『それではBO3二回戦! 凪咲選手はネメシスを選択! WIZE選手はヴァンパイア!』
『WIZE選手はどうやら蝙蝠ヴァンパイアのようですね』
最初の手札交換、美鈴はリーシェナを探して3枚交換。
三和は2/1の『双石の悪魔』をキープ。
『凪咲選手は……これはリーシェナネメシスでしょうか? しかし引けませんでしたね』
『蝙蝠ヴァンプが相手となると早い試合展開が予想されます。序盤に引けないとつらいですが……』
先行1ターン目、三和はパス。
後攻1ターン目、美鈴のターン。
『光明齎す発明家』をプレイ。
《何やらピキーンと閃いたッス!》
『お、リーシェナは引けませんでしたが中々いい動きですよ。手札に破壊の信者があります。2枚ドローできるチャンスです』
『リーシェナを引ける目が増えます!』
美鈴がチョイスしたのは『素敵な発明品』。回復に専念するようだ。
先行2ターン目、三和のターン。
プレイしたのは『姦淫の従者』。
『手札に双石の悪魔を握っていますが、発明家にとられるのを嫌ったのか従者をプレイ』
『手札に悪夢の始まりが見えているので、次の3ターンの動きは確定しているのでこのターン双石の悪魔をプレイしなくてもいいという判断でしょう』
後攻2ターン目、美鈴のターン。
チョイスした『素敵な発明品』をプレイ。
《イケてるメカッス!》
『光明齎す発明家』でリーダーを直接攻撃。1点ダメージ。
先行3ターン目、三和のターン。
プレイしたのは『悪夢の始まり』。2体の『フォレストバット』を場に出し2枚ドロー。
『姦淫の従者』はリーダーを直接攻撃。美鈴のライフを4点削り、そして互いのライフを2点回復する。
これで三和のライフは20。
美鈴のライフは18。
後攻3ターン目、美鈴のターン。
『破壊の信者』をプレイ。破壊不能アミュレット『素敵な発明品』を指定し、2枚ドローする。
『凪咲選手、リーシェナを引き当てます!』
『光明齎す発明家』は『フォレストバット』を攻撃。相打ちで破壊。
先行4ターン目、三和のターン。
『双石の悪魔』をプレイ。手札に加えた『蒼炎の魔石』を即座にプレイする。2枚ドロー。
『WIZE選手、4ターンフラウロスは出せず!』
『まだ自傷1回しかしていないのというのは、うーん、つらい出だしかもしれませんね』
『姦淫の従者』と『フォレストバット』でリーダーを攻撃。これで美鈴のライフを15点まで減らす。
後攻4ターン目、美鈴のターン。
『破壊の絶傑・リーシェナ』をプレイし、進化。
《壊そうよ! ボク以外の全てを!》
手札に『白き破壊のアーティファクト』を加える。
場に出ていた『破壊の信者』は『双石の悪魔』を相打ちで破壊。
進化した『破壊の絶傑・リーシェナ』は『姦淫の従者』を攻撃し4点の反撃を受けて破壊する。
三和の場には1/1『フォレストバット』が一体。
美鈴の場には3/2必殺『破壊の絶傑・リーシェナ』が一体。
三和のライフは20点。
美鈴のライフは15点。
先行5ターン目、三和のターン。
『手札上限枚数の9枚。しかし自傷回数は1回です!』
『いやこのターン……』
三和は0コストスペル『眷属への贈り物』をプレイ。
お互いのリーダーに1点ダメージを与え、それぞれの場に『フォレストバット』を出す。
続いて『鋭利な一裂き』をプレイ。自分に2点ダメージを与えて美鈴のライフを3点削る。
『邪眼の悪魔』をアクセラレートでプレイ。『破壊の絶傑・リーシェナ』を破壊する。
『不穏なる闇の街』をプレイ。自分のリーダーに1点ダメージ。
1ターンに4回の自傷回数を満たし、『フラウロス』をデッキから直接召喚する。
そして場に出ていた『フォレストバット』に進化権を切り、美鈴を直接攻撃。3点ダメージ。
三和の場には3/3『フォレストバット』、1/1『フォレストバット』、5/3『フラウロス』。
美鈴の場には1/1『フォレストバット』。
