バカとテストと召喚獣withグリモア! 〜君と僕で紡ぐ青春(いま)〜   作:ウォーズ -IKUSA-

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「前回のあらすじッ!」

源二たちDクラスが強くなることを誓い合ったり、清水さんと獅雄麗椰くんが悲しい再会をしたり、康太たちがBクラスの綺羅星日和さんと遭遇したり……。戦争が終わった後も濃い1日だった。
その翌日には叢雲歩夢……アユと篠原直美さんも加入したことでまた賑やかに。これなら負ける気がしない……かも?


第10話 第2の初陣

明久side

 

 

「おはよう吉井くん、真境名くん。今日は早いわね」

 

「「おはようございます、我妻(わがつま)先生」」

 

Dクラス戦を終えて2日後。僕とハルは始業時刻よりも1時間半以上も早く学校に来ると、我妻梅(わがつまうめ)先生が声を掛ける。

文月学園のOGにして我が校2人目の補習担当教諭でもある彼女は、西村先生が忙しいときは代わりに僕たちの勉強を見てくれている。

 

「こんなに早く来るということは、生天目さんに呼ばれたの?」

 

「はい。『組手をやろう』と言われました」

 

「そう。でも学生の本分は勉強だから、無理しない程度にお願いね?」

 

「わかってますよ」

 

「あ、それから……。Dクラスとの試召戦争に勝利したそうね。教師として贔屓するのは良くないけど、あなたたち2人も含めたFクラスがどこまでやれるか楽しみにしてるわ。頑張ってね」

 

「「ありがとうございます」」

 

こうして我妻先生と別れた僕たちは、目的地である多目的武道場へ向かった。

 

 

 

 

〜多目的武道場〜

 

 

「「たのもー!」」

 

「来たな。吉井明久、真境名晴陽」

 

「待ってたよ、2人とも!」

 

「おはよう明久くん、晴陽くん!」

 

道場に入った僕たちを3人の先輩が出迎えた。

最初に声を掛けたのは、僕よりも背の高いショートヘアの先輩……生天目(なばため)つかさ。裏Aクラス四英傑(グレート・フォー)の1人で、京先輩と庵先輩の幼馴染でもある。

噂では、保健体育の実力が康太以上と言われているとか。

隣にいる三つ編みの先輩は、坂崎百合(さかざきゆり)。今年の3月に卒業した坂崎亮(さかざきりょう)先輩の妹で、兄と同じく極限流空手を特技としている。

最後に、黒髪に緑のメッシュが入っている子は円野真理佳(まどかのまりか)。ヒーローに憧れているヒーローマニアで、ボーイッシュな外見も相まってアクティブな女の子だ。

 

 

「おはようございます。つかさ先輩、ユリ先輩」

 

「真理佳もいるんだね。多分組手をやってたんだろうけど……、もう1人はどこにいるの?」

 

「明久くん、晴陽くん。アレを見て」

 

真理佳の視線を追うと、そこにはとても大きな男子生徒がのびているのが見える。

 

緋炎(ひえん)先輩だ! 一体どうしたんですか!?」

 

「それがな、少し本気を出したら鳩尾に当たってしまったのだ……」

 

そのときを振り返って、つかさ先輩はこう語る。全学年中五指に入る巨体を誇り、身体能力もトップクラスの鳳城緋炎(ほうじょうひえん)先輩だが、戦闘技術は素人だ。

だから直々に鍛えられる対象になったって聞いたけど……。つかさ先輩、少しは自重してあげてください。アナタは只でさえ強いんですから。

 

「こういうこともあると思って、君たちも呼んだんだよ。真吾くんには逃げられちゃったけどね……。ダメだった?」

 

「いえ、大丈夫です。丁度良い朝の運動になりますから」

 

「良かった〜……、じゃあ2人とも。ストレッチが終わったら、早速組手を始めようね。まずは……、晴陽くんとやろうかな。真理佳ちゃんは引き続きあたしとだよ♪」

 

「「OKです、ユリ先輩!!」」

 

ハルは真理佳と一緒に、ユリ先輩とやるのか。……ん? ということは……。

 

「貴様は私からだ、明久。久々に気合入れてしごいてやる」

 

「は、はい。お手柔らかにお願いしますよ、つかさ先輩……」

 

こうして互いに相手を交代しながら、僕たちは汗を流していった……。

 

