平凡な俺の機体がキチガイスペックな件について《完結》 作:賢者
ついでにいっちーにも負けてもらいますか(つっても意表をついての奇襲だけどね)
後書き第2弾の発表に際し一言……2回に分けると言ったな?あれは嘘だ(武装書き忘れたなんて言えない)
束が爆弾を投下してから一夜明けた昼前の午前11時過ぎの事、とても天気が良く
普通であれば水に飛び込む音、ボールを打つ音が聞こえていてもおかしくない時間
である。
しかし、ここに1列に並んでいるのは専用機組(簪は除く)の機体の強化パックだ。
勿論機体の規格に合わせてあるが、1日の無理な合わせでは十全にスペックを発揮で
きないであろうこともまた事実であるため『天災』である束が使用者に合わせて
やる事でそれを少しでも回避しようと言う魂胆だろう。
『天災』と言う割には身内に甘い女性である。(本人は否定するだろうが)
「よーし、まずはセシリアちゃんと鈴ちゃんだね。強化パックの隣に立って」
言われた通り二人は自身の機体の強化パックの隣に立つ。
ISを始めて作った人間に、ISを誰よりも知っている人間に調整されると言う事も
あり緊張しているのだろう。
2人とも手と足が同時に動いていた。
「よし、まずは二人の身体能力データを……こうしてやると……こうなるから…
こうやってやると……基準値が安定して……出力も完璧なはず…だね、うん終わ
ったよ~次、次」
数分もかからずに調整された自身の新たな力、二人は手を震わせながら自身の
愛機に装備させる。
その間に残りの2人(と言うか箒は受領と言う形なのだが)も終わらせたのだろう。
いい汗を書いたと言わんばかりに黄金に輝く飲料をグビリ、グビリと音を立てな
がらのどを潤している。
「あ、そうだった。皆一応不具合とかも見たいから装備してみてくれる?万が一
があったら怖いからね」
技術屋としてはやはり致命的なミスは犯したくないのだろう。
そう言うと調整に使っていたのとはまた別のパソコンをどこからか取り出して机
に乗せた。
新しくなった自分のチカラ……やはり好きな人の隣に並び立つー事は無理でも追
い縋る事の出来る自分の機体に興味を持つなと言うのは酷な話だ。
全員自身の新たなチカラを光る粒子を巻き上げながら装着していく。
鈴の機体である
だが今回の強化パックではそれを考慮していないらしく拡張スロットへと収納
されていた。
しかしそれで弱体化したわけではない。
両腕にドラゴンハングと呼ばれる武装を装備させることにより鈴の得意分野
である近接での戦闘で幅を持たせ、追加武装のフェイロンフラッグにより中距離
戦闘にも特化した機体となった。
セシリアの愛機ブルーティアーズは大幅な改修を受けた。
主武装であったスターライトmkIIIを改良し、折りたたむことで3連バルカン
モードに切り替え可能な新武装『スターライトブレイカーmkI』を主武装とし
メインのブルー・ティアーズは数を増やしたが使用者へと負担をかけぬよう人工
AIであるハロの起用することで展開時も機体を動かすことが可能となった。
他にも近接武装であるインターセプターを投擲用にもう2本追加、ビームピストル
を起用して自衛力の強化、実験機として申し訳程度のシールドエネルギーを増設
したアーマーで補うことでかろうじて実戦機としての力を得た。
シュヴァルツェア・レーゲンにも大規模な改修が入った。
開発陣はAIC発生時に動きを止めなければならないと言う弱点を克服するべく同じ
く人工AIハロを搭載することにより、動くことは出来ないものの他の武装をある
程度動かせることに成功した。
他にも大型レールカノンを取っ払い両肩に中型のレールガンを装備、背中には
実体剣とビームサーベルを両立させた実験兵器大型対艦刀『フラガッハ』を装備
腕にはアンカーランチャーを装備させることによりトリッキーな戦闘が可能に
なった。
そして箒の専用機として開発された赤椿、主武装は雨月、空裂と呼ばれる刀のよ
うな刀剣、遠距離武装としてビーム・スマートガン、超近接武装として左腕に
ヴァイブレーション・ネイルと呼ばれる打撃武器兼シールドを装備している。
