大雑把な地図と経路図。
前提として、当作は一期と同じ場所なのでこうなります。
赤字・黒字が一期で出た情報、青字が独自設定。
多分公式と設定違うけど、その辺はあくまで二次だからという事で。
なんで二期は地図がないんだよぅ。
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○『第九話 ぺんぎんず・ぱふぉーまんす・ぷろじぇくと』の没ネタ
竹林に建つ中華風のステージにて。響く歓声の中、ペンギンズ・パフォーマンス・プロジェクトのユニットメンバー五人が、舞台の端から姿を見せます。フレンズなので外見はほぼヒトですが、歩き方が完全にペンギンです。
ヘッドホンと、手先まで覆う白黒のジャージかパーカーのような服装は全員共通ですが、ブーツの色など多少個人差があります。元の動物の外見が反映されているようでした。
『みんなー、今日は来てくれてありがとー!』
手を大きく振って観客に呼びかけるのは、
本来はオーストラリアのマッコーリー島にしか生息していない、とても珍しい種です。なおロイヤル(王家)という名がついていますが、特に王家と関係がある訳ではありません。外見がどことなく気品があるから、もしくはキングペンギンと同じ場所に生息しているから、というのが名の由来のようです。
『よく来てくれたな! 盛り上がっていこうぜ!』
プリンセスに続くのは、『ペンギン目 ペンギン科 マカロニペンギン属 “イワトビペンギン” Eudyptes chrysocome』のフレンズ、通称“イワビー”です。頭からはねた黄色の飾り羽が活動的な印象を与え、ボーイッシュな口調がそれに拍車をかけています。
雪や氷といったペンギンのイメージとは異なり、名前の通り岩場に棲んでいます。ペンギンの中で唯一、両足を揃えてジャンプする事が可能なので、『
『がんばりますよぉー!』
拳を握り締め宣言するのは、『ペンギン目 ペンギン科 アデリーペンギン属 “ジェンツーペンギン” Pygoscelis papua』のフレンズ、通称“ジェーン”です。ただの一言ですが、それだけでいかにもな正統派アイドルな雰囲気を醸し出しています。
ペンギンの中で三番目に大きい種であり、同時に最も泳ぐ速度が速い種でもあります。最高時速36㎞は海中生物としては遅い方ですが、水陸両用生物として見るなら十分と言えるでしょう。もっとも天敵のヒョウアザラシは時速40㎞に達すると言われているので、微妙に足りなかったりするのですが。
『楽しんでいってねぇー』
微妙にゆるい口調なのは、『ペンギン目 ペンギン科 フンボルトペンギン属 “フンボルトペンギン” Spheniscus humboldti』のフレンズ、通称“フルル”です。天然でマイペースな性格が、とても分かりやすく現れています。
なおフンボルトペンギンは、生息地(チリ、ペルー辺り)では絶滅危惧種なのですが、日本の動物園や水族館では増え過ぎて繁殖を抑制するという、よく分からない事態に陥っています。全フンボルトペンギンの一割以上が日本にいて*1、現地の飼育担当者が来日して繁殖技術を学ぶほどです。
他にもオス同士のカップル*2が確認されたり、翼のビンタが地味に強烈だったり、基本的に一夫一妻なのに不倫してシバかれる個体がいたり、ペンギンのくせに寒さにあまり強くなかったり*3と、色々とネタに事欠かないペンギンです。
『ょ、よし! じゃあ早速だけど新曲いくぞ!』
緊張を隠せない彼女は
現生最大のペンギンであり、南極に生息しているのですが、よりにもよって冬に子育てをする習性があります。営巣地への移動時間*4も含めて約120日も絶食し、立ったまま卵を温める*5のでたまに餓死します。零下60℃のブリザードの中でも立ちっぱなしなので、たまに凍死します。フルルにマゾ呼ばわりされるのもやむなしです。
実は免疫力が非常に低く*6、日本だと梅雨時などは抗生物質の吸入を行わないと肺にカビが生える事もあるのですが、その辺りはフレンズ化した事で解決しているようです。サンドスターは万能です。
『一曲目! “ファーストペンギン”!!』
