徐々に加速し大きな揺れへとなっている事を。
「お前は…お前達は…どこまで俺をイラつかせるッ!!」
苛立ちなどと生優しい言葉では言い表せない畏怖を与える重圧。
憤怒の炎を燃やしながらも、冷たさを感じさせる視線。
困っていたマリアに手を伸ばし、最後まで文句1つ吐かなかった優しい青年。
だが、しかし今はどうだろうか?
マリアを見据える八幡からは僅かな慈悲も伺えない。
優しさなど皆無であった。
彼が纏う死への空気。
鬼だった。
そこに居たのはまごう事なく"黒き鬼"であった。
「ッ!…待ってほしい!私は何もー「奏さんのギアをテロに使ったヤツは黙ってろ!!世界を救う…?思い上がるな!!お前も…お前も奏さんの真似事しやがって……ふざけるなぁぁぁあぁ!!」
紅い双眼は憤怒の火を宿し、彼の感情に反応した白雪ノ華が発光すると八幡を中心に辺り一帯を氷の世界へと変貌させた。
その冷気に八幡の周囲の空気は氷の様に冷たくなり、月明かりを反射した雪の結晶がキラキラと漂いながら周囲を舞う。
「お前達だけはー」
彼が何かを言いかけた瞬間、とんでもないエネルギー爆発を感じた。
遠方で虹色に輝く竜巻が雲を突き破り、天へと登って行くのが見えた。
それは八幡がノイズの出現を感知した場所と相違なかった。