三和のライフは15点。
美鈴のライフは8点にまで削れる。
三和の自傷回数は5回。
後攻5ターン目、美鈴のターン。
手札は9枚。
まずは『素敵な発明品』を指定して『破壊の愉悦』をプレイ。
《壊れるほど奏でる!》
『フラウロス』を破壊、ラストワードで三和のライフが3点回復する。
そして『人形使いの糸』をプレイ。ダメージと手札に加えた『操り人形』で全処理する。
場に残っていた『フォレストバット』はそのまま三和を直接攻撃、三和のライフを17点に削る。
ターンエンド。
ライフが10点以下になっているので『素敵な発明品』が消滅。
美鈴のライフが11点にまで回復する。
先行6ターン目、三和のターン。
アミュレット『不穏なる闇の街』が破壊され1枚ドロー、『蒼炎の魔石』が破壊されて2点ダメージ。
『蒼炎の魔石が割れて2点ダメージ! このハンドなら2回目のフラウロス直接召喚が可能ですが……!』
三和は『悪夢の始まり』をプレイ。2枚ドローする。
そして『姦淫の従者』と『不穏なる闇の街』をプレイ。
『フラウロスの直接召喚は狙いませんね』
『手札に1枚のフラウロスが見えます。フラウロスを2枚しかデッキに入れていないのかもしれませんね』
解説の黒帯の言う通りだった。三和のデッキには『フラウロス』が2枚しか入っていない。
これ以上『フラウロス』の直接召喚は狙えなかった。
後攻6ターン目、美鈴のターン。
(ヴァーナレクが疾走するターン……)
美鈴は『ゼンマイの巻き直し』を2枚プレイ。4枚の『操り人形』で敵を全除去する。
そして『白き破壊のアーティファクト』をプレイする。
《奏でて! 白の章!》
『黒き破壊のアーティファクト』を手札に加え、場に出ていた『フォレストバット』で三和のライフを1点削って12点。
『相手を全除去しつつ6ターン白き破壊のアーティファクト!』
『ヴァンプの弱いところです。横並びが多いもののスタッツが少ないため、十分な人形の量や人形使いの糸でまとめて処理されてしまい、アーティファクトのカウントを進めやすいんです』
先行7ターン目、三和のターン。
『これから毎ターン2点回復! WIZE選手からすると急がないと少しずつリーサルが遠のいてしまいますよね、黒帯さん』
『はい、そうですね。ドローが潤沢とはいえ直接打点カードが限られていますから、毎ターン2点回復されると時間が延びるほどにリーサルが遠のきます』
三和がプレイしたのは『姦淫の絶傑・ヴァーナレク』。美鈴の場の『フォレストバット』を破壊する。そして『姦淫の翼』をエンハンスでプレイする。
そこで三和の手が止まる。
『進化を吐くか、といったところでしょうか』
『進化権を吐かなくても一応、蝙蝠のリーサル圏内です。しかし光明齎す発明家の素敵な発明品を使われるとリーサルから逃げられてしまいます』
三和は最後の進化権を使用。
6点疾走ダメージと6点ドレイン。
美鈴のライフを5点にまで削る。
後攻7ターン目、美鈴のターン。
『白き破壊のアーティファクト』の効果で2点回復して7点。
『さて、闇喰らいの蝙蝠の致死圏内ですが凪咲選手……』
即座にプレイしたのは『心無き決闘』のエンハンス効果。『ロイド』をチョイスし、進化権を使って進化し『姦淫の絶傑・ヴァーナレク』を破壊。
『心無き決闘からのロイド! これで3/9必殺守護が立ちます!』
『ロイドは場に存在する限り対象をロイドにしか選べないという効果があります。次のターン闇喰らいの蝙蝠があってもリーダーを狙うことはできません』
先攻8ターン目、三和のターン。
『さてWIZE選手、いよいよ急がなければならなくなってきた!』
三和は『血の取引』をプレイ。2枚ドロー。
続いてフラウロスをプレイ。
『邪眼の悪魔』のアクセラレートで『ロイド』を破壊する。
後攻8ターン目、美鈴のターン。
『白き破壊のアーティファクト』のターン開始時効果でライフを2点回復して9点。