この機体もポテンシャルを上げることにより一次移行でワンオフ・アビリティー
を使用可能らしいが通常ではこれが限界とのことだ。
他にもシャルのラファールには追加武装として大型のビームガトリングを、白式
には雪片弐型・偽を、ストライクには中型の実体剣カドラボルグを装備し、
アーマシュナイダーを数本増やした。
「どこも違和感はないかな?」
4人は首肯することで束に感謝を贈る。
「それは良かったよ~……っと丁度いい時にお相手さんが来たね」
「フム、威力偵察は必要か……お前はどいつが適任だと思う」
千冬は此処にそろっている機体を熟知している束の考えを聞いた。
「身内びいきもあるかもしれないけど箒ちゃんかな?最悪サンドバックにされても
ワンオフ・アビリティーが発動しさえすれば何とか逃げれるからね」
「フム……他にはどうだ?」
「後は……機動力のいっくんだけどシールドエネルギーは少しでも残しておきた
いから除外、たーくんは相手の目的だから論外……となると残るはブルーに乗っ
てるせっちゃんかな」
千冬は束の意見を聞き少し黙考した後指示を出した。
「偵察は箒・セシリアの2名で行く。しかし即時戦闘の危険もある為残りのメンバ
ーは後方で待機を命じる。戦闘が開始された場合は偵察役の両名は時間稼ぎを念
頭に置いた立ち回りをし鈴又はラウラの到着を待て。二人は新武装で敵の脚を止
めろ。そしたらこっちは煮るなり焼くなり好きにできる。しかし出来るだけ戦闘
は避けること、いいな‼」
「「「「「「「了解‼」」」」」」」
「お相手さんは待ちくたびれてるようだよ?親切に機体のセキュリティを甘くし
てくれてる」
「どれくらいかかる?」
「スペックだけで1分、武装も含めて3分、すべて合わせてとなると9分はかかる」
「フム結構強力な防壁だな……パイロットも相当な手練れだろう。気をつけろ」
これから行くのは戦場、そんな事言われなくても分かっている。
しかし、千冬が念を押していうのだ。
どれだけ警戒しても警戒のし過ぎと言うことは無いだろう。
「こういう時はなんていうんでしたっけ?箒さん知ってます?」
「私に振るなセシリア、えーと……別に奴を倒してしまっても構わんのだろ?
だったかな」
「箒さん、それカッコいい死亡フラグ。言っちゃダメ、絶対」
「死ぬことは無いさ、俺と白式がいる。他のやつらだって上玉ぞろいだ。逃げる
くらいは簡単だろうさ」
「でもあのセリフって赤い人が言ったんでしょ?日本のアニメは良く知らない
けどね」
「大丈夫じゃないか?でも少しはゲン?と言うものを担いだ方がいいのか?」
これから戦場へ向かうと言うのに少々軽い空気ではあるが、体は正直なもので
脚ががくがく震えているものや知らずに手が震えているものなどいる。
平気なのはラウラ、一夏のみだ。
偵察2人組が先行して飛翔、そして残りのメンバーも後に続く。
舞い上がる砂塵は皆の不安を体現しているかのようにゆらゆらとたなびいて中々
消えることは無かった。
バスの中学園の生徒と一緒にこちらに来ていた刹那たちはとある部隊と合流して
いた。
「僕たちの機体はどこにありますか!」
『あちらにある、しかし専用機は用意できなかのでそのつもりで』
「了解した」
『武運を祈る、では皆ベストを尽くすぞ‼』
『『了解‼』』
甲龍(強化)……
モデルはドラゴンガンダムとアルトロンガンダム。俺思うんだ。曲芸だってあっていいじゃないって
ブルーティアーズ(強化)……
モデルはケルディムガンダム。本当はストフリで考えてたけど狙撃って言ったら
やっぱりロックオンだろって思った。反省はしているが後悔はしていない。
シュヴァルツェア・レ―ゲン(強化)……
モデルはストライクノワール。曲芸師二号機、ついでにオールレンジでも戦える。
使いこなされるとメッチャめんどくさそうなのをくっつけてみた。
赤椿……
モデルはバンシィ。一つだけ言いたい、小さい時のマリーダたんマジかわゆす。
死に際も結構良かった。機体もノルンよっかはノーマルの方がすらっとしてて
俺は好きなんだ。