バカとテストと召喚獣withグリモア! 〜君と僕で紡ぐ青春(いま)〜   作:ウォーズ -IKUSA-

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「前回のあらすじッ!」

学年首席の飛彩がいるAクラスでも自己紹介をしていた。
どうやらゴタゴタがあったみたいだけど、なんとか収まったようで良かったよ〜。
代表としてこれから頑張ってね、飛彩!


第6話 初陣

晴陽side

 

 

「今戻ったよ」

 

「お疲れ。ありがとな、2人とも」

 

「「どういたしまして♪」」

 

雄二がDクラスから戻った僕たちを労った。

 

「良し、これから屋上でミーティングを行う。昼飯もそこで食うからみんなを呼んで来てくれ」

 

「「うん、わかった」」

 

そう答えた僕たちは、智花たちを呼んで屋上へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外へ出ると雲ひとつない、のどかな日差しが僕たちを照らしている。試召戦争のミーティングじゃなかったらもっと良かっただろう。

ここにいるメンバーは僕、アキ、智花を始めとしたFクラス首脳陣で固められている。

中々の大人数だと今更ながらに思った。

 

 

「はい、アキくん」

 

「ありがとう智花」

 

智花がアキに弁当を渡した。中身はやっぱり……。

 

「今日もおにぎりなのね?」

 

「夏海ちゃん! ちゃんと具も入ってるよ!」

 

「不思議よね〜。おにぎりは普通に作れるのに、他の料理はパッとしないからね〜」

 

「あぅ……」

 

夏海が智花の料理の腕前についてイジっている。智花は手先が器用なのになぜか料理に関しては、おにぎり以外がお世辞にも美味しいとは言えないのだ。

実際、僕とアキと夏海が被害に遭っていたしね。ただ、これでも昔に比べたらかなり進歩した方だと思う。

 

「良いよ。こうして作ってくれるだけでも嬉しいんだ。また時間があるときに僕が料理を教えてあげるからね?」

 

「うん! いつかは他の料理も美味しいって言ってもらえるように、わたし……頑張るから♪」

 

「期待してるよ、智花」

 

アキが励ますと、智花も笑顔になった。そんな2人の間に桃色空間が広がるものだから、

 

「あの! 吉井くんと智ちゃんはどんな関係なんですか?」

 

「そうね。ウチもそれが気になるわ」

 

「ちかげも〜」

 

「「そ、それは……」」

 

事情を知らない姫路さんと宵宮さんと美波が興味有りげに聞いて来た。もちろん、僕と夏海と晴明のように知ってる人もいるけど、これを機に話しておこうということになり、小学生の頃からの幼馴染と聞いたら納得した。

 

「へぇ〜。ロマンがあるねアキヒサ、トモカ!」

 

「智ちゃんが羨ましいなぁ」

 

「べ、別に羨ましくねーし!」

 

「ボクにもこんな日が来るのかなぁ……」

 

クルトとノエルと龍季と和希くんがそれぞれ感想を言う。僕と夏海と晴明、Aクラスにいる飛彩とももと環と怜はずっと見てきた光景なので、いつくっついてくれるんだろうかと一喜一憂する日々が続いている。まあ、僕も人のこと言えないけど。

 

「とりあえずこの話は後でな。明久、晴陽。お前たちから見てDクラスはどうだ?」

 

「うーん。少なくとも、今のFクラスよりは強いと思うよ」

 

「そうだねハル。みちると昇瑠がいるから、一筋縄じゃいかないね」

 

「なるほどな……。わかった」

 

「ねぇアキくん! みちるちゃんはDクラスにいるの?」

 

「昇瑠くんと会ったんだぁ。どうだった〜?」

 

雄二に報告すると、みちると昇瑠の名前が出たことに反応した智花と宵宮さんが聞いて来た。2人の成績は上位クラスを狙えるレベルだし、昇瑠に至っては飛彩と霧島さんと水無月さんと首席争いできるだけの実力を兼ね備えている。

Dクラスになった理由だが、みちるは振り分け試験の結果にムラがあったからで、昇瑠は宵宮さんを見守りたいからだとか。

だったらFクラスでも良かったんじゃね?って思ったのはここだけの話だ。

 

「うん。戻ったらよろしく言って欲しいって頼まれたんだ」

 

「昇瑠も心配してたみたいだからね。今の状況伝えたら安心してたよ」

 

「そうなんだ。アキくん、晴陽くん。ありがとう」

 

「ちかげもありがとうなの〜♪」

 

「「良いんだよ」」

 

「そういえばユウジ。なんでDクラスから先に攻めるの? 手堅く行くなら、Eクラスの方が良いでしょ?」

 