 

 

 

〜1時間後〜

 

 

「ああ〜、全身が痛い……。手加減を知らないのかな、あの人(つかさ先輩)は……」

 

「僕も思った。ユリ先輩を見習って欲しいよね」

 

「あはは……。でもそれだけ期待してるってことじゃないかな? ボクはまだそのレベルじゃないから、2人が羨ましいよ」

 

「「そうかなぁ?」」

 

組手を終えた僕とハルと真理佳はシャワーを浴びて、その足で教室へ向かっていた。ちなみに緋炎先輩は、終わり際に目を覚ましたそうだ。

 

「真理佳って、Dクラスでしょ? 初日に来てなかったのはなんで?」

 

「その……、ちょっと体調を崩してて……」

 

「へぇ〜、そうなんだ。真理佳もバカじゃないってことが証明されたね♪」

 

「むーっ! ボクだってやればできるんだから!」

 

「ごめん真理佳。冗談だよ」

 

こんな風におしゃべりしていると、Dクラスの前まで来ていた。

 

「それじゃあ、ボクとはここまでだね。今日も1日頑張ろうね明久くん、晴陽くん!」

 

「うん。昇瑠と源二と真吾とみちるによろしく言っておいてね」

 

「じゃあ、また後で会おう」

 

 

Vサインを送った真理佳と別れて、Fクラスの教室へと向かった。当然だが、僕たちが1番乗りだからか教室内には誰もいない。

 

「HRまで時間あるからそれまで休もうか、ハル」

 

「さんせー……」

 

言うが早いか、ハルは眠り出す。多分今日は自習だろう。呑気に考えながらタイマーをセットして、僕も顔を伏せた。

 

 

明久side out

 

 

 

 

 

 

時間が流れて……。

 

 

 

 

風子side

 

 

ついにこの日が来ました。ウチらAクラスの初陣の日が。普通なら最高クラス故、戦争などする必要はねーですが、今年は全クラスに実力者がばらけてるので油断は禁物です。

 

「よし……。みんな聞いてくれ、今日はCクラスとの試召戦争だ。下位クラスと言えど、侮ってはいけない。気を引き締めて行くぞ!」

 

『『『『『おおーッ!!!』』』』』

 

「では水無月。Cクラスに宣戦布告をしてくれ」

 

「りょーかいです、だいひょー。氷川、行きましょーか」

 

「わかりました、水無月委員長」

 

飛彩の指名を受けて、ウチは氷川と共にCクラスへ向かいました。

 

 

 

 

〜Cクラス教室前〜

 

 

「さて。これから宣戦布告しますがきんちょーしてねーですか、氷川?」

 

「大丈夫です。お気遣い、感謝します」

 

「さいですか。ほんなら、行きますよ」

 

Cクラスの扉を開けて、ウチらは中へ入りました。

 

「ごきげんよーです、Cクラスの皆さん。清く正しく生きてます?」

 

「ア、アンタたちは水無月風子と氷川紗妃!! 風紀委員の2人がなんでここに!?」

 

「そうね。天下のAクラス様がここに来るのが理解できないわ。一体何の用かしら?」

 

最初に発言したのは守谷月詠(もりやつくよ)。所謂隠れAクラスというべき生徒の内の一人で、軍師に強い拘りを持っているらしいです。

次いてはC(この)クラスの代表、小山友香(こやまゆうか)。特に尖った部分はありませんが、頑張ればAクラス下位は行けたであろう学力を備えていると聞きます。

 

「ここにいる何名かは察しているでしょうが、あえて言いますよ。私たちAクラスはCクラスに試召戦争を申し込みます!」

 

『『『『何だって(何ですって)!?』』』』

 

氷川が宣言すると、Cクラスの生徒たちがざわつき始めました。そりゃそーです、まさか上位クラスが自分たちに宣戦布告をするなんて夢にも思いませんから。

 

「開戦は今日の午後1時からです。よろしいですね、小山さん?」

 

「……わかったわ、私たちに拒否権はないもの。引き受けるわよ」

 

「では、私たちの用は済んだので失礼します。戻りましょう、委員長」

 

「そーですね」

 

「待って。1ついいかな?」

 

戻ろうとしたウチらを、1人の女子生徒が呼び止めました。

 

「アンタさんは……、矢坂小夜子(やさかさよこ)ですね」

 