『破壊の愉悦』を使用して『フラウロス』を破壊。
そして『心無き決闘』で『ロイド』を再度場に出す。
『2枚目のロイド! 耐える! 耐えます! 凪咲選手!』
先行9ターン目、三和のターン。
プレイしたのは『双石の悪魔』だ。『紅炎の魔石』をチョイスして『ロイド』を破壊。
残ったPPで『狂恋の華鎧・ヴィーラ』をプレイする。
後攻9ターン目、美鈴のターン。
まずは『白き破壊のアーティファクト』の効果でライフを回復し11点。
『黒き破壊のアーティファクトのコストはまだ6。ライフは依然致死圏内ですし厳しいですね!』
『さてどうするか……』
美鈴は『破壊の信者』で『白き破壊のアーティファクト』を指定し2枚ドロー。
引いた札を確認し、『美食天使・エカテリーヌ』をプレイ。
《私のレシピに穴はない!》
リーダーのライフを6点回復。これで17点にまで回復させる。
『エカテリーヌで6点回復! 一気に即死圏内から逃れました!』
『この回復はわからなくなりましたよ。進化権も残していますからメイシアプランでの一発逆転も考えられます!』
『破壊されたフォロワーは13体でしょうか。エカテリーヌが残ればもしや、といったところですね』
美鈴は『操り人形』を1枚プレイし、『双石の悪魔』を破壊。
美鈴の動きがしばらく固まる。
(相手の場にはヴィーラが残っている……)
三和の自傷回数は11回。
次のターン、『鋭利な一裂き』と『闇喰らいの蝙蝠』があればリーサルだ。
進化して『狂恋の華鎧・ヴィーラ』を破壊すればその可能性はなくなる。
だが進化権を使用してしまうとこちらの『粛清の英雄・メイシア』を利用したリーサルプランがなくなる。
(この進化権はよく考えないといけない)
進化権を切ることは次のターン負けないための一手。
だがその代償に攻撃のための刃を失うことになる。
刃を失えば、三和は安心して攻めることが可能だ。
(勝つためには、切ってはいけない気がする)
悩んだ末に美鈴は進化権を温存してターンエンド。
三和のライフは17。
美鈴のライフも17。
先行10ターン目、三和のターン。
三和の動きがしばし止まる。
(リーサルがあれば三和君は悩まない。ということは鋭利な一裂きは持っていないんだ)
内心美鈴は感触をつかむ。
『WIZE選手の猛攻に耐え忍ぶ凪咲選手、この勝負、わかりませんね!』
『お互いのライフはマックス付近まであります。こうなるとリソース面でヴァンパイア側も苦しくなってきてしまい、毎ターン2点回復がつらくなってきます』
『それにメイシアプランも存在しますよね?』
『そうですね。メイシアはまだ一度も見せていません。それでも割り切って自傷カウントを稼いでいくか、ケアしていくか、判断が問われます』
危ない賭けではあったが、美鈴にも勝機が見えてきた。美鈴は『粛清の英雄・メイシア』をしっかりと握っている。
三和は『双石の悪魔』をプレイする。
続いて『姦淫の絶傑・ヴィーラ』をプレイ。ファンファーレで『美食天使・エカテリーヌ』を破壊、加えてエンハンス『姦淫の翼』をつけて4点ドレイン疾走で美鈴を直接攻撃。
『狂恋の華鎧・ヴィーラ』と合わせて美鈴のライフを11点にまで削る。
『またもやドレインヴァーナレク! これでWIZE選手のライフは19点維持!』
『メイシア対策をしつつ相手のライフを削っていく最高のプレイですね』
後攻10ターン目、美鈴のターン。
『白き破壊のアーティファクト』の効果でライフを回復し、13点。
美鈴は呼気を吐く。
(またライフを削られた……)
刻一刻と体力を奪われている感覚、現実に例えるならば手足の末端の感覚が壊死していくような感覚。
そんな喪失感を美鈴は覚える。
(これが三和君のヴァンパイア……)
だがその怖さを美鈴は知っていた。何度も対面してきたから。
(でも絶対勝てない相手じゃない! カードゲームに絶対はないんだ!)