「クルトの言いたいことはわかるが……。単純な話、Fクラスより実力は上だが戦うまでもないからだ」

 

こんなやりとりの裏でクルトが雄二に質問して来る。するとこのように返した。

 

「そう言うことか。それなら納得がいくぜ」

 

「俺の狙いがわかるのか。晴明」

 

「だいたいな」

 

晴明は何かを察したらしく、雄二を肯定する。

 

「それでも僕たちよりは格上だよ?」

 

「普通ならそう思うよね。でもアキ、周りの面子を良く見てごらん?」

 

「うん。そうだね……、3人の幼馴染と悪友も3人、優等生の双子に双子の片割れが2人、お嬢様と帰国子女とみんなの弟分が1人と……。ああ、そう言うことか!」

 

「そう。ここにいるのは、様々な理由でFクラスになったイレギュラーなメンバーさ。全力でやり合えば、今の状態でもEクラスには勝てるよ」

 

とはいえ、Eクラスにもイレギュラーな生徒はいるけどね。

 

「じゃが雄二よ。そのような回りくどいことをせんでも、最初からAクラスに挑む方が良いではないかのう?」

 

「できればそうしたいが、初陣だからな。景気付けと今後の対Aクラス戦の為に必要なプロセスって訳だ」

 

「まずは目の前の戦いに勝つことが先だよ。じゃなきゃ何も始まらない」

 

「そうだな晴陽、お前の言う通りだ。すまないが、お前たちの力を貸して欲しい。……頼む」

 

『『『『うん(ええ)、わかった(よ〜)!!』』』』

 

「良し。これから作戦を説明するから、各自内容と自分の役割を把握しておいてくれ。あと、飯もちゃんと食っとけよ」

 

 

こうしてDクラス戦に向けたミーティング(と昼食)が行われる。その最中、宵宮さんの弁当の量にほぼ全員が総ツッコミしたこと、ももから渡された弁当を再びイジられた以外は特に問題なく進んでいった。

 

 

晴陽side out

 

 

 

 

 

少し時間が流れて……

 

 

 

 

〜召喚システム制御兼実験室〜

 

 

???side

 

 

「……時間ね」

 

私……宍戸結希(ししどゆき)は、白衣を着て“仕事”モードに切り替えた。科学とオカルトの融合で生まれた試験召喚獣。未だ解明されていないブラックボックスとも言える存在のシステム制御や調整のサポートと、個々のデータ収集を行っている。

ちなみに、私が受け持っているのは自分の所属であるCクラスとDクラスが私の担当だ。

 

「ごめん結希、遅くなったわ」

 

「大丈夫よ(そら)。これから始めるところだから」

 

今制御室に入って来たのは、仕事仲間で友人の如月天(きさらぎそら)。彼女はEクラスとFクラスを担当している。

 

「それにしてもやってくれるじゃない。初日から試召戦争を仕掛けるなんてね」

 

「でも私たちとしては好都合よ。Fクラス(かれら)のおかげで結果的に召喚獣の研究が一歩進む」

 

「まあ、それには同意するわ。召喚獣の調整は白岩がやってくれるのね?」

 

「ええ。私たちは自分の担当クラスのデータ収集に集中しましょう」

 

「OKよ、結希」

 

さあ、あなたたちの実力(ちから)を見せてもらうわ。吉井くん、真境名くん。

 

 

 

結希side out

 

 

 

 

 

 

 

同時刻 〜3年“裏”Aクラス教室〜

 

 

京side

 

 

「始まるか……」

 

クラスメイトたちが自習している中、俺は静かに呟く。

 

「どうした(きょう)? 嬉しそうな顔をして」

 

虎千代(とらちよ)か。2年Fクラスのヤツらが試召戦争するらしいんだ。そう思うとワクワクするのさ」

 

俺の表情が緩んでいるのに気付いた武田虎千代(たけだとらちよ)が話し掛ける。3年“裏”Aクラス代表にして生徒会長でもある彼女は、小学生の頃からの幼馴染だ。

 

「新学期初日から試召戦争を? ふふっ、中々面白いことをするのね。好きよ、そう言うの」

 

「ホントだね、まるで去年の誰かさんみたいだよ」

 

「去年のことは言わないでくれ、鳴子(なるこ)。今思えば、かなり大胆なことをしたと思ってるんだ」

 

「まあまあ、良いじゃないですか。でも鳴子(なるこ)ちゃん、あまり京くんをいじめないでくださいね?」

 

「わかってるよ、あやせ」

 