「あたしのこと知ってるんだ? 流石は風紀委員長ね。まあそこは置いといて、質問だよ。あたしたちがAクラスに勝てば設備を交換できる。でもキミたちからすれば割に合わないと思うけど、そこんとこどうなの?」

 

「心配してくれなくてもだいじょーぶです」

 

「ふぅん、中々強気じゃない。自分たちが負けるかもとか、考えないんだ?」

 

「とーぜんです、ウチらは勝つ気で挑んで来てますから。……矢坂さん。ウチからもアンタさんに聞かせてくだせー」

 

この言葉に矢坂は目を丸くしました。

 

「本気になれば、Aクラスは確実だったハズです。そのアンタさんがなぜCクラスにいるんですか?」

 

「うーん……。普通の学校生活を送りたいから……かな」

 

「優子と話はしたんですか?」

 

「してないよ」

 

「さいですか……」

 

ウチはそれ以上は聞きませんでした。これは優子と矢坂の問題。ウチらが軽々と首を突っ込んで解決できるとは限りません。……2人が助けを求めれば話は別ですが。

 

「先程お伝えした通り、午後1時に開戦でよろしいですね?」

 

「構わないわ」

 

「ではウチらはこれで失礼します。また後ほど会いましょ。氷川、戻りますよ」

 

「はい」

 

小山に確認を取り、ウチと氷川はAクラスへ戻りました。負ける気はありませんが、気を引き締める。飛彩の言ったことを思い出しながら、自分に言い聞かせました。

 

 

風子side out

 

 

 

 

友香side

 

 

他のクラスから挑まれるかもって思ったけど、まさかAクラスが先になるなんてね。しかもこんなときに……。

でも仕方ないわ、悩んでなんていられない。代表として私がするべきことはこれだろう。

 

「みんな聞いて! 相手はAクラス、悔しいけど今の私たちじゃどこまで立ち向かえるかわからない! だけどこうなったからにはベストを尽くそうと思うの! お願い、私に力を貸して!」

 

「いいわ、やってやろうじゃない! 任せなさい友香、ツクが勝利に導くわよ!」

 

「流石ツクちゃんです! 私もやりますよー!」

 

「めんどくせーな。……ま、良いか」

 

「仕方ないから力貸してあげる。……べ、別に友香の為じゃないし!」

 

私の呼びかけに守谷さんと我妻くんと来栖さん、ボードディッヒさんが応えた。そして……。

 

「小山さんがそこまで言うなら、あたしも頑張りますかね」

 

「面白れぇ……、俺も戦いたくてウズウズしてたところさ。やる気満々だぜッ!」

 

「気は進まないけど、挑んで来るなら……!」

 

「良いだろう。いずれ戦うことになる相手がこちらから来てくれたのは都合が良いからな」

 

矢坂さんと狡噛くん、獅雄くん、十波くんも声を上げる。

 

「そうだ。戦う前から弱気じゃダメだよな」

 

「あのFクラスだって上位クラスと渡り合ったんだ。俺たちができないハズがない」

 

「そうよ、気持ちで負けないようにしなきゃ!」

 

『『『『『おおーッ!!!』』』』』

 

続々と声が上がって、気付けば士気は最高潮に達している。新学期初日のFクラスに触発されたこともあるのだろう。今回ばかりは、Fクラスに感謝ね。

今の私に何ができるかわからないけど、やれるだけやってみよう。そう考えながら、開戦に備えるようクラスメイトたちに伝えるのだった。

 

 

See you next stage……




「作中で言及されていたつかさ先輩と登場予定だったユリ先輩、今回は顔見せの緋炎先輩と、今回は3年生キャラも解禁したよ」

「真理佳も出たね。真吾はユリ先輩に存在を言わせた程度だけど、どうするのかな?」

「まあ、その内出るハズだよ」

「案外早いタイミングかも……」

「今回はこんな感じ。じゃあ、また次回に会おうね!」

「シーユー♪」



風子「ついにウチらAクラスも試召戦争するときが来ました。心のどこかで余裕な空気はありましたが、Cクラスは予想以上の猛攻で向かって来やがりますね。飛彩みてーに……って訳じゃねーですけど、やってやろーじゃありませんか」


風子「次回。『バカとテストと召喚獣withグリモア!』、『交戦開始』。 Let's go……fight!!」
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