平凡な俺の機体がキチガイスペックな件について《完結》 作:賢者
因みに今金剛の他に響っていう子がマイブーム、やっぱかわいいよね
始めようかなぁ艦これ
「戦争で個人の質ってのは勝ちに直接直結するもんじゃあない」
「数や作戦、そのほかいろいろな要因で戦いは決まる」
「成る程……と言うことは周りのみんながスペードの8やらクローバーの5やらを
止めているんだな?」
そういう事、と言いながら俺こと佐藤太郎はハートのJを出す。
今ここは臨海学校行きのバスの中、更識さんの機体の調整がひと段落したのもつか
の間の出来事で僕も完全に把握していないがおおよその流れはこうだ。
いつもの4人組+派遣組の刹那、キラ、デュオ、ロウが外に出てきた瞬間学園の1年
女子達が襲撃してきた。
数の暴力、個々の質、そして何よりも恐ろしい気迫の前になす術もなく倒され縄で
グルグル巻きにされてバスの中に転がされていた。
千冬さんは何で止めなかったのかと言うと「縛られてる一夏を見るのもたまには
いいから」と言う至極どうでもいい理由だった。
「キラさん、こんなとこについてきてホントによかったんですか?」
「う~んどうだろうね?君たちは生徒だけど僕たちは部外者だからって遠慮した
んだけど山田さんが必死に引き止めて……それでなし崩し的にこうなっちゃって
るんだよね」
確かにこの人結構人柄も顔もいいしリア充タイプの顔だもんね
「イケメンなんて滅んでしまえ」
「太郎はどう逆立ちしたってなることのできない人種だもんね」
「フム……ここはこれだな」
そんな騒がしいバス内でも自分のペースを崩さず札を出す刹那さん……意外と
できる人だ。
「オイオイ、そんな小難しい顔してたら恋人に逃げられちまうぞ?折角俺が神父
になって初めてのカップルだってのに早めに破局されてもこっちは困るぜ?」
「ハハハッ、そんなこたぁ絶対ねぇよ!一度行ってみたけどアイツらまだ新婚夫婦
の空気満々だぜ?」
「それってバーニィのとこもじゃねぇか?」
「いいや確かシンとステラのとこも……あそこはルナもいるから完全な三角関係
……妹ちゃんもいれると四角関係か」
「他には……アスランとカガリは……もう結婚しちまえばいいのになぁ」
「無理にでも既成事実作らせて式上げさせるか?ヒイロの時は失敗したけどさ」
デュオとロウは二人とも母国にいる初心な恋人たちの話で盛り上がっていた。
「くぅぅぅ……4が…4が出せんぞ‼」
「ん~私この勝負1位からは脱落かなぁ……」
「まだですわ……タケノコ派として、ヌコ派として負けられませんわ‼」
「俺には勝てんよ……犬派として、キノコ派として貴様を徹底的に潰す」
「にぃにこれはどうすればコンボをつなげられるのだ?」
学園組の5人は十人十色の楽しみ方でゲームを楽しんでいた。(ラウラは違うのを
しているがそこはご愛嬌と言うものだろう。だって可愛いは正義だし)
バカップル候補の二人はと言えば簪の両隣で
「シャルさんや君は此処で降りるべきだと思うよ?ここで粘ったって君には勝ち
目は薄いじゃないか?」
「君の目は節穴なのかな、太郎君?僕には木札があるこれを使えば君を叩き潰す
位簡単なんだよ?」
凄まじいほどの心理戦(?)が行われていた。
実はこの二人、一回本国へ戻らなければならないのだがその時にまたまた変態共
が創り上げたGビットのテスターをどちらかがしなければならない。
二人ともビット操作後の苦痛は身にしみてわかっているのでこうやって擦り付け
なければ自分がまた苦痛を受けなければならない。
「早く降参しないとお姉さん魔弾の射手でハチの巣にしちゃうぞ~?」
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる……この勝負を下りろ‼」
(あぁもう別キャラの戦いになってる……キラさん助けて……)
(僕は何も見ていない……覚悟はあるけど、此処では戦いたくない‼)
簪とキラは序盤の雰囲気とは打って変わって完全に現実逃避モードだ。
これを見た千冬はこうつぶやいた。
「やはり一夏はどんなポーズをとっても絵になるな‼」
やっぱり帰れ、このブラコン野郎
そんな和やかな雰囲気もこの薄暗い場所に届いてはいなかった。
金属の冷たい感触を感じながら自身の愛機に向かっていく女が一人
鋼色の箱の中には深紅を纏った人形が鎮座していた。
元々この人形の動力源は別にあるのだが今回はコアを代用品として使用している
ため大幅に性能が低くなっていた。
だがその人形はそんなハンディキャップがあるにもかかわらず他の人形とは一線
を画した性能を誇っていた。
「あぁ……こりゃあすげぇ……俺の望み通りじゃねぇかよォ……」
ケタケタと笑いながら人形の装備を確認していく女、そこに一つの電子音が鳴り
響いた。
「あァ?誰だこんな時によォ」
『あらゴメンナサイお邪魔だったかしら?』
「あぁ……アンタだったか、もうすぐ準備はできるがどうしたんだ?」
女は受話器の向こうで悪魔のような微笑みを浮かべているであろう女の顔を思い
浮かべながら気怠そうに返す。
『いえ、最後の確認のためよ。今回の依頼は分かっているわね?』
「あぁ無人機も貸してもらっての殺害依頼だ。必ずやるさ金が入るクライアント
様の信用は失いたくねぇからな」
『いいえ、それもあるけど今回は別件よ』
「ん?何だァ?またそっちの小うるせぇ奴らがぐちゃぐちゃ言ってんのか?」
『彼女たちを小うるさいなんて呼べるあなたの技量は素晴らしいものだけど出来
れば言葉に気をつけた方がよくてよ?』
一触即発の雰囲気が流れるがそれもすぐに霧散した。
『まぁそんなことより好きだとはいえやり過ぎたら……分かってるでしょうね?』
「アンタにも俺は倒せねぇと思うが……まぁいいさ、アンタに従うよ。思う存分
こき使ってくれ」
『いい返事ね、期待しているわミレイ・ユーフェミア……やっぱりこの偽名貴女
にはフェミニンすぎるのではなくて?』
「いいや、俺だってTPOぐらいは重んじる。むず痒いいたいけな少女役も簡単だ」
『貴女の本名って何なの?どれだけ探してヒットしないなんて……どれだけの
人間を抱えているのよ、貴女の会社』
「本名か……この体になっても使える名とすりゃあ……やっぱりコイツの方が
しっくりくるか」
また偽名でも作ったのか?どれだけ偽名を作れば気が済むんだ?と呆れながら
彼女ースコール・ミューゼルは彼女の次の言葉を待つ。
「俺の名は……まぁ『アリー・アル・サーシェス』がしっくりくるなぁ」
『アリー・アル・サーシェスねぇ……サーシェス貴女は何がしたくて傭兵なんて
やってるの?結構灰色のラインを通ってまで何がしたいの?』
「そらァ勿論……戦争さァ‼」
狂ったように笑う隣に鎮座する『アルケーガンダム』かの赤い天使の巨剣は誰の
血を求めて光るのだろうか……