朱鷺坂(ときさか)チトセと遊佐鳴子(ゆさなるこ)海老名(えびな)あやせも会話に混ざる。虎千代と同じで、この3人も幼馴染だ。

 

「みなさんは、どちらが勝つと思いますか〜?」

 

「「Fクラスだ(だね)」」

 

あやせの言葉に俺と鳴子はこう答える。

 

「即答ね。2人とも」

 

「当然さ。夏海と康太はどこのクラスにいても、恥ずかしくないように鍛えてるからね」

 

「そうだな。明久と晴陽もいるんだ、負ける訳がない」

 

「随分と信頼しているんだな?」

 

「ああ。お前もそう思うだろ、八神(やがみ)

 

虎千代の問いに答えたあと、長髪の男子生徒……八神庵(やがみいおり)に話題を振る。ヤツも幼馴染兼腐れ縁であると同時に……、ライバルだ。

 

「何を聞くかと思えば……。そんなことか」

 

「おいおい、そう言うなよ。晴陽(おとうとぶん)のことが気にならないのか? 俺は気になるぜ」

 

そう。あの2人はそれぞれ明久は俺が、晴陽は八神が文武両面で鍛えていた。元々鉄人が俺たちに無理矢理指導係に任命したことから始まったが、何かと見所があって気に入り現在に至っている。

 

「みなまで言うな。結果がわかりきっていることに興味はない」

 

「良く言うぜ、ホントは気になってる癖によ」

 

「フン、くだらん……」

 

相変わらず無愛想な態度を取る八神だが、微かに笑ったのが見えた。……まあ、指摘しても否定するだろうからあえて言わないでおく。

 

大丈夫だと思うが、一応アイツらが勝つのを祈っておくか。頑張れよ明久、晴陽。

 

 

京side out

 

 

 

 

 

〜回復試験会場〜

 

 

晴陽side

 

 

Dクラスとの試召戦争が始まって30分。僕とアキ、智花、晴明、姫路さん、和希くん、宵宮さんは回復試験を受けている。ここにいるのは振り分け試験の際に、途中退室や欠席などで無得点になってしまったメンバーだ。

 

「そろそろだね。大丈夫、アキ?」

 

「良いよ。じゃあ行こうか、ハル」

 

「もう良いの、2人とも?」

 

ある程度試験を済ませて出撃の準備をしている僕たちに、智花が尋ねる。

 

「うん。僕とハルはこれくらいで十分だよ」

 

今回の僕たちの役割は露払い。早い段階で援護に行くこと、そして真の実力をDクラスの生徒たちに悟らせない為だ。まあ、みちると昇瑠と源二は把握してるのだけど。

とはいえ、一部を除いて大抵の生徒は観察処分者である僕たちのことを馬鹿だと思っているから、都合が良かったりする。

 

「ハル。俺も一緒に行こうか?」

 

「晴明はもう少し試験を受けて。しばらくは僕たちだけでも大丈夫だからさ」

 

「そうか。みんなを頼むぞアキ、ハル」

 

「「ありがとう。じゃあ行くね!」」

 

僕たちは試験を受けているみんなにこう告げた。

 

「いってらっしゃい!」

 

「必ず来ますから!」

 

「……頑張れ2人とも」

 

「ファイトなの〜」

 

それぞれの声援を受けて、僕たちは試験会場を後にした。

 

 

 

 

「……こっからだぞ。準備はできてるか?」

 

「うん。こっちはOK、いつでも行けるさ……!」

 

「流石だな。それでこそ“俺”の相棒だ」

 

「それはどうも」

 

「んじゃ、アキ……」

 

「(コクッ)ハル……」

 

「「行くぜ(よ)!!」」

 

 

戦闘モードに入った俺たちは、掛け声と共に戦場へ向かった。

 

 

See you next stage……




「第6話はこんな感じ。やっと試召戦争に取り掛かれるぞ!」

「早い段階で京先輩と虎千代先輩たちが出たのにはびっくりだよ。作者も思い切ったことするね」

「あくまでメインは僕たち2年生だけど、3年生sideも出番を作れたら良いなって思ってるよ」

「相変わらずの不定期更新だけど、なるべく投稿が途切れないように善処するそうだから、気長に待ってあげてね」

「では! また次回に会おうね♪」

「シーユー♪」



晴陽「Dクラスと戦うFクラスはやはりと言うべきか、点数の差で押されるも、俺たちを始めとした首脳陣で血路を開く。そんな中、美波たちの前にあの女が立ち塞がった。待ってろよ美波、ノエル、クルト! そいつの相手は俺がする!」


晴陽「次回ッ!『バカとテストと召喚獣withグリモア!』、『奮戦』。 Let's go……fight!!」
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