美鈴は『破壊の信者』をプレイ。2枚ドローを選択する。
そして、会場が湧いた。
『ここに来て凪咲選手、3枚目の心無き決闘を引きました!』
『絶体絶命の状況ですが凪咲選手粘ります!』
『後が無いことを理解した上での魂のドローですね!』
『ここからどのようなプレイを見出すことができるか!』
(残りPPは8。手札には人形が1枚……)
美鈴は己の手札を見渡す。
(行ける!)
『凪咲選手、ロイドをチョイス! 1/9必殺守護! そして、破壊の愉悦をプレイ! ヴァーナレクに4点ダメージ!』
そして『操り人形』2枚を使って『姦淫の絶傑・ヴァーナレク』を破壊。
場に出ていた『破壊の信者』で『双石の悪魔』を破壊する。
そしてターンエンド。
三和のライフは19点。
美鈴のライフは13点。
美鈴の破壊されたフォロワーは17体。
先攻11ターン目、三和のターン。
ターン開始時、アミュレット『紅炎の魔石』が割れて2点ダメージ。
(まいったな……)
三和は『闇喰らいの蝙蝠』をプレイ。『ロイド』に13点ダメージを与えて破壊する。
そして『邪眼の悪魔』のアクセラレートで『破壊の信者』を破壊する。
『狂恋の華鎧・ヴィーラ』で美鈴のライフを2点削る。
ターンエンドで美鈴にターンを渡す。
後攻11ターン目、美鈴のターン。
『これは……耐えるに耐えました! 凪咲選手!』
美鈴がプレイしたのは『粛清の英雄・メイシア』だ。
進化権を使用して『粛清の一刀』を手札に加える。
《粛清の英雄・メイシア》
コスト3 攻撃力2 体力3
[進化前]
このフォロワーは相手リーダーを攻撃不能。
[ファンファーレ] カードを1枚引く。
[進化後]
(相手のリーダーを攻撃可能)
粛清の1刀一枚を手札に加える。
《粛清の一刀》
コスト7 スペル
自分のネメシス・フォロワー1体を選択して、+4/+0する。
そのフォロワーは疾走 を持つ。
選択したフォロワーが粛清の英雄・メイシアなら、+4/+0するのではなく、+X/+0する。
Xは「このバトル中に破壊された自分のフォロワーの数」である。(それはX体)
《これが世界の結末です》
美鈴の破壊されたフォロワーは19体。
『粛清の一刀』の効果により、『粛清の英雄・メイシア』の攻撃力は19点になる。
三和のライフを消し飛ばす。
『おおおおおおなんという逆転劇! 耐えるに耐えてリーサルから逃れ続け、メイシアによる逆襲を測りました!』
『薄氷の上を渡るような手札の引きとプレイングの連続ですが、選択を間違えることなく勝利をつかみましたね』
『これでBO3は最終戦に持ち込まれます! ミッドレンジロイヤル対蝙蝠ヴァンパイア!』
使用デッキ
・三和蝙蝠ヴァンプ
https://twitter.com/fet_light/status/1135176044963479554
・美鈴リーシェナネメシス
(13話と同じ)
https://twitter.com/fet_light/status/1130460030510067712