アップテンポなメロディーが流れ始め、緑のメーザー光がステージを縦横無尽に飛び回ります。勢いよく突き上げた腕から虹色が煌めき、ライブの始まりを劇的に彩りました。
「ふはぁ! うへ、うぇへへへへ……!」
そんな彼女達を、舞台袖からマーゲイが凝視していました。彼女はマネージャーなので見る事自体は全くおかしくはありません。そのだらしなく緩み切った顔と、鼻から滴り落ちる【じょうねつのしずく】さえなければですが。
熱意も能力も才能もあるのに、どうにもこうにも残念な女でありました。
●没理由
ペパプはあんまりストーリーに関わらないので出す気がなかったため。
あと9話はただでさえキャラが多く、収拾がつかなくなりそうだったので。
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※注意 最終話の雰囲気を損ねる可能性が多分にあります。ご了承の上お進みください。
〇『最終話 けものはいてものけものはいない』の没ネタ
「お願いします! もっとサンドスターを!」
暴れるビーストをゴリラ達が押さえ込み、“試作品”のキューブがサンドスターを供給せんと輝く中。かばんの声に真っ先に反応したのは、疲れ切ったハンター達でも、消耗の少ない鳥のフレンズやハブでもありませんでした。
「……ソイツにサンドスターを注げばいいのね?」
かばんに確認を取ったのは、腰から大きな翼の生えた、白と薄紫の少女です。鳥とは異なり翼には羽毛は生えておらず、艶のない黒色をしています。『コウモリ目 チスイコウモリ科 チスイコウモリ属 “ナミチスイコウモリ” Desmodus rotundus』のフレンズです。
「そうです!」
ナミチスイコウモリは、走り始める事でかばんへの返事に代えます。その走りはコウモリとは思えぬ速度であり、元の動物の特徴がよく現れていました。チスイコウモリは脚が長く脚力が強く、後ろ脚と尻尾の間に皮膜がないので、案外走るのが得意*7なのです。
「ガルアアァァァァッ!!」
「おとなしく、して……!」
ゴリラ達に押さえつけられつつ、ビーストはそれでも暴れようとします。ナミチスイコウモリはそんなビーストの顔を両手でがっしりと挟み込み、動かないよう固定します。いかな小型動物のフレンズとは言え、この程度ならば十分可能です。
さて、チスイコウモリはその名の通り、血を吸うコウモリです。夜闇に紛れて牛などの動物に近づき、カミソリのような歯で皮膚を切り裂き血を舐め取ります。
しかし、いつもいつでも血を吸える訳ではありません。時には諸事情から全く吸えない事もあります。そうなると大変です。何せ彼らは、血以外の食物を摂取できず、二日も絶食すれば餓死してしまう*8のです。
そんな時彼らはどうするか。その答えが今まさに、ナミチスイコウモリのフレンズによって示されていました。
「ん……」
「ングォウオォ!?」
ビーストの頭を上に向かせて固定すると、彼女は躊躇いなく口を合わせ、そして。自身の胃の中に収まっていたでんでろりんのジャパリまんを、そのまま流し込みました。
そう、チスイコウモリは、空腹の仲間に血を吐き戻して与える習性があるのです。そのフレンズである彼女は、自らの本能に従ったに過ぎません。過ぎないと言ったら過ぎないのです。
「ぉぅ……ぐ…………」
ビーストが白目を剥き、その体からがくんと力が抜けます。ジャパリまんに含まれるサンドスターが、内側からビーストの体に染み渡ってゆきます。サイズの合わなくなった手枷が、その腕からごとりと砂浜に落ちました。
「……よし」
ナミチスイコウモリはぐっと小さくガッツポーズを決めますが、それを見ていたかばんはもちろん何も言う事が出来ません。口移しは鳥や動物の中では特に珍しい習性ではないのですが、ヒトとほとんど変わらない姿のフレンズがやると、絵面が非常にアレなのです。
いつの間にか、夜は完全に明けています。気絶したビーストの口の端から垂れる【おとめのそんげん】が、黄金の朝日を浴びてきらきらと輝いていました。
●没理由
言わずもがな。
けものフレンズ(勝手に)2 完ッ!
後日談は気が向いたら、ですかね……。