バカとテストと召喚獣withグリモア! 〜君と僕で紡ぐ青春(いま)〜 作:ウォーズ -IKUSA-
福原先生の一声で始まったFクラスの自己紹介。
見れば見る程、教室と友人たち以外のクラスメイトたちの質の低さに呆れるばかりだけど、その途中で姫路瑞希さんと姫路和希くん、宵宮蝶影さんがやって来た。
明久side
姫路姉弟と宵宮蝶影。この3人の登場に、一部を除いたクラスメイトたちがざわつく。そんなときでも冷静に構えていた福原先生が彼女たちに話し掛ける。
「丁度良いところに来ました。姫路瑞希さん、和希くん、宵宮蝶影さん。今自己紹介の最中なのであなたたちもお願いします」
「「「はい、わかりました(〜)」」」
「えっと……、姫路瑞希です。よろしくお願いします」
「弟の姫路和希です……。よ、よろしく……お願いします……」
「宵宮蝶影です〜。これからよろしくね〜」
姫路姉弟と宵宮さんが自己紹介を始める。それと同時に。
『『『『『美少女バンザーイ!!!』』』』』
「「「わっ!?」」」
クラスメイトたちの歓喜の声が上がった。女の子(内1人は男)が来て嬉しいのはわかるけど、体裁とか考えようよ。
「あぅ……。瑞希〜、この人たちこわいよぅ……」
「カズくん!?」
「心配しないで〜。ちかげと瑞希ちゃんがいるから大丈夫だよ〜」
姫路くんが後ろに隠れてしまった。そう言えば、彼はお姉ちゃん子だという話を聞いたことがある。多分
「やめなよ!」
そんな状況を見かねたハルが、クラスメイトたちを一喝する。
「舞い上がる気持ちはわかるけど、もう少し気を遣おうよ。怯えている子もいるじゃないか」
「「「「「わ、悪い……」」」」」
「まったく……。大丈夫かい、姫路くん」
「あ……、うん……」
「彼らは君たちが来たのが嬉しくてつい、騒いじゃっただけなんだ。だからあまり嫌わないでやってね?」
「……わかった」
「姫路さんと宵宮さんもいいかな?」
「「はい(OKだよ〜)」」
「良し。じゃあ、また後でね」
3人が頷き、ハルも自分の席に戻った。さっきまでは怯えていた姫路くんに、少し笑顔が戻るのを見た僕たちは、ハルのことを流石だと思った。本人は認めないと思うけど。
「あの、ちょっといいですか?」
「「「はい、なんですか(何)(なぁに〜)?」」」
「3人はどうして
あのさぁ……。この言い方は正直言って、ないと思う。気持ちはわかるけど、他にも聞き方はあったハズだ。とは言え普通に考えたら、姫路姉弟と宵宮さんがここにいるのはおかしいと思うのも事実。3人とも成績優秀で、Aクラスは確実だからね。
「その……。試験途中で熱が出て、途中退室しまして……」
「ボクも瑞希と同じだぞ〜」
「ちかげはお腹が空いて寝ちゃったの〜」
この言葉にみんなが納得する。姫路姉弟は2人とも体が弱い方だし、宵宮さんは優秀ではあるけど食べるか寝るかしか頭にないらしく、それが原因ということだ。
「あ。そういえば俺も熱(の問題)が出たから、
「化学のことか? 確かに難しかったよな」
「俺は弟が事故に遭ったって聞いて、それが気になってしまってさ」
「うるせぇ1人っ子」
「前の晩、彼女が寝かせてくれなくてな……」
「今年1番の大嘘をありがとう」
(((((何言ってん(だ)(の)コイツら(この人たち)は?)))))
それに便乗してクラスメイトたちがあれこれ言いだすのを見た僕たちは、呆れる以外になかった。
「俺は桃世さんと環ちゃんから告白される……」
“ギロッ!!”
「という夢を見たんだ……」
ハルがももと環から告白されるという妄言を吐いたクラスメイトを睨み付ける。
「ねぇ、それってギャグ? それとも本気? ギャグなら面白くないし、マジで言ってるのなら覚悟しておきなよ君たち?」
「嘘です、すいませんでした……」
そのクラスメイトに目が笑ってない笑顔でこう言うと、ヤツは速攻で謝った。
こうなることがわかっているなら、言わなきゃいいのにと心から思う。
「「「では(それじゃあ)、1年間よろしくお願いしますッ(よろしく……)(よろしくね〜)」」」
自己紹介を終えた3人は、僕たちのいる席の周辺で空いてるところに座った。
「あの……、真境名くん」
「ん、姫路さん?」
姫路さんがハルに話しかけて来た。もちろん、和希くん(ややこしいから名前で呼ぶよ)も隣にいる。
「さっきはありがとうございました。……ほら、カズくんもお礼を言いましょう?」
「(コクリ) えっと、真境名。さっきはその……、……ありがと」
「どういたしまして」
「ふぇ?」
和希くんがお礼を言うと、ハルは柔らかな笑みを見せる。それを見た彼は思わず俯いてしまった。
「ごめんなさい、真境名くん。カズくんは引っ込み思案ですけど、私にとっては良い子なんです」
「そっか……。大丈夫だよ、少しずつ慣れていけば良いんだから。和希くん。知らない人ばかりで大変かもしれないけど、みんな良い人だからこれからよろしくね?」
「うん、わかった……」
ハルが優しく言うと、和希くんも笑顔になった。やはり兄弟がいると、対処の仕方をわかっているのだろうか。
“バンバン”
「はいはい。静かにしてくださいね」
バキィッ バラバラバラ………。
福原先生が教卓を叩いて注意すると、一瞬にして教卓が崩れ落ちた。
「え〜……。替えを用意してきますので、少し待っていてくださいね」
福原先生は教卓を取りに出て行った。教卓すらもボロだなんて……、こんなことがあっていいのか?
