ここは小樽の近くにあるアイヌのコタン。そこの比較的大きいフチ(祖母)の家では杉本佐一とアシリパがカジカの『キナオハウ(野菜がたくさん入った汁物)』を食べていた。
「フチの憑神様にうんこをお供えさせやがって・・・」
「うんこじゃね・・・ヤダなにその変な棒!」
「ストゥ、制裁を加えるための棒だ。杉本―」
「ちょっとまって、やめて―」
アシリパが杉本に制裁を加えようとしたとき、アシリパの叔父のマカナックルが来た。
「ちょっといいか?」
「どうした?」
「実は見慣れない子供がいたので連れてきた。どうやらシサムの子供なんだが、あんたの知り合いか?」
そういって1人の子供を家に入れた。そうしてその子供はあいさつをした。
「にゃんぱすー」
<れんげside>
ひげのおじさんに連れられて、なんか漫画で見たような古い村に着いた。そこでは、口のおっきいおばあちゃんとこまちゃんぐらいの女の子と帽子を被った傷だらけのおじさんにあった。
「うち、宮内れんげ。具を追ってきてたら、ここまできたのん。ここはどこなん?」
「ここは小樽の私のコタンだ。私の名前はアシリパ。こいつは杉本佐一。その人はフチ祖母だ。そしておまえを連れてきたのは私のおじのマカナックルだ」
ぐ~~
「うちおなかすたのん」
「とにかく、飯を食え。明日これからについて考えよう」
そうしてれんげは鍋をもらって、眠りについた。
<三人称side>
次の日れんげは朝遅く起きた。そこで鍋が煮えたのを見た。
「かわうその『オハウ(汁物)』だ食え、れんげ」
「いただきます」もぐもぐ
「かわうそおいしいー♡」
れんげがおいしそうに鍋を食べていると、3つに分かれた棒を子供の1人が出してきた。
「アシリパこれやって、アシリパが一番おっかない」
「いいぞ」
「なんだそれ?」
「『キサラリ』といって、意味は『耳長お化け』だ。窓の外からチラチラ出しながらこの世のものとは思えない声を出して子供を驚かす」
「んわぁぁぁぁおぅ、わわわぁ、にああ」
「やめろ杉本はずかしい。よこせ手本を見せてやる」
「おほん。ぶぇろおおおああああ!!」
「はあああ~、やっぱアシリパのが一番おっかねぇ」
「オソマがもらした」
「うちもやるん、みんなに本当の恐怖をおしえてやるのん」
「んん。ぬああおおお」
あまりみんなの反応はうすかった。
「アシリパさん汚名を返上させてくる」
「わかった。杉本おまえの本気見せてみろ」
「おほん。たあああああああ」
れんげも含めて、みんなあきれて去って行った。
それかられんげとアシリパは村の子供たちと一緒に楽しく遊んだ。
その夜、れんげとアシリパは疲れて眠って行った。
寝ている間、杉本はマカナックルからアシリパの過去について聞き1人決心した。
「元気でな」
そういって杉本は村を去って行った。
これからも不定期ですが連載していきます。