「……ねぇハル、雄二、晴明。ちょっといいかな?」
「「「どうした(の)?」」」
「とりあえず廊下に出よう。話はそれからだよ」
ハルと雄二と晴明を呼んで廊下に出た。
「それで、話って?」
「
「それは俺も思った。他のクラスと比べても、ここはダントツだからな」
晴明の言う通りだ。卓袱台と座布団がFクラスの設備とはいえ、あんな状態なのは許されないと思う。
「そう。だからこその提案なんだ。『
「「「試召戦争を?」」」
(コクッ)
僕はハルたちに持ち掛ける。
「なるほど……。南の為か?」
「うん。まあ正確には、智花も含めた女子生徒と和希くんとクルトの為だよ」
「ふむ。俺もAクラスに挑む為に、
雄二は協力するつもりのようだ。その勢いでハルと晴明にも聞いてくると……、
「待って、アキ」
「ハル? どうしたの?」
ハルが待ったを掛ける。
「僕もできるだけ協力したい。でも、目的によっては反対するからね」
「どうしてさ?」
「アキは智花たちの為に試召戦争をしたいって言ったよね? Aクラスには飛彩たちがいるのはわかるでしょ?」
「あ……」
「飛彩たちだけじゃない。Aクラスにいる生徒はみんな努力した末に勝ち取ったんだ。なのに、僕たち以外のFクラスの連中……そうだね、FFF団かな。ソイツらがAクラスの生徒を押し退けてまであの設備を手に入れるのは、間違ってると思うよ」
「ハルと同意見だ、アキ。設備が目的なら俺も賛成しかねるぜ」
2人に言われてはっとする。智花たちの為って言ったけど、飛彩たちAクラスのみんなのことを考えていなかった。肝心なところで周りが見えていなかった自分は、まだまだなんだと感じた。
「そうだったねハル、晴明。言われてから気付いたよ。これじゃあダメだよね……、ごめん」
「わかれば良いんだアキ、誰にだって間違いはある。でもそこから最良な手段を考えて実行するのが大事だからな?」
「うん。わかったよ、晴明」
「それじゃあ、他にどんな方法を取るのさ?」
「まあ待て、晴陽。何も設備を奪うだけが報酬じゃないだろ?」
僕たちの話を聞いていた雄二が助け舟を出す。
「「「雄二?」」」
「つまり、設備以外の報酬にしてもらえば良いんだよ」
「それって!」
「ああ。報酬をこの教室の改修にしてもらえば、万事解決だ」
その手があったか。僕はただ、戦争を仕掛けるということしか考えていなかったから雄二の提案は有り難かった。
「確かに名案だが……、その要求は通るのか?」
「そのことだが問題ない。Aクラスに勝つ、若しくは良い勝負をすれば良い。それなら、
晴明の疑問に、雄二は自信有り気に答えた。
「これなら良いだろ? 晴陽、晴明」
「わかった。それなら僕もOKだよ」
「お前の案に乗ったぞ、雄二」
「決まりだな。そうなれば、次は作戦を考える番だ。そろそろ先生も戻って来るから教室に入るぞ」
「「「OKだ(だよ)」」」
やるべきことは決まった、あとは目標達成に向けてどう動くかだ。そう決意を固めた僕たちは教室へ戻って行った。
See you next stage……
「和希くんと蝶影はちゃんと出番が回った訳だけど……、キャラ描写はこれでいいかな? 意見があったら、是非コメントしてね。問題があれば直すから(作者が)」
「そろそろAクラスsideも見せたいところだね。次は士気を上げるところだから、6話でAクラスのメンバーを見せたいと思ってるよ」
「じゃあ、今日はここまで!」
「次回も楽しみにしてくれると嬉しいな☆」
「また会おう!」
「シーユー♪」
晴陽「試召戦争に一時は反対してたけど、雄二からのアイディアに納得し、改めて戦争を起こす決意を固める僕たち。
このことをみんなに伝えると予想通り、クラスメイトの大半はお通夜状態に。
しかし、雄二はそんな彼らをやる気にさせるべく、引き金を引こうとしていた……!」
晴陽「次回ッ!『バカとテストと召喚獣withグリモア!』、『士気高揚』。Let's go……